俺、お兄ちゃんにナリます! 異世界妹が出来ましたよ⁈

猫寝 子猫

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…で、混浴してみた?

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 …萌さんからあるをされてしまった?


 「…ま、まぁそういう事なら仕方ないですね、…でも、まさか毎回ですか?」

 「…う~ん、毎回ってのは考えて無かったよ?

 偶にでいいから頼めないかな、若旦那?」




 俺のクラスには度々問題を起こす、所謂【問題児】と言われてきた三バカトリオがいる。

 根はいいヤツ…とか、たちで言ってるくらいだから、始末が悪い!


 …まぁ、オレが5年前に父さんが異世界に拐われてひとりぼっちになり、一部の心無い連中から蔑まされてた時、そんな連中に泥団子投げつけてくれていたのがアイツらだ、なのであまり悪くは言いたくないし、出来れば厚生して欲しい。


 

 現在、【民宿ひの】自慢の露天風呂は改装工事中であと二、三日で無事使用出来る?


 収穫祭の時に母屋から距離が有るのは利便性や防犯上、色々と問題があるからとそのモノを移動させる事になったからだ⁇

 おいおい、ナニおっしゃってますか?

 って思うよね?

 そもそも露天風呂はサクラさんの同僚さんが趣味と実歴をフル活用して作ったなのだ?

 温泉の湯もウチの庭を直に掘って出てきたとかじゃない、浦ジィの土地から沸いてる【隠し湯】から長~い配管を引いて汲み上げてるだけなんだ、勿論ジィちゃんには許可もらったし、年間それなりの金額は払ってるらしい?

 (詳しいことは例の同僚さん任せなんだけどね?)

 なのでの露天風呂を母屋の内風呂の近くに移動して、それに伴い日野家の敷地内をリホームし直したのだ。

 同時に内風呂と露天風呂も男湯女湯両方を作り、脱衣所も分けて男女間違えて入らない様にしたんだ…だが?


 サクラさんの同僚さん達は春高土木研かと言うくらい仕事が早かった!

 民宿開業してお風呂関係のトラブルや希望を話すと、翌日にはレイアウト変更後の完成予定図を数点書き上げてくれて、

 「さぁ暁…いや、若旦那、この中で気にいったモノを教えてくれ、五日で終わらせるから!
勿論、気に入らないならいくらでも言ってくれ、何回だってやり直すさ!」

 …惚れてまうやろ?

 こんな調子で新生【露天風呂】が完成したんだけど、


 「…のぞき対策のシュミレートがしたいわ!」


 …って、黒ワンコ姉さんが言い出したんだ…

 「…ソレ、ホントに必要?」

 萌さんから相談されていた件だ、どうやら俺が覗き魔役になって、今後の対策をなんたらするらしい?


 「そうよ、この辺りで露天風呂を覗きに来るなんて近隣のバカしか居ないわ!

 そのバカたちと割と近い背丈での高校生なのは、この中ではぐらいだしね!」

 …若旦那から大将にジョブチェンジしてるし?


 「…協力しろと言うならするけど、殺さないでくれよ?」

 「…大丈夫、痛くしないから♡」



 …てな訳で、俺は覗き魔役になって、俺が考えられる方法での露天風呂を覗くのであった?

 …まだ、湯の張ってない露天風呂を覗く?

 侘しい…じゃない、アホらしい……かと思いきや?

 「…ん、あれ、サクラさん、萌さんもナニしてるんですか⁈」


 湯の無い湯殿に2人の美女がT姿で体育座りしておるのだ?

 「えへへ、何か誰も居ないと感じ出ないからシミュレーションにならないでしょ?

 そう言ったら、サクラ先輩も…」

 「…ったく、アナタたちはアキトさんを痴漢役にするなんて、おふざけが過ぎますよ!

 なので、変な事にならない様、ワタシも参加します!」

 「先輩、痴漢じゃなくて覗きですよ!」

 「大して変わりません!」


 『…悪りぃ若旦那、そろそろ始めてくれ。』

 「はは、了解しました。」

 白いカラスさんから渡されたインカムから指示が聞こえた。

 いつもの三人以外にもコードネーム「紅い金魚」と「翠の単騎」と言う方が見張ってるそうだ?

 まだ会った事無いなぁ?





 ……で、

 「はい、ご苦労様でした!」

 「…おわた…」
 
 
 俺は仮に女湯を覗くのなら、まぁ俺ならこんな感じかなとか、ならこうするんじゃないかとか、覗き方を色々考えて試してみた。

 湯の無い湯船には当たり前ながら、を着ているサクラさんたちが湯に浸かってる風に座っていて、

 「アキトさん、そんな場所だと足場が危ないから気をつけて下さいな?」

 「…サクラさ~ん、覗き魔の心配じゃなくて、もっと覗かれて悲鳴をあげるとかリアクションしましょうよ!」

 …なんて楽しそうな二人、こりゃ何のプレイだよ?


 『…、よし若旦那、参考になったよ。
 十分データは取れた、終了にしよう……ん、ちょい待った?』


 ん、なんなん?

 とにかくデータは取れたらしいので皆んな一度脱衣所に集まった。

 …黒ずくめの狙撃手みたいなのが黒ワンコさんを含めて六人いて、皆んな女性女の子だった⁈

 サクラさんたちを含めた美女八名と男は俺と…

 「…ん、女子たちに聞きたいのだが、入浴客に気付かれず、尚且つ不快にさせないモノは何だろうな?」

 「何の事ですか、熊元サン?」
 
 この露天風呂の設置から我が家の修繕、離れのリホームなど殆ど一人で行ってくれた【組織】からの助っ人、【熊井くまい 元気もとき】サン、通称『熊元』さんはグラサンがよく似合うマッスルボディーがキレッキレなイケオジさんだ?

 もうすぐ三十代と言っていたが、見た感じの年齢はよくわからない。

 「…念の為に防犯カメラを設置したい、どんな物に偽装したらいいか意見を求め……」

 「カメラって、ソレ自体が覗きじゃないですか!」

 「女湯の監視は女子スタッフがやれば問題ないだろ?」

 …女子スタッフって、そんなに人手増やせないと思うけど、ホテルや旅館じゃないんだし?


 「…いや、しかし、としてお客様の安全とプライバシーを守るには、完全なる防犯設備わだね……」

 「…オイ、なんだよ、【番頭】ってさ?

 熊元さん、俺なんにも聞いてないよ?」
 

 「…アレ、おかしいなぁ?

 若旦那の親父殿には好評だったが?」



 …ソレ、絶対冗談だと思われてますよ、熊元さん!



 「まあまあ、硬い話しはそこまでにして、折角だしさぁ~若旦那ぁ~⁈」

 既に黒尽くめな服装からラフな服装に着替えてる【翠の単騎】らしき女性が俺の顔を覗き込んできた?

 「な、何ですか?」

 「ミドリ、温泉入りたいっス!

 出来れば若旦那と!」

 は?

 「…熊サン、もうお湯は入れられるんですよね?」

 「うむ、大丈夫だ!

 …なんなら、試験も兼ねて皆んなで入るか?」

 「「「賛成!」」」
 「えぇ~!」


 最後のはサクラさんだけど、俺はを見た所為か、ちょっとだけ期待してナニも言えなかった⁈

 …だって、萌さんが明らかに俺の方見て、頬を真っ赤にしていたからだ?

 
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