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…で、今日なんだが?

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 どうやら俺は素敵なお姉さん達と混浴したてらしい?

 気が付くとオレは居間で布団に寝かされていた?

 いや、混浴したのはさすがに覚えてるけどね?

 浴衣に着替えさせられて、団扇でサクラさんが優しく仰いでくれていた?

 「…気が付きましたか、アキトさん?」

 …なんだか懐かしい感じだ?

 「…えっと、オレ、どうしてたんですか?

 よく覚えてないんです。」


 起きあがろうとした俺を優しくサポートしてくれる様に背中に腕を回して起こしてくれるサクラさん。

 ふとイイ匂いがした?

 「…の、のぼせたみたいよ、温泉のお湯が熱かったのかしら?」

 そうじゃないのはなんとなく覚えているが黙っておこう。

 「そう…なんだ、ソレじゃ皆さんに心配かけましたね?」


 アレ、そういえば他のみんなは?


 なんて考えていると…

 ドタドタドタバタバタ⁈

 「お兄ちゃん、大丈夫!」

 「兄様、ご無事ですか⁈」

 「お兄ちゃま、仇は取るの!」

 三人の可愛い妹たちが居間に駆け込んで来たのだ‼︎

 「皆んな、静かにね?
アキトさん、今さっき目を覚ましたばかりだから。」

「「「ハーイ!」」」

 メイヤ、マイヤ、サリー、なんて素直で可愛い妹たちだろう、お兄ちゃんは幸せモノだよ……ん、何か足らない?


 まっ、いっか。


 どうやら素敵なお姉さんたちはすでに風呂から出て、それぞれの仕事を再開しているそうだ?


 「…あ、あの~、若旦那が目を覚ましたって聞いたんですけど…大丈夫そうですね?」

 可愛い妹たちに囲まれてる俺を見て一応安堵してるのは、遠慮がちに様子を見に来てくれたミドリカワさんだった。

 一瞬、あったかで柔らかい感触を思い出してしまった?

 「…ごめんなさい若旦那、いえアキトさん!

 ワタシ、ずっとだったから、アキトさん達とご一緒出来るのが嬉しくて!」

 なんでも、この【日野家】の家族は【組織】の間では正に【アイドル】的存在らしい?

 特に俺は、【家族を異世界に奪われて、ひとりぼっちになった少年】って事でお姉さんたちから色々と同情を集めていたらしい?
 

 まぁソレでつい、はしゃいで事になったらしい?

 …俺も情け無い、子供の頃に散々さくらサンに抱きしめられてきたのに、あの程度でのぼせてしまうとは?

 やはり温泉の効能か?


 ……すると、あの萌さんのあの様子もそういうことなのかな?

 ちょいと違う気もするが?



 「…で、…その、…ここをクビには……」


 なるほど、その事を気にして様子を見にきた訳ね。

 「お兄ちゃんはそんな事でお姉さんをクビにしないよ!」

 「姉様の言う通りです、兄様はそんな心の狭い方ではありません!」

 「お兄ちゃま優しいの、大丈夫なの!」



 「…だ、そうですから安心してくださいね。」


 妹たちがそう言ってるし、もとよりそんな気は無いから安心して欲しいと伝えると……


 「…今回はアキトさんがこのように言ってますから、不問にしますけど、以後気をつけて下さい…あと、萌さんの様子はどうでした?」


 先輩であるサクラさんが釘を刺すが、他に心配ごとがあったようで…?


 「ハハ……、さすがサクラさん。

 お気付きでしたか?」


 …ん、なんだ?

 いいオンナ二人、目と目で通じ合ってるぞ?



 「…アキトさん、ちょっとだけ無理なお願いしてもいいですか?」

 「…な、なんですか、サクラさん?」

 「もう一度、混浴して欲しいのです、萌ちゃんと…その…二人で…。」

 ……は?
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