俺、お兄ちゃんにナリます! 異世界妹が出来ましたよ⁈

猫寝 子猫

文字の大きさ
上 下
54 / 76

…あのね、ホントはね。

しおりを挟む
 なんか思ってだのと違う、湯の中でイオお兄様は固まってしまった?
 

 「アレ、そうだったのか?」

ガゥたちが様な顔をしている?


 「もうー、二人とも‼︎

 あのとき、いくまえにちゃんとしたでしょ⁇

 わすれちゃったの⁈」

 そんな三人の掛け合い漫才みたいな様子を見て、クスクス笑ってしまった睦月、そしてルゥの言葉の意味がわからないイオ、あえて状況に流されてみるゼン?


 それにしても可愛いモノはプンスカ怒っていても、やっぱり可愛い~って、この場にメイヤや聖歌がいたらルゥの事を抱きしめていただろう、ソレがお風呂場で全裸でも…

 「…サクラ殿がお前たちの【姉】に成るやも知れないのに、何故その様な事を?」


 …当然の疑問だが、この子らがココまでするにはソレなりの…


 「…アッ!

 おもいだしたゾ!

 たしか【しせつ】のが、

 『サクラってね、素手で【ヒグマ】を退治した事が有るぐらい強いって聞いた事あるよ。』…って、おしえてくれたんだゼッ!

 【ヒグマ】ってコッチの世界の【レッドグリズリー灼熱の殺人熊】のコトだって、そのねえちゃん言ってたゾッ⁈」

 と、自慢げに話すガゥ?

 すると、

 「…サクラっておねえちゃんは、【ショタコン】だから、オイラたちみたいな子供のこと、たべちゃうにちがいないって、【しせつ】のがおしえてくれたのダ…」

 と、朧げに思い出したクゥ?

 …まさかと思うが、【しせつ施設】には【腐】のヒトがいるのかしら?

 「兄様よりて、ボクたちのことをたべちゃうような【オークキング】や【オークロード】みたいな姉上ならいらないって、三人ではなしあって…コワイけどココまで【お願い】にきたの…、おおぜいのヒトのまえなら大丈夫だっていわれて…

 このおウチの【ちず】は、その【しせつ】のお姉さんに作ったもらったんだ…。

 かってなコトしてごめんなさい、兄様…。」


 その【ちず地図】の端には黒いワンコの落書きの様なモノが描かれて……

 お、お前か⁇
 余計でしかもに脚色した情報を無垢な幼児らに流したのは?

 後に彼女はサクラから、我孫子道直伝の【地獄の特訓】を受ける事になるのだ!


 (ちなみにサクラさんがヒグマを退治したと言うエピソードは、三年ほど前に親から逸れたの子グマを優しく保護した事に、某人物の個人的妄想と解釈が混同した話しで、親グマが見つかるまでの間、子グマにサクラさんが大変なつかれていたなんだが…
 時々イタズラした子グマを叱ったりする光景を大袈裟に【退治】と表現している様だが…

 それでも凄い事だな?)



 「…そ、そうか、そんなコトが?

 しかし、ここに来てサクラ殿ご本人にお会いしたのだ、そんな【コワイお姉さん】では無かったであろう?

 それこそ、お前たちの【姉】として…」


 「もういいんです 兄様。

 …そのコトはではなしあって《かいけつ》》しました、…やっぱりサクラお姉さんを兄様の【お嫁さん】にするのはダメデス‼︎」


 「だよなー!」

 「…だね。」


 …ブッ!

 世話役のゼンが思わず吹き出してしまった⁈


 「…な、なんだ…と?

 な、何故だ、お前たちはサクラ殿の【素晴らしさ】が分かったのではないのか⁈」

 「うん、わかったよ。

 だからね、サクラお姉さんは兄様にはもったいないくらいなお姉さんなんだよ、せめて兄様はお姉さんと同じくらい強くないと【お婿さん】にはならないでしょ?」


 「…ぶ、ぶわはははーー、

 イオ様、全くもって正論ですな、ルゥ様たちはよくわかっておいでの様ですぞ!」


 「…ゼン、…貴様までもそんな事を…


 いや、確かにその通りだ、

 いや、しかし…」


 「でもね、サクラお姉さんと同じくらい、ステキなお姉さんもいたんだよ!」


 「…だな。」

 「オー、それオイラも思ったゾッ‼︎」


 「ほぅ、小さな王子たちも、意中の方がいらっしゃっる様ですね?」

 冷やかす訳でなく、ただ三人の王子たちがどんな女性が好みなのか知りたいゼンと、

 「なぬ?」

 兄のは通せんぼするのに淡い恋心が芽生えた弟たちに戸惑うイオ?

 「へぇ、そうなんだ?」

 そして、三人の【ちっちゃい恋の物語】が聴けると、ほっこり顔で期待している睦月。



 「…あのね、ボク…メイヤお姉さんが好き…なんだ!」

 「…サリーねえちゃん、面白いから好き…かも?」


 「オイラは、マイヤねぇだろ、シェラねぇに、セイカねぇもダっ!

 だってスゲー強いんだゼ、あのねえちゃん‼︎」


 …ガゥ、まさかの【ハーレム願望】?

 「…あまいゾ、ガゥ、…マイヤねぇよりサリーねえちゃんの方が【たたかい】のときはスゴイつおい!

 『せいぎのためなら、オーガにもなる!』んだからな?

 なんでも…元のせかいに甲冑ビークルアーマー】があれは…ドラゴンもたおせるって言っていたぞ?」



 …ドラゴン?

 …甲冑ビークルアーマーだと?


 たしかにサリーとはイオに飲み物をぶち撒けた女の子だったな?

 関心無い様でも、しっかりと情報収集し、戦力分析しているゼン?

 子供の戯言と侮ってはいけない、こんなトコロにも有益な情報は転がっているモノなのだ?

 

 そういえば、確か龍人の王子も来ているハズだが、まだ顔を合わせていない?

 おそらくはコチラのホストたちが上手く我らを誘導しているのだろう?

 正直言って大助かりだ、アチラのお目付け役もそうだろうと思う、毎度の事ながら多種族間のイザコザが起きない様にと身を粉にしているのだ、折角こんなにくつろいで、しかもこんなに光景が見れているのだから、せめて終いまで見たいでは無いか⁈

 そんな事を思っていたりしているゼンであった…。

 その頃、もう一方のお目付け役は…
 

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

処理中です...