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お兄様たち、見損ないましたワ!

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 「ホラ、聞いたかい、イオ!
それにアマネ⁈

 僕のも満更じゃないだろ?」

 嬉しそうにはしゃぎ出して、元に話しかけるジーク?

 「…たまたまだ、その辺のコンビニの抹茶オレと、格式ある【京抹茶】と【和三盆】を同一で語るな、この【お子様舌】がっ⁇」

 つい、の様な辛辣な言葉でジークを落ち着かせるアマネ?

 「…ふん、またアマネのイヤミが始まったか、ナンだ少しくらいコッチの世界に詳しくなったからって偉そうな!

 そのイヤミなところは元の世界と変わらないな?」

 と、割と冷静に見ているイオ?

 以前なら、


 「なんだと!

 表に出ろっ、拳で白黒つけてやる!」

 って感じだったのに?

 コチラの世界に来て、少し精神的に大人になったか?

 そう思えたアマネ、上司やサクラさんの手前、荒っぽいことは避けたい。

 そう、二度と同じ過ちはしないのだ…

 …と言うか、脳筋でで行動し、三人の中では【危機回避能力】だけはずば抜けていたイオがこの上司にナンの警戒もしていないとは?

 …まさか、女に現を抜かして腑抜けたか⁈

 

 などと考えていると、

 「…どうぞ、我が家で収穫したサツマイモで作った【和服ケーキ】デス!」


 日野家二女のメイヤ、三女マイヤ、女サリーたちが小皿にシメの茶菓子を乗せて運んできた。

 愛娘たちの愛らしい和服姿にウチの上司も御満悦だ…と思っていたら⁈

 「…なぁオッサン、このケーキってのはの食いもんだろ?

 だったら、オレはいいからよ?
 この娘っ子たちに食わせてやれよ、オレは甘いモンより…

 あ、そうだ!

 あっちにオークの揚げた肉が有ったよな?

 俺はソレでいい、もう残ってないのか?」

 「うむ、なるほど【トン唐】の事かな…酒のアテには申し分ないな?」


 …この脳筋バカが⁈

 やっぱり本能で喋りやがる!

 折角娘サンらが運んで下さったお茶菓子にケチをつける様な事を?
 
 しかも肝心の上司も割とノリ気味だ?
 

 「大丈夫だよ、ルゥくんのお兄ちゃん!

 メイヤたちの分もあるし、お兄ちゃんも美味しかったらおかわりして良いよ!」

 天使(エルフだが)の様な微笑みで自分達が作ったケーキを薦めるお嬢さんたち、

 「娘もああ言っている、ひと口ぐらいは味見してくれないか?

 まぁその後でと言う事にしないかな?」

 おそらく娘の力作を「美味い!」と言わせたいらしい上司だか、呑みの誘いも継続している様だ?

 「おっと! まさか【酒】か⁈

俺は酒には、ちょっとうるさいぞ!」

 「ハハハ、それはいい。

 ウチの倅はまだ呑ます訳にはいかないのでな、アハハ!」


 …えっと日野室長?

 何気に野良犬相手に好感触な?


 ワタクシ、まだアナタ様からでは部下との仲を円満かつ親睦を深めると言う【上司のお誘い】に誘われた事も無いのに、よりによってこの駄犬王子にこの世界の酒を振る舞うのですか?


 「…あ、あの~、すいません、ボクは【お酒】は全く飲めないので、出来たらお茶のおかわりを……ください…ますか?」


 時々ジャイアントレッドトードに飲み込まれたりしているアオトカゲ王子が何やらモジモジして、子供の様な事を言っているっ‼︎

 そんなんだから、妹に舐められるんだゾっ!

 …妹か、そういえば確か?

 「…では、ジークさんの【お茶】は彼女に立ててもらいましょうか。」


 「…彼女…ですか、そう言えばコチラのお宅にはまだお嬢さんがいらっしゃいましたね、その方で…す…かって、えっ、ええぇ~⁇」


 すると、の方から一人の着物を着たとお淑やかに歩いて、野点の席に現れた?

 …や、やられた、してやられたぞ、コレは⁈


 「…あ、あの、サクラお姉様、シェラお姉様、どうでしょうか、聖歌お姉様に手伝って着付けてみたのですが…
 そ、その、へ、変ではありませんか?」

 長い髪を軽めに結い、珊瑚玉の簪や鼈甲の櫛を髪にさし、恥ずかしそうにモジモジと話す女の子、そう彼女は…


 「うわぁ~、ソニ子お姉ちゃんスゴくキレーだよ!」

 「…ソニアさん、…さすが…【お姫様】デス、…このまま【成人式】が出来ま…す!」

 メイヤたちやフランチェシュカが褒め称える…

 ドラゴニュートの姫、ソニアの和服姿にその場にいた者、目を奪われていた…

 日野鉄人氏に至っては、亡くなった前妻の面影と重なって見えていた…かな?

 実はサクラやソニアたちが着ている着物や装飾品は全て彼の前妻のモノなのだ、なんでも代々母親たちから受け継いできたモノで、出産が済めば現在の妻メイデールが受け継ぎ、袖を通したいと言っている。

 金髪エルフの着物姿…エキゾチックかつ魅惑的な気も…

 いや、そんな不謹慎な気持ちでは無い!

 おそらくそこには何か妻同士の…いやいや何を言っているのだ、オレアマネは⁇


 とにかくジークの妹君が着物姿で現れて、これからお茶を我々に振る舞うそうだが?

 そもそもこの娘とイオの奴が、この近くの商業施設で再開し、騒ぎを起こしたのか今回の始まりなのだが…



 「…ほう、またコレは娘っ子だな、オッサンの家には何人娘がいるんだ?」


 …オイ馬鹿犬王子、ナンでお前が気が付かんのだ!

 「…イオ王子、お戯れはやめて下さい!」

 「…ん、なんだお前【跳ねっ返りのお転婆ドラゴン】じゃないか⁈


 …いや、本当に気がつかなかったゾ…へぇ~、いや美しい、化けたなお前⁈」


 イオの奴、本当に失礼極まりないなぁ、またサクラさんに殴られれば良いのだ!



 「…イオ様、女性の褒め方を少し学ばれた方がよろしいかと…

 ソレではソニアさんの【勇気】
に対して礼が欠けています。」


 …しかし、サクラさんは意外と言うか、今度は【言葉の拳】でイオの奴に殴りかかった様だ?

 なるほど、あの時もこんな感じでが起きてしまったのだろう?


 「よ、よいのですお姉様、このイオ王子という方は、こんな言い方しか出来ない【粗忽者】なのですから!」

 負けじと言い返すソニア姫、しかし着慣れない和服の所為か、今ひとつの迫力が無い様だが?

 日野室長のご家族の目を気にしているのだろうか?


 「まぁまぁ皆さん、今日は折角の見合いの席です。和やかに行こうじゃないですか?

 日野さん、こんなモノを持って来たのですが…」


 何処で仕入れて来たのか、我孫子道サンが【越乃寒梅】なると数人分の【ぐい呑み】を運んで来たのだ、しかも自分もに着替えて来た?

 「おおっ!

 その酒はこの国では特に美味いと評判の酒ではないか!」

 別にイオ王子に尻尾は無いが、多分尻尾が生えていたら、間違い無くと振っているのだろうなぁ?


 …それにしても今、「折角のお見合いの席」って、言っていたでは無いか?

 しかも、

 「そうだサクラくん、イオ王子にお酌をしてくれないかな?」

 なんて言っているぞ、この自称【サクラの二人目の父】は?

 「…そうですね、も兼ねて一杯くらいなら構いませんよ。」

 まさかのサクラ嬢も満更嫌がって無い様だが?

 …野点の席は、日野家の【日常】の様な状態に成り下がり始めた?

 実は初めに秘書の服部くんから今回の【】の落とし所を聞いていたのだが、どうも聴いていたモノと違って来ている様だ?


 …そう、こんな場面で我孫子道氏が【酒】を持って現れるなんて聞いていないのだ。

 …確か、イオとソニア姫が幼い頃から極々間柄とは知らずに、コチラの世界で偶然再会し、動揺して乱暴な態度になってしまったイオを見て、嫌がる女の子に不埒な事をしようとしている【来訪者同士】のトラブルだと思ってしまったサクラ嬢があの日の事をイオ王子に詫びる…そんな事を聞いていたのだが?

 (まぁ、そう勘違いされても、仕方無さそうな使だったのは簡単に想像が付くし。)
 

 …いつの間にか、野点の席は酒盛りに変わり始めていた?

 イオと室長は差し向かいで、日本酒をで呑み出して、ジークはジークで少女たちとケーキバイキング状態⁈

 何故かワタシアマネは…

 「…もう、兄様たちには呆れてしまいましたわ!」

 「…まぁそうおっしゃいますな、この世界での慣れぬ生活で、今日は羽目を外されたのでしょう?
 
 こんな日も無いと、やってられないのは自分も同じです。」

 「…我孫子道さま…、やはり男の方はアナタや日野のオジサマの様に【人生経験】がお有りでないといけませんねぇ…

 それを兄たちに求めるのはワタシのワガママでしょうか、ねぇアマネ兄様ぁ?」

 と、コレとはそこそこ長い付き合いだが、初めてみる【色香】の様なモノを漂い出してる龍人の娘にちょっと戸惑った自分?

 「…ワタシに聞かないでくれたまえよ!」

 何故かワタシの目の前で、小さなお茶会を開いてるソニアたち?

 …ソニア姫、まさかキミ飲酒を…

 後で確認したところ、僅かに香り付けで【いも焼酎】なるモノをこの【サツマイモのケーキ】に使っているらしい、あくまでも少量だそうだが?


 もしかするとソニア姫は酒に弱いのかも、そんな事を思っていると…


 「オーイ、お子様たち~!

 もうウチのはお開きだから、町のに行って見ないか?

 山バァのトコロの【キビ団子】が絶品らしいぞ!」

 「あっ、お兄ちゃんだ!」

 「アッキーの…おごりね?」

 …どうやら、ご長男が気を利かせてくれたらしい?

 酒が入ってしまっては、何かと子供達がいない方が良いかも知れない…

 すると子供たちと入れ替わりで、見知った顔がやって来たのだ?

 (いや、一応は知っているけど。)


 「やぁ、やぁ、やぁ、久しぶり日野さん!」

 この町の町長が一升瓶をぶら下げて、野点の席に割り込んで来たのだ?


 「…五田島か?

 お前、呼んでないぞ?」

 なんでも町長と日野室長は高校の同級生らしいのだが、あまり親しくないと服部君が個人的に作ってくれたにそう有った。

 その理由は高校のクラスメイトだった室長の亡くなった奥方に町長がフラれたとか、相手にされなかったとか、まぁよく有る話しだ。

 室長が異世界に転移してから、どうやらお宅には何かあると顔を出して、無意味な(嫌がらせ)をしていた節がある?

 例えば、

 「君のお父さんはどうせ帰って来ないのだから、広い家は町で買い取って【古民家カフェ】なんかにして町に貢献しないかい?」的な事を言っていたとかいないとか?

 現在では、見事なまでに(本人はそう思っている)手の平を返して、厚かましくも何か恩恵にあやかれないかと現れるそうだ?

 …ったく、警備員ガーディアンは何をやっていたんだ、誤射でも良いからゴム弾の一つや百粒をおケツに撃ち込んでくれれば良いものを?



 「…んん、おや、コレはコレは町長では有りませんか、急にを挙げて収穫祭をなさるソノ手腕には驚きましたよ!」

 ハッキリ嫌味と分かる様に、アマネが笑みを浮かべて話しかけた?


 「おや、どなたかと思えば【異世界職業紹介所】のアマネさんではないですか⁈

 アナタもいらっしゃるとは?」

 「ええ、色々とありましてね…」

 …そりゃいるだろうよ、一応私もサクラ嬢とお見合いと言う事になっているのだから!

 (但し、二人が不始末を起こさない様、私自身が道化師ピエロになるつもりで参加したのは私と服部くんしか知らない事だ…)

 …まさか、このハゲ何も知らないでココまでやって来たのか?


 「…申し訳ないが町長、今日はコチラの若いモノが縁あって茶の席をもうけたんだ、遠慮してくれないか?」 
 
 「ハハハ、何を言う?

 オレの間になんて無いだろ?

 まぁ硬い事言わないで、オレも混ぜてくれよ。

 実はお前さんに…」

 室長こと【日野 鉄人】氏がコチラの世界に帰還した事で、この村…いや、このは日本のみならずから注目を受けているのだ、過疎化とまでいかない田舎町が急激に栄え出したのはそんな理由なのは子供でも分かる事だ。

 今、この人をに付けて置く事が自分にがあると思っての行動だろう?

 「…町長、あまりハメを外す様なら…この先はありませんよ。」

 我孫子道氏が睨みを効かして、町長のそのの言葉を遮った。

 「な、何を物騒な事を言うんだ、の木端役人が町長に生意気な…」

 …やはり、このお目出度町長は我孫子道氏を何か福祉関係の職員だと勘違いしている様だ?

 我孫子道氏もご自分の身分をちゃんと明かしていないのか?

 「…町長、アナタが今回この町を巻き込んでの【五つ塚地区収穫祭り】を盛り上げているのは構いません……が、今日の日野さん宅での【ホームパーティー】を巻き込むのはやめてもらいたい……私が言わんとする事、分かって頂きたい…。」

 「ハ、な、何を言っているんだ⁈

 そ、そんな事は考えてはいないぞ!」
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