俺、お兄ちゃんにナリます! 異世界妹が出来ましたよ⁈

猫寝 子猫

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か、かわいいの来たよ?

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 コイツはあくまでも日本人である俺【日野 暁人】個人的な見解だ、だから結構偏った解釈もかも知れない。

 一応聴いておいてくれるかな?

 現在、来訪者はほぼ何処の国でも好意的に受け入れられている。

 逆に【異世界召喚】を行って大切な家族を攫っているアチラの権力者等に対して、公にはしていないが、ほとんどの国、特に【異世界失踪認定】を受けている人やその家族友人らは批判的な態度を取っていた。

 コチラに来られた【来訪者】のほとんどは自分の意思に関係なく【超自然現象】に巻き込まれたのが原因か、もしくは命の危険に晒されて、やも得ず一か八かの方法で転移して来た人たちがほとんどだった。

 だからこそ、父さんと一緒にコチラに来たメイヤたちや、その後を追う様にやってヒヨ姉さん達はかなり貴重な存在なんだ。

 何と言っても自分の意思でな方法でコチラに転移して来たのだから⁈


 コレで【異世界】に攫われた家族の救出に希望が見えて来たと考えている人たちも少なからずいるらしい。

 何と言っても突然、ソチラの一方的な理由で【異世界】に連れ去られたコチラからすれば、残された家族からは【拉致や誘拐】と何ら変わらないのだ、当然と言えば当然だろう。

 実際、トラックに跳ねられそうになって【異世界転生】したとか、それが拉致や誘拐なのか判断が難しいケースも有るには有るけど?


 しかし近年、戦火から逃れる為にコチラの世界へ渡って来た【来訪者】が増えている?


 今まではアチラが一方的に呼び寄せるだけで、コチラに意図的に来る事は無いと言われていたのに、その逆も然りでコチラがアチラの人を呼び寄せたり、コチラから自分の意思で【アチラ異世界】に行くことは無かったのだから?

 例えばその方法が【異世界】では無く、【宇宙】でも通用しないだろうか?

 それこそ地球から火星や金星に【宇宙船】を使わずに移動したりなど、そんな技術に応用出来ないだろうか?

 そう言った考えを提唱する科学者や政治家もいるらしい?
 

 如何やら最近の国会ではこんな議題で荒れているのだとか?

 もちろん議題はそれだけでは無いけどね。

 異世界から持ち込まれた【未知の技術】で、今地球が抱えている【環境問題】など解決出来ないか等、話し合う事は幾らでもあるみたいだ?


 まぁ正直なところ、こんだけ話していても俺だって難しくて、ちゃんとは理解していないのだ⁇

 俺としては、俺の大切なが難しい問題に巻き込まれず、これからも幸せに暮らしていければ多少の苦労は目をつぶるつもりだ。

 何といっても、もう少しで新しい家族が産まれてくるのだ。

 今まで以上に頑張らないとな!


 なんて考えていたある日の事だ!

 その多少の苦労のタネモノが訪ねて来たのだ?

 

 「ココか?」

 「ココかも?」

 「ココだよ!」

 そのは我が家の前まで来ると、円陣を組んで手書きの地図の様なモノを覗き込んで、何か確認している様だ?


 「いくぞ!」

 「いくの?」

 「いけば?」

 どっちなんだ?

 ソレはサクラさんが開くホームパーティーの数日前の事、日野家の玄関前に三人の幼い男の子たちが現れた?

 その三人には頭の上にピッと凛々しい「イヌ耳」が…?


 「…お~い、日野家ウチに何が用か?」


 ウチの前でなにやらがワイのワイのと騒いでいる?


 妹らの学校の友達かな?

 ソレとも、まさかの【温泉】目当てか?



 「な、なんだ、お前は⁈」

 「だめだよ、のヒトにそんな言い方は!」

 「このヒト、この家のヒトなんじゃない?」


 見たところ、ウチのミイヤと同じか、やや歳上のようだがこの辺りの【来訪者のご子息】では無さそうだ?

 俺には見覚えが無いし、もしかしたらごく最近コチラに来たのかも知れない?


 「おう、お兄ちゃんオレはココの住人だお、キミたちは誰だお!」

 子供受けする様な感じで、に話しかけて見た?


 「オイラ、ガゥ!」

 「…オレ、クゥだし?」

 「ボ、ボクね、ルゥっていうの!」


 …な、なんだよ、この可愛いのは?

 「そ、そうか?

 えっと、ガゥくんにクゥくんにルゥくんだな?」

 「…クンはいらないぞ、にいちゃん!
 ガゥだけでいい!」

 「…ならオレもクゥでいい。」


 「ルゥって呼んでよ、お兄ちゃん!」


 おいおい、弟良くないか?

 「そっか、なら、
 
 ガゥ、クゥ、ルゥ、よく来たな!

 温泉宿、民宿【ひの】へ、ようこそ!」


 「やっぱりココだよ、ガゥ!クゥ‼︎」

 「…だから、ココじゃないかってオレ言ったぞ?」
 
 「アレ、そうだったか?」

 なんか三人でワチャクチャ話し合いを始めた?

 すると、

 『ぐぅ~~⁈』✖︎3

 って音がした。

 「えへへ、お腹なっちゃったね?」

 「…そういえば、またお昼食べてない…。」

 「兄ちゃん、この辺に『狩り』ができる場所ないか?」



 「…お前ら、腹減ってんのか?」

 いや、あの腹の虫が鳴いたのを聴いたんだ、一々聴く事も無いな!



 「サクラさ~ん、お客様三名サマご案内だよ~!
 お食事、大至急で!」

 細かい事後で聴く!

 まずはコイツらの腹の虫を静かにさせよう!
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