36 / 76
今年の実りは上々ね?
しおりを挟む我が家の庭にはテニスコート一面分ぐらいの家庭菜園がある。
何でも元は【牛舎】が有ったらしい?
父さんが子供の頃には牛はモォ~居なかったそうで、生前母さんが家庭菜園をやってみたいと言う事で牛舎を解体したそうだ。
確かにその解体した木材が今だに敷地内に山積みされていて、雨風に晒して傷まない様に【ブルーシート】を被せてある。
大きさや形状から見て、使えそうなモノから【鶏小屋】や【物置き】【ベンチ】等の材料に使っていたし、傷んだモノや汚ったないモノは【風呂焚き】の燃料にしてきた。
特に【ベンチ】などは父さんが居なくなってから俺とサクラさんで作ったモノだ。
畑仕事の途中で休憩する時にいいかなって、二人して作ったんだ…
「もう木材も殆ど残って無いな?」
ココに来て、新しい住人たちが色々と利用しているからだ!
マイヤは技の修練用に【木人】の的を数体作った⁈
他にもメイヤは花壇の柵、ミイヤは爪とぎ台?
我が家の庭も随分と賑やかひなってきたモンだ。
今は南瓜とサツマイモ、あとジャガイモが収穫出来そうだ。
「今度のホームパーティーには御馳走出来そうですよ、アキトくん。」
「へ、へぇー、そ、そうなんだね⁈
た、楽しみだなぁ?」
当日のパーティーでは、自分で収穫したモノをその場で調理して食べようと言う趣向らしい?
まぁそれ以外にも料理は用意するつもりらしい?
廃材を利用して作った【ピザ窯】なんてのも有るし?
「そうだ、焼き芋パーティーとかどうですか?
あの辺りの葉の状態だと、今の内に掘り起こして、追熟させておきましょう!
来週のパーティーには、程よく甘くなってるハズですから!」
うん、確かにサクラさんが指刺した辺りは葉や茎が黄色くなり始めている。
掘り起こしたばかりのサツマイモはまだあまり甘く無いのだ、澱粉質か熟成して糖分に変わる時間が必要だから。
「さて、どのくらい収穫しましょうか?
ねぇアキトくん、どのくらいだと思います?」
…何か張り切ってるよな、サクラさん?
まさかホームパーティーが楽しみとか?
確かにサクラさん、結婚適齢期だし?
でも、そうなるともうココには居てくれないって事だよな?
「そうだ、そうなると【焼き芋】用に【古新聞】や【薪】が必要ですね!
風呂焚き用とは別に確保しておかないとと!
サツマイモ掘りの後で、お風呂とか最高ですよね?」
「そうだね、自分で掘り起こした芋はお土産かな?
なら、ちょっと多めに収穫しても良くない?
家で直ぐ食べる用と追熟させて美味しくなるまで楽しみに待ってる用とさ。」
「いいですね、何でも幼い弟さんがいる方もいるとか?
きっと喜ばれますね!」
…違うな、アレは単純に招待した人達を喜ばせたいだけなんだ!
今回のホームパーティーはご近所の方も御招待してるしね?
「そうだ、メイヤちゃんたちにも芋掘り、手伝ってもらいましょう!
私、呼んできますね!」
…いつも通りのサクラさんだ。
そう思ってたんだけどなぁ?
10
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。


転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる