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小さな相棒、されど高性能也?

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 日頃から【組織】と暗に誤魔化して呼んでいる、異世界来訪者達を支援している国の特務機関。

 そんな謎組織に俺の家庭はドップリと関係している。

 有る意味、俺の就職先はココでいいかも知れない?

 今から食いっぱぐれ無くて良いかも?

 民宿は妹達に任せても、いや既にしっかり者のマイヤが上手くやってくれてるし?


 …【組織】は以前から元の世界に帰還を希望している来訪者達の為に、色々と様々な研究に励んでいる、来訪者達から持ち込まれた知識や技術を取り入れて…

 ソレが、まず父さんの帰郷に始まり、次から次へとこの場所に現れる義妹たちや異種族人の方々の持ち込んだ情報がソレを加速させている様だ?

 そして長くその出現が謎とされてきた【転移門ゲート】!

 その固定化が今実現しようとしているのだ‼︎

 この研究は他の国を出し抜いて、今解き明かされてるかも知れない大きな謎の一つなのだ!


 もう国家レベルの大事件…なのに?


 「ファムちゃん、スゥちゃん、ソロソロ休憩にしてお茶にしましょう、あまりコンを詰めてしまうと気疲れしてしまいますよ。」

 少しは動いた方が良いとメイデール義母さんがお茶を淹れてくれた、大きいお腹には俺の弟か妹がいる、もう少しで会えそうだ。

 「「は~い、ありがとうございま~す!」ママさん!」

 その研究を更に一気に推し進めた存在が実はファムなのに、何故か我が家の居間でお茶のんで菓子食べたりしてる、呑気だなオイ?

 

 『異世界とこの我々の世界は常に繋がっていた!』と言う新事実⁈

 

 ソレは生糸の様に細い管だが、時として人一人を異世界に運べる程に広がる事があるらしい?

 もっとも道とか管などと称しているが、ソレは物質的な事ではなくて、目には見えないだと説明された?

 量子力学がどうとか、相対性理論がこうだとか、難しいことは俺には全くわからないけどもね?

 兎に角、その道に詳しい人たちでと楽しく試行錯誤してるそうで、今はファムサイズの異世界渡航を計画し、その同行者に変形スマホ少女をわざわざ開発したらしい?

 彼女には各種センサーが搭載されてるそうで、彼方の世界の情報、例えば大気の成分や磁場、気圧、放射線、その他諸々…可能な限り情報をこちらにデータとして伝える役目も担っている。

 勿論だが、ファムのサポートや護衛が本来の役目なんだけど?

 このスマホっ子の開発はとある科学者が喜んで協力してくれたらしい…何でも東京のフランさんのお知り合いのなんだとか?

 まぁ何にせコレで彼方から送られてくるデータから、道の拡張方法を解明し、普通サイズの人も無事自由に異世界へ行ける様になる…ってのがこの研究の目的らしい?



 …本当、上手くいくのかは、皆んなの頑張り次第だとか?


 「…あらファムちゃん、少し髪が伸びたんじゃない?

 …ううん、髪だけじゃ無くて、背も…?」

 メイデールママさん、初めてファムを見た時より彼女の身長が伸びた様な気がした?

 例えるならリカちゃんがバービーになった様な?

 「ん?

 そ、そうかな?

 た、確かに服が少しキツイ様な気も?

 ま、まさか美味しい食事で胸育った♡」

 …胸だけの話しでは無いのだけど?

 「…確かに僅かですが、ワタシの記録されているデータより更新されている様です。

 ファム、貴女は成長しているのかも知れません?」

 一部?な単語が聞こえたが、言い得て妙って思われた?

 「成長…したのかな?

 体感だけど20年くらいは大きさのままだったのに?」

 妖精に生まれ変わってからの事を思い帰るファム?
 
 …ん、この大きさだからゲートを潜れて来たんだよね?

 「もしかしたらファムちゃん、アナタそのまま大きくなったらになれるんじゃないかしら?」

 メイデールママさんが嬉しそうにそう言ってくれた…⁈


 「ソレはソレで嬉しいけど、その状況ってまずくないかな?」


 かな?
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