俺、お兄ちゃんにナリます! 異世界妹が出来ましたよ⁈

猫寝 子猫

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…3バカ、漢を見せる?

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 父さんが居なくなってから、周りはオレを腫れ物に障る様に扱ったり、あからさまに同情ではなく馬鹿にする様な態度を取る奴もいた。

 そんな時でも、あの3たちはいつもと変わらない付き合いをしてくれた。



 …でも、まさかウチの露天風呂を覗きに来る様になるとは思っても見なかったけど?

 誰か目当ての女性でもいるのか?

 ウチの可愛い妹たち……では無いようだ。

 ソコは安心…でも無いが、メイヤがこちらの学校に通い始めた頃にアイツらに紹介した時には普通に挨拶していた。

 サクラさんとも普通に挨拶していたし…


 そうなると聖歌サンがウチに来てくれた頃ぐらいかな?

 確かに聖歌サンは多少背は高いけど、プロポーションはすーぱーモデルさん並みで、美人で優しい。

 少し天然って感じだけど、格闘技の経験者らしい?

 …その後に続く様に【施設】から様々なスタッフが派遣されてきた?


 萌さんもその一人だし、今ウチは女性の比率が高い。

 コレは考えモノかも……?


 今度、我孫子道サンに聞いてみよう。




 さて、今の問題はアイツらなんだけど、おそらく萌さんなりに何か考えているのだろう?

 聞いたところ、男兄弟の中で育ったとか言っていたそうだから、案外混浴に抵抗無いのかも知れない?

 …でも、萌さんはそうでも、問題はアイツらなんだ?

 仮にアイツらが萌さんに萌え萌えになって襲いかかってもガーディアンの彼女たちも陰ながら見張ってるそうだし、元紛争地で色々と活躍してきた萌さんなら、3バカぐらい秒で鎮圧するだろうし?


 …なんて思ってだんだよ、ソレが甘かったって痛感するのはそのすぐ後なんだけどな?



 露天風呂を全面改装してから、まだ一般には開放していない、実際に我々で使ってみて更に改善する箇所が無いか、確認しているのだ。

 …覗き対策もその一つなんだってさ?


 今、露天風呂は萌さんだけになった。


 露天風呂の周囲を囲う竹垣をよじ登り、3バカ達が現れた?

 一応、海パンは履いていた、マッパだったらゴム弾で射殺するつもりだが?

 …普通に入ってこいよな?


 「…あ、姐さん、ほ、本日はお日柄も良く、ご招待ありがとうございますぅ~!」

 一ヶ谷が深々と頭を下げると、他の二人もそれに倣った。


 既に湯船に身体を沈めている萌さんは恥ずかしそうに

 「…うん、…あのさ、最初はバスタオル巻いてるけど、…その、な、慣れたら外すから…ごめんな。」

 …お湯はやや薄っら白いがお湯の中はほぼ見えてしまう。

 下に水着を付けているはずなんだけど…


 やはりあの傷を気にしてるのか?

 すると三鶴城がおずおずと

 「…あ、あの本当に良かったんですか、僕らと混浴なんて?

 今からでも…」

 二人に付き合わされて、いつも貧乏くじ引かされてる小心者から割と当たり前な質問が?


 「バ、バカ!
 折角、萌姐さんの裸体が拝めるのに、余計な事言うな!」

 慌てて二ノ宮がその先を遮った。
 
 実は萌さんに一番萌え萌えしてるのは…

 「…で、でも、だって?」
 
 その事に気がついてるのは、実は三鶴城だけなんだが…

 「…ふぅ~、アタシさぁ五人兄弟の真ん中でさ、兄二人の弟二人なんだ、女はアタシだけ。

 だからさ、子供の頃は兄弟たちとよく一緒に入浴してたんだ、だから割と平気だし、の職場でもちびっ子共と男女ごちゃ混ぜでお風呂に入れてたんだ。

 今更、お前たちと混浴なんて……って思ってたんだけどさぁ?」


 すると萌さん、湯船の中で立ち上がり、バスタオルを外して、

 「…この上も外すよ、驚くなよ。」


 タオルを外すと真っ赤なビキニを着用していた萌さん、見事な巨乳をスッポリ包み隠している紅い布に指をかけた?

 ゴクリッ!

 3バカたちが思わず生唾を飲み込んだ、さぞかし驚いているだろう…

 「…ごめんな、こんな傷モノ見せて…」

 先程と違った意味で息を呑んだ…

 外された水着に隠れていた見事な乳房……には大きな傷跡があった?

 少し日焼けしている肌の色とは明らかに違う色合いで、縫い目が痛々しく見えた…?

 「…コレ、まだ兄弟には見せた事無いんだぜ。」

 固まってしまった3バカ⁇

 「あ、あの…」

 辛うじて三鶴城が声を出したが、その先何を言って良いのかわからない…

 「アタシさぁ、海外青年協力隊って、慈善団体に参加してさ、内戦から逃げて来た人を支援する活動に参加していた事があって…そこでさぁ……。」

 本来は中立地帯で攻撃されないはずの場所に…

 後に誤射だったと発表があったが、まるで意味の無いモノだったそうだ。

 「…まぁ、油断してたんだな、そん時に聖歌姐さんに助けてもらって、そん時の縁で今ココにいる訳だ!

 …あ、パンツは勘弁してくれ、アタシまだ処女ヴァージンだからさぁ、恋人でも無いお前たちには見せられないから、ハ、ハハハ、はぁ~。」



 …話しながら徐々に赤面する萌さん、やっぱりナンダカンダ言って無理してたかも?

 「…そんな危ない仕事してたッスか?

 なんで姐サンみたいな美人べっぴんサンがそんな自衛隊みたいな事を⁇」


 もう耐えられないと言った様に二ノ宮が聞き返した、何を隠そうか、二ノ宮は萌さんの事が好きなのだ、歳上好みの巨乳好きなのだ!
 
 コレは他の二人から聞いたので間違いない、ちなみに一ヶ谷はケモナーなので獣人のお姉さん目当てなんだが?

 三鶴城も幼い頃から仲の良い幼馴染がいる、なので本来ならこんな覗きなんてしなくても見せてくれそうな子はいるのだけど…


 いやいや、そうじゃないそうじゃない⁈

 「…実はさ、気になる先輩がいてさぁ、あ、兄貴の友達なんだけど、たまに家にも来たりしてさぁ、その人がそういう活動に参加して…で、アタシもって…な、なんか不純だろ、動機が?

 …で、もって、その人はいつの間にか日本に帰って来て幼馴染さんと結婚してるし、兄貴も気を使うしで、モヤモヤしてたら聖歌姐さんが誘ってくれたん…」


 「す、好きです、萌さん!

オレとを前提に付き合って下さい!」



 …えっ?


 『ええぇ~~~⁇』✖️たくさん!

 萌さんはもちろん、一ヶ谷と三鶴城、露天風呂を隠れて監視していたガーディアンの方々や俺だけ音声のみ、その他別室で監視モニターを通して見ているさくらさんたち!

 フライングもいいとこだ!

 「二ノ宮の奴、まさか告ってしまうとか、早まり過ぎだろ?

 しかも、『結婚を前提』とかバカなのか?」

 「あ、あ、兄上、今のもしかして、プロポーズなのでは?」

 シェラが顔を真っ赤にして俺に訊ねる?

 「もしかしなくてもプロポーズだな?

 …どうした、そんな顔して?」


 シェラだけでは無い様で、他の女性陣も何か様子が変だ?

 「…あの二ノ宮殿が、ま、まさかこの場でするとは思っていませんでしたから、

 ワタクシ、見直しました!」

 えっ?
 そなの?

 …アレ、なんか他の女子たちも…?
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