俺、お兄ちゃんにナリます! 異世界妹が出来ましたよ⁈

猫寝 子猫

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異世界ほーむすてい?

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 今、田舎が熱い!


 …そうだ?


 
  先日、山羽のおばあちゃんの所に、ミノタウロスの女の子がホームステイに来ている?

 ミノタウロスと言っても、顔は普通に可愛い女の子で、牛と言うよりバッファローの様なツノが有って、身長は成人男性よりやや高めで、ちょっと筋肉質だけど、胸は柔らかそうな巨乳で、しかも明るく健康そうな、そんなにケモノっぽく無い十代の女の子だ。

 名前が無かったらしく、ばあちゃんが【郁美イクミ】と付けてあげたそうだ。

 便宜上【山羽 郁美】って事で、この町の住民として暮らし始めたそうだ。

 こちらの男性より背が高い事を少し気にしていたけど、彼女の世界ではなミノタウロスの女性らしい?


 なんでも子供の頃から痩せた土地を耕していたとかで、おばあちゃんの畑や田んぼを見るなり泣き出してしまったそうだ?


 「わ、わたし、ココで働きたいですー!」


 何でも家族を飢饉で失ってしまい、生きる為に【奴隷】に身を落とそうかと悩んでいる時に原因不明の【時空転移災害】に巻き込まれたそうだ?


 ちなみに父さん達が居た世界とはまた別の【異世界】の様だ。


 そして彼女と一緒に転移に巻き込まれた【ダークエルフ】の女性もいて、彼女はコチラの世界の学問に深く興味を持ち、学校に通いたいと希望したらしい?


 ソレならばと、ウチの隣りウラの浦島のジィちゃんが名乗りを挙げて、ダークエルフさんをお迎えする事となった。

 ウチにも二人エルフがいるから、ご近所さんとして仲良くしていけるだろうとの考えがあった様だ。

 名前も彼女自身が、


 「古い名は彼方の世界に捨てて来た。

 良ければ新しい名を付けてはくれないか、浦島のオンジ殿?」


 「…仕方ないのう?

 なら、【コマキ】ってのはどうだ?」


 ちなみに数年前に亡くなった奥さんが【マキ】さんと言うのだけど、ソレは彼女には黙っておこう。


 コチラも便宜上【浦島 コマキ】と名乗って、俺と同じ高校に通い始めた⁈


 実年齢は既に百を超えてるそうだが、見た目の年齢が十代半ばに見えると言う理由で高校から始めるそうだ?


 他にも町のあちこちで【来訪者】のホームステイが出した様だ?

 何でも近々、駄菓子屋にものアルバイトとして【来訪者】のが来るそうだ?


 (…へぇ、男の子なんだな?)


 ソレにまもなく【五つ塚神社】の建立が終わり、ソレを祝って町を挙げての【祭り】を行うそうだ?


 兎に角、町長が張り切っている!


 

 …周りが中々落ち着かない様子に日野家ウチも忙しない状況が続いている?

 増え気味の同居人に、メイデール母さんの出産準備などなどだ⁈



 そんな中、

 「…私、東京の大学に進学したいんです!

 お母さんとの約束なんです!」


 そう嘆願するヒヨ姉さん!

 元聖女さまで、異世界に居た影響で彼方に居た間は肉体的老化は皆無だったようで、つまりこの5年は歳を取っていないのだ⁈

 (元々童顔では、あったけどね?)


 既に大検は合格しましたよ?

 戸籍上の年齢は成人してるしね。

 「…我孫子道サンと相談して、彼方で寮生活をするなり、自活するなり頑張ってみたらどうかな?

 ココから東京の大学に通うのは時間が掛かり過ぎるだろうしな?」


 決して通えない訳では無いけど、毎日東京へ新幹線でも通学に片道2時間、プラス大学周辺の駅までを考えると…

 その時間をもったいないと思うか、何か有効利用出来るか…


 ちなみに【テレポート】なんて便利な能力は聖女サマはお使いにはなれないのだよ。

 「ハイ、ソレはもう!

 なので…


 今までお世話になりました。」

 何か今からウルウルしてるし?

 「なんだ、気が早いな?」


 タイミング的にはメイデール母さんの出産と姉さんの合否がわかるのは同じ時期だと思う。


 それまでは受験生として、勉強に励んでもらおうと。


 俺はコチラで民宿を頑張るよ、出来れば【来訪者専用】で無くて、普通の人も利用出来る様にならないか我孫子道サンに相談するつもりだけど…

 まだみんなには内緒だ。

 ヒヨ姉さんは聖女としての【能力】はコチラの世界でも健在だ。

 多分何かと【政府】の偉い人が希望の大学に融通を利かせてくれそうだけど、真面目なヒヨ姉さんの事だから受験して自分のチカラで合格したいと断るだろう。

 まぁ何処か居心地の良い下宿なんか紹介してくれるぐらいでお願いしようね?


 そしてコレが一番の問題だった。



 「お、お、お兄さま、おはようございますぅ……ぐすん。」


 「ん、あぁ、おはようサリー、なんだまだなれないのか?」


 「…ハイ、サリーどうしても【お父さん】と呼んでしまいそうで…

 でも、メイヤと約束したので、とします!」



 天使と見違える様な愛らしさ、名もない花を踏みつけない、最強にして最高、強く優しく美しく、GO無敵新造人間サリーちゃん!


 が、のメイヤとのお約束を守ろうとして必死に頑張っている?


 メイヤが姉?

 そうなのだ、実はサリーはされてから4年程らしい?

 見た目だけはJKでも通用しそうだけど、精神面は精々頑張ってもJSだったよ。

 まぁ学力は俺より高いけどね?

 なので普段は民宿の手伝いやヤマバァの畑の手伝い、浦島さんチの山で山菜摘みとかしている。

 戦闘力なんて必要無い生活をさせてあげたいから…


 来たばかりの頃とは違い、今ではメイヤたちとの生活を送れている…と思う?


 どうやらとしてメイヤが色々と教えてあげている様だ?

 ちなみにサリーは学校には行っていない、本人が希望していないのだ。


 「サリー、このチカラはを守る為に使いなさいって教わった。

 だから、ママさんとママさんのお腹の中の赤ちゃん護る!」

 …のだそうだ?

 「ええ~、そんな~⁈」

 自分たちの【組織】にスカウトしたかった御手洗サンが今日も民宿に来ている?


 「サリー、ココ好き!

 悪い人はエイコがやっつければいい!」


 どうやら御手洗サンの【組織】と言うのはに進んだ【来訪者】を逮捕している特別な警察の様な【組織】らしい?


 【来訪者】の中には自らその【異能】を犯罪に利用したり、又は撓まされて【悪の組織】に利用されている事があるのだ⁈


 御手洗サンはそんな【来訪者】に対抗並びに保護する特殊な組織なんだけど…

 ちょくちょくココに来ては、我孫子道サンが持って来てくれた煎餅をに食べてお茶しに来ている?

 「ウチは休憩所じゃ無いわよ?」


 サクラさんの小言も聞こえないフリで、今日は温泉にも浸かっていた⁈


 「…わたし、ココに下宿しょうかしら?」

 「バカな事言ってないで、サッサと仕事に戻りなさいね!」

 呆れても、ちゃんとお茶を出してるサクラさんが、よく出来たお嫁さんっぽくて笑える…



 まあ、サリーの方は割合なんとかなるモンだけど、


 もう一人の人が大変だったんだ、



 「何でこの世界にはこんなに神様がいらっしゃるのですか⁈」

 そう、この人、シスターがね?
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