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秘密の地下室…の謎?
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「ココって、ヒンヤリして涼しいのな?
地下室ってそういうモノなのかなぁ?」
「…そう、感じるか?
俺たちは結構動き回ってるから、そうでも無い、…でもどうやらココは温度が常に一定らしい?
何かの力が働いてるのかもな?」
実のところ、オウガ兄さんや研究員の人たちが何をやっているのかは見ててもわからない?
そもそも、俺は何しに来たんだ?
「…なぁアニキ?」
「…ん、どうした?」
「この研究が上手くいったら、ココのゲートでアニキたちがいた世界にも行ける様になるんだろう?
アニキも帰りたいのか?」
「そんな訳でないだろ、まだ来たばかりなんだぜ?
何と言っても、ココは飯が美味い!
酒も美味けりゃ、面白いモンに溢れてる!
何しろ、お前たち家族がいる、シラユキやカエデもいる…ソレにだ…」
「…ソレに?」
「テツジンとメイデールの子がもうすぐ産まれるんだぞ、あんな豪傑とあんな美人との間に産まれた子がどんなのか見たいだろ?」
「…その理由は、息子として、産まれてくる子の兄として、釈然としないけどね!
…自分が産まれた世界より、コッチが良いって事なのかい?」
「…なんだ、アキトはオレが元の世界に帰るって思ってたのか?」
…いや、そうではないが、やたら張り切ってこの研究に取り組んでいる様に見えるので、もしかしたらと思っただけなのだが?
「いや、ランとか見てるとコッチに永住する気マンマンなのは分かってるけど、このゲートが完成すれば、繋がってさえいればどの世界でも行けるみたいだし…」
「なんだ、アキトお前、冒険者になりたいのか?」
「なんでそうなるんだよ!」
側にいる研究員の人たちが俺たちの話を聞いてクスクス笑ってる。
はたからみたら兄弟喧嘩でもしてる様に見えてるのだろう?
「…まぁ今やってる調整が上手くいけば、ファムを元の世界に送り出せるからな。
お前が彼女に聴きたい事があるなら早く聴いておけよ。」
…なんだ、オウガの奴、兄貴振りやがって…。
なんだよ、ファムに聞きたい事って……ん、聞きたい事?
「いっけね、オレ父さんにオウガ兄貴を家に呼んで来てくれって頼まれてたんだ!
この中の事、眺めてたら忘れてたよ?」
「…ん、なんだろ?
コッチの進展具合でも気にしてるのか?」
「…じゃないかな?
なんで、ご馳走するから夕飯の頃にウチに来てくれたってさ。」
「よし分かった!
サクラさんの料理、チョー美味いからな、絶対行く!」
…昔(江戸時代くらいかな?)、この辺りは神隠しがよく起こっていたとか言われていたと、山バァに聞いた覚えがある。
また、この辺りに悪さをしに来た不成者を白ギツネが化かして懲らしめたとか、ムジナに誑かされた民話が残ってるそうだ。
そんな場所の地下に、異世界へと繋がる門が在る。
まぁガチガッチな厨二設定的シロモノが目の前にある訳で、少々のぼせていたのかもしれない俺?
とにかく父の頼まれごとは済ました。
「……ト…」
……ん、?
「アニキ、今呼んだ?」
「いや別に?」
「?」
今誰かに呼ばれた様な気がしたのだが?
地下室ってそういうモノなのかなぁ?」
「…そう、感じるか?
俺たちは結構動き回ってるから、そうでも無い、…でもどうやらココは温度が常に一定らしい?
何かの力が働いてるのかもな?」
実のところ、オウガ兄さんや研究員の人たちが何をやっているのかは見ててもわからない?
そもそも、俺は何しに来たんだ?
「…なぁアニキ?」
「…ん、どうした?」
「この研究が上手くいったら、ココのゲートでアニキたちがいた世界にも行ける様になるんだろう?
アニキも帰りたいのか?」
「そんな訳でないだろ、まだ来たばかりなんだぜ?
何と言っても、ココは飯が美味い!
酒も美味けりゃ、面白いモンに溢れてる!
何しろ、お前たち家族がいる、シラユキやカエデもいる…ソレにだ…」
「…ソレに?」
「テツジンとメイデールの子がもうすぐ産まれるんだぞ、あんな豪傑とあんな美人との間に産まれた子がどんなのか見たいだろ?」
「…その理由は、息子として、産まれてくる子の兄として、釈然としないけどね!
…自分が産まれた世界より、コッチが良いって事なのかい?」
「…なんだ、アキトはオレが元の世界に帰るって思ってたのか?」
…いや、そうではないが、やたら張り切ってこの研究に取り組んでいる様に見えるので、もしかしたらと思っただけなのだが?
「いや、ランとか見てるとコッチに永住する気マンマンなのは分かってるけど、このゲートが完成すれば、繋がってさえいればどの世界でも行けるみたいだし…」
「なんだ、アキトお前、冒険者になりたいのか?」
「なんでそうなるんだよ!」
側にいる研究員の人たちが俺たちの話を聞いてクスクス笑ってる。
はたからみたら兄弟喧嘩でもしてる様に見えてるのだろう?
「…まぁ今やってる調整が上手くいけば、ファムを元の世界に送り出せるからな。
お前が彼女に聴きたい事があるなら早く聴いておけよ。」
…なんだ、オウガの奴、兄貴振りやがって…。
なんだよ、ファムに聞きたい事って……ん、聞きたい事?
「いっけね、オレ父さんにオウガ兄貴を家に呼んで来てくれって頼まれてたんだ!
この中の事、眺めてたら忘れてたよ?」
「…ん、なんだろ?
コッチの進展具合でも気にしてるのか?」
「…じゃないかな?
なんで、ご馳走するから夕飯の頃にウチに来てくれたってさ。」
「よし分かった!
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…昔(江戸時代くらいかな?)、この辺りは神隠しがよく起こっていたとか言われていたと、山バァに聞いた覚えがある。
また、この辺りに悪さをしに来た不成者を白ギツネが化かして懲らしめたとか、ムジナに誑かされた民話が残ってるそうだ。
そんな場所の地下に、異世界へと繋がる門が在る。
まぁガチガッチな厨二設定的シロモノが目の前にある訳で、少々のぼせていたのかもしれない俺?
とにかく父の頼まれごとは済ました。
「……ト…」
……ん、?
「アニキ、今呼んだ?」
「いや別に?」
「?」
今誰かに呼ばれた様な気がしたのだが?
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