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小さい事だから大事なんだよ、お兄ちゃんが言ってたモン!
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「コレでいいよね?」
「うんうん、いい感じだよメイちゃん!」
さて、湯船で溺れない様に【洗面器】に少々お湯を入れて湯船に浮かべ、ファムにはその中に入ってもらう。
プカプカ浮いて楽しそう…かな?
その黄色い洗面器の底には何故かケ〇〇ンという文字と女の子の顔が印刷されてる?
是非使って、とハルカが置いていったモノだ。
それにしても【裸の付き合い】てすっかりと仲良しになった様?
「うぃ~、肌に染み込む様ですぅ~。」
「…でしょぅ~、待ってて下さい、今に露天風呂も改装工事が終わればまったり堪能できますからねぇ~。」
…服部お姉さんやサクラさんが温泉の湯にほえほえ~になり始め隙が出来た頃、やや小声でメイヤとサリーとファムのガールズトークは再開した……
「…サリー、アチラの勇者と【タイマン】と言うのをしました。
マイヤ姉様のお目目とお耳をグシャってしたと知っていたら、もっとイジメてやったのに…!」
ガールズトークにしてはちょい怖な内容だが?
「サリちゃん、もう危ない事しちゃダメ!
サリちゃんは優しい子なんだから、サリちゃんパパだって、サリちゃんを力持ちに作ったのは戦争とかの為じゃないよ!
困ってる人を助ける為だよ、そうヒーローガールみたいなの!」
最近お気に入りの番組から引用してるよう?
「はい、わかりました、メ~姉様。」
「…な、仲良しなんだね、二人とも?
微妙におっかないワードが混ざってたけど?」
「アハ、えっと、色々と複雑な事情があってね、じつはね…」
メ~姉様ことメイヤがファムにサリーの事情を簡単に説明した?
「…こんなに可愛いのに、サッちゃんって【戦闘用アンドロイド】なの?
ロボなの、ダ ダ ダ~なの?」
「もう~そんな怖いのじゃないよー!」
「正確には【ホムンクルス】をベースにしているので、機械的なモノでは無いです。
…だからご飯も食べれますし、おトイレも行きますし、
…お嫁さんになって、お母さんにもなれます…ポっ。」
「…えっ、サっちゃんって凄い【高性能】‼︎」
「ま、待ってサリちゃん!
サリちゃんは誰のお嫁さんになりたいの!」
「…?
お姉様たちと同じですよ。」
「…たちって、誰と誰の事かな?」
…楽しそうだな?
「…へぇ、ファムの能力にはそんな秘密が有るのか?」
場所は戻って暁人たちがいる居間。
まさか湯殿で少女たちが【お嫁さん】談義に花を咲かしているとは思いもしないお兄ちゃん?
「正確はことはファム自身も詳しくわからなかったが、重い病や重傷者に回復や治癒魔法を使うと、彼女自身かなり体力を消耗するなど、服部くんがその話しを聞いて思い当たる事があって調べたんだ。」
深刻な顔をしている面々。
「それではファムさんは、ご自分の生命力を、他の人に分け与えて来たんですかぁー?」
事の重大さにいつものふわふわな口調がおかしくなってる聖歌さん?
「まぁそこまで深刻なモノではないそうだが、短時間で複数人に蘇生の魔法なんて使ったら…もしもの場合もあるそうだ。
人間とは違うからな、今は?」
なんでもファムは自分に治癒魔法や回復魔法を使っても効果が無いらしい、なので危険なくらいダメージをおった時には回復薬を使用していたそうだ。
また、自分が元人間で転生者だという事はパーティーの仲間たちにも話していないそうだ。
「…権力者に利用されるのを怖れての事らしいが、同じ世界から来た勇者の事が放って置けなくて、仲間になったらしい…がそれだけではないそうだ…はぁ~。」
…なんだか父が困り顔た?
「なに、何か話し難い事なん?」
「どうやらその勇者君はファムの前世での弟さんらしい…彼女が前世で亡くなった時はまだ小学生になったばかりだそうだ。
その事を秘密にしているのが辛いらしいが…ハァ~。」
「フフ、アナタ、そんなにため息ばかりですと、【幸せ】が逃げてしまいますよ。」
大きいお腹のメイデール母さんが優しく微笑みながらそう言うと、
「でも、なんだか上手く行きそうな予感がします。
ファムさんと勇者さん、幸せになれますよ。」
「ん、何の事、母さん?」
「フフ、あのねアキトくん、ファムさんね、勇者サマにプロポーズされたんですって。
邪神を倒したら、特別なアイテムでどんな願い事が一つだけ叶うから、ソレでファムさんを人間にしてあげるそうよ。」
…ソレって、姉と弟が結婚しますって事なん?
大丈夫?
異世界ならオッケーなん?
「まぁ俺たちがいた世界とは違う様だからな?
その辺は暖かく見守るさ。」
「…そうなんだ、メイちゃんとサッちゃんはお兄さんが好きなんだね、私と似てるような、逆の様な?」
…って事は、二人ともお兄ちゃんとは血が繋がってないのね?
「お願いファムちゃん、この事お兄ちゃんにはまだナイショね!」
「…えっと、この国の法律だとお嫁さんに出来るのは一人だけなんだけど…?
うん、よし、わかった、秘密にはしておくよ!」
「大丈夫だよ、お兄ちゃんが「諦めなければ夢は叶う‼︎」って言ってたもん!
ね、サリーちゃん!」
「…最悪の場合には、兄様を増やしてみせます。」
…う~ん、そんな事出来るんだ?
「うんうん、いい感じだよメイちゃん!」
さて、湯船で溺れない様に【洗面器】に少々お湯を入れて湯船に浮かべ、ファムにはその中に入ってもらう。
プカプカ浮いて楽しそう…かな?
その黄色い洗面器の底には何故かケ〇〇ンという文字と女の子の顔が印刷されてる?
是非使って、とハルカが置いていったモノだ。
それにしても【裸の付き合い】てすっかりと仲良しになった様?
「うぃ~、肌に染み込む様ですぅ~。」
「…でしょぅ~、待ってて下さい、今に露天風呂も改装工事が終わればまったり堪能できますからねぇ~。」
…服部お姉さんやサクラさんが温泉の湯にほえほえ~になり始め隙が出来た頃、やや小声でメイヤとサリーとファムのガールズトークは再開した……
「…サリー、アチラの勇者と【タイマン】と言うのをしました。
マイヤ姉様のお目目とお耳をグシャってしたと知っていたら、もっとイジメてやったのに…!」
ガールズトークにしてはちょい怖な内容だが?
「サリちゃん、もう危ない事しちゃダメ!
サリちゃんは優しい子なんだから、サリちゃんパパだって、サリちゃんを力持ちに作ったのは戦争とかの為じゃないよ!
困ってる人を助ける為だよ、そうヒーローガールみたいなの!」
最近お気に入りの番組から引用してるよう?
「はい、わかりました、メ~姉様。」
「…な、仲良しなんだね、二人とも?
微妙におっかないワードが混ざってたけど?」
「アハ、えっと、色々と複雑な事情があってね、じつはね…」
メ~姉様ことメイヤがファムにサリーの事情を簡単に説明した?
「…こんなに可愛いのに、サッちゃんって【戦闘用アンドロイド】なの?
ロボなの、ダ ダ ダ~なの?」
「もう~そんな怖いのじゃないよー!」
「正確には【ホムンクルス】をベースにしているので、機械的なモノでは無いです。
…だからご飯も食べれますし、おトイレも行きますし、
…お嫁さんになって、お母さんにもなれます…ポっ。」
「…えっ、サっちゃんって凄い【高性能】‼︎」
「ま、待ってサリちゃん!
サリちゃんは誰のお嫁さんになりたいの!」
「…?
お姉様たちと同じですよ。」
「…たちって、誰と誰の事かな?」
…楽しそうだな?
「…へぇ、ファムの能力にはそんな秘密が有るのか?」
場所は戻って暁人たちがいる居間。
まさか湯殿で少女たちが【お嫁さん】談義に花を咲かしているとは思いもしないお兄ちゃん?
「正確はことはファム自身も詳しくわからなかったが、重い病や重傷者に回復や治癒魔法を使うと、彼女自身かなり体力を消耗するなど、服部くんがその話しを聞いて思い当たる事があって調べたんだ。」
深刻な顔をしている面々。
「それではファムさんは、ご自分の生命力を、他の人に分け与えて来たんですかぁー?」
事の重大さにいつものふわふわな口調がおかしくなってる聖歌さん?
「まぁそこまで深刻なモノではないそうだが、短時間で複数人に蘇生の魔法なんて使ったら…もしもの場合もあるそうだ。
人間とは違うからな、今は?」
なんでもファムは自分に治癒魔法や回復魔法を使っても効果が無いらしい、なので危険なくらいダメージをおった時には回復薬を使用していたそうだ。
また、自分が元人間で転生者だという事はパーティーの仲間たちにも話していないそうだ。
「…権力者に利用されるのを怖れての事らしいが、同じ世界から来た勇者の事が放って置けなくて、仲間になったらしい…がそれだけではないそうだ…はぁ~。」
…なんだか父が困り顔た?
「なに、何か話し難い事なん?」
「どうやらその勇者君はファムの前世での弟さんらしい…彼女が前世で亡くなった時はまだ小学生になったばかりだそうだ。
その事を秘密にしているのが辛いらしいが…ハァ~。」
「フフ、アナタ、そんなにため息ばかりですと、【幸せ】が逃げてしまいますよ。」
大きいお腹のメイデール母さんが優しく微笑みながらそう言うと、
「でも、なんだか上手く行きそうな予感がします。
ファムさんと勇者さん、幸せになれますよ。」
「ん、何の事、母さん?」
「フフ、あのねアキトくん、ファムさんね、勇者サマにプロポーズされたんですって。
邪神を倒したら、特別なアイテムでどんな願い事が一つだけ叶うから、ソレでファムさんを人間にしてあげるそうよ。」
…ソレって、姉と弟が結婚しますって事なん?
大丈夫?
異世界ならオッケーなん?
「まぁ俺たちがいた世界とは違う様だからな?
その辺は暖かく見守るさ。」
「…そうなんだ、メイちゃんとサッちゃんはお兄さんが好きなんだね、私と似てるような、逆の様な?」
…って事は、二人ともお兄ちゃんとは血が繋がってないのね?
「お願いファムちゃん、この事お兄ちゃんにはまだナイショね!」
「…えっと、この国の法律だとお嫁さんに出来るのは一人だけなんだけど…?
うん、よし、わかった、秘密にはしておくよ!」
「大丈夫だよ、お兄ちゃんが「諦めなければ夢は叶う‼︎」って言ってたもん!
ね、サリーちゃん!」
「…最悪の場合には、兄様を増やしてみせます。」
…う~ん、そんな事出来るんだ?
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