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いらっしゃいませ、初めてのお客様!
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「ご、ごめんなさい⁈
私ってば、コチラでは五年も経っているんだものね⁈
何時迄も子供のままじゃ無いよね⁇」
確かに夢見る少年のままじゃ、生きて行けませんから。
ヒヨリさんは申し訳ないと、顔を真っ赤にして俺に謝ってくれた。
「いいんですよ、むしろこんなヤサグレた男子高校生に育ってしまってすいません、
せめて、コチラの可愛くて可憐で愛らしい妹たちで癒されて下さい…。」
「いらっしゃいませ~!」
「いらっしゃいませ、お客様。」
「みみみ!」
「ミャー!」
「い、い、いらっしゃりまへっ痛っ⁈」
噛んだな、この中ではお前が一番歳上だろ‼︎
…俺はガチで自慢の妹たち(一人認めたくないのもいるが)とマジ可愛い仔猫を、どう見ても俺と同じ歳にしか見えない二十二歳の清楚系お姉さん【ヒヨリさん】に紹介した。
「あ~ん! み、皆んな可愛い~♡
もうワタシ、玄関で癒されてるよ~!」
ヒヨリさんは顔を「ふにゃ~」っと崩して、幸せそうだ?
「お姉ちゃん、メイヤがお荷物持ってあげるね!」
「えっ、悪いよ!
自分で運べるから!」
「お客様、お部屋に美味しいお茶と当家で収穫したジャガイモで作ったお餅をご用意してます。
ますはお部屋でお寛ぎ下さいませ。」
「…えっと、お、女の子だよね?
え、男の子なの?」
「マイヤは女の子だよ、お姉ちゃん!」
「そ、そうなの⁈
ごめんね、マイちゃん!」
「いえ、お気になさらずに。」
「あの~、何か嫌いな食べ物とか~、有りますか~?
今晩は~腕にヨリをかけて~、ご馳走を作りますよ~!」
「いえ、アチラでは好き嫌い出来る状況では無かったから…
お、お姉さん、大きいですね、オーガかと思いましたよ。」
「ハイ~、わたしの~、御先祖サマは~、鬼サンかも知れませんね~?」
「好き嫌いは有りませんか…
わかります、
あの国は王族が贅沢三昧で、平民の食料事情が最悪でしたから…
なら、コレからココで食べられる料理は全て【ご馳走】ですよ!」
サクラさんや聖歌さんに習って、メキメキと料理の腕をあげているメイデール母さんが、大きなお腹を抱えて現れると、
「もしかして、赤ちゃんですか?
えっ、オジサンがパパ?
えっと、アキト君お兄ちゃんになるんだ?
良かったね!」
「いや、もうかなりのお兄ちゃんですよ?」
和気藹々な会話が玄関で交わされていると、
「早く部屋に入らないかい?」
ヒヨリさんに同行していた【施設】の職員、【沖ノ堀】サンが囁く。
「…だな?」
【来訪者専用】を謳っていたのに、最初の利用者が【帰還者】とは?
まぁ、慰労の意味なんだろうけどね。
「お姉ちゃん、今日はメイヤ達と【露天風呂】に入って、明日はウラ爺のお山で山菜取りに行くよ!」
「今の時期ですと、可愛いリスに会えるかも知れませんよ。」
「楽しみ~⁈
あれ、何か忘れている様な?」
「…オオカミ?」
「うむ、【フェンリル】と言う【神獣】の末裔何だが、餌付けしたら懐かれたんだ。」
今、お客様と妹達はこの民宿自慢の【露天風呂】に入っている所だ。
「父さん、俺に動物に無闇に餌をやるなって言ってた癖に!
で、そのフェンリルが【聖女】サンについて来たのかい?」
「ソイツのお陰で、ココに無事帰って来れたんだと思うな。
高難度ダンジョンでな、あの勇者たちも攻略出来なかったくらいだからな。」
確か父さん達はそのダンジョンのラストステージに有る【転移門】を上手く利用してコチラの世界に帰って来れたんだっけ?
攻略したご褒美に好きな場所に送り届けてくれる便利な門だとか?
つまり父さん達と同じ方法で帰還したんだよね、ヒヨリさんは⁈
…彼女を【聖女】と認定したのは【異世界召喚】した傍迷惑な【ヴィーナス王国】…では無く、
多くの難民を受け入れ、【女神イオ】を崇拝している【イオリア公国】の大司教だとか。
で、その用心棒役のフェンリルさまは何処なのよ⁈
その頃、噂のフェンリルさんは
「お~い、御同輩!
顔を見せてくれないか~い?」
あの【五つ塚のお社】にいた!
正確には五つ塚の聖域の中に?
「うむむ、頼むよ、別にケンカを売りに来たわけじゃないよ~!」
…そっか、この姿だと怖いのかな?
インド象ほど大きい狼の姿では現れてくれないかも?
アチラの世界で、何度も練習したんだ。
転移門を使う時は何とか上手くいったけど、コチラの世界に着いた途端に元に戻ってしまったんだよな?
よし、やってみるかな?
「ねぇコレなら大丈夫かなぁ?
えいっ!」
一瞬、大きなオオカミの身体が眩く光ったかと思うと、なんと人間の少年の姿に変わっていた⁈
銀髪が美しい頭には凛々しいケモノ耳、お尻から銀毛でもふもふな尻尾が生えている野生味ある少年だ⁈
すると、
急に社の周りに霧が立ち込め、まるで社を隠す様に辺り一面濃霧で覆われたかと思えば、数秒で霧が晴れた?
そして小さな社の前には、一人の【巫女装束の少女】が居た!
かなりの美少女だ!
その頭には可愛い大きなケモノの耳と、可愛いお尻からもふもふの白い尻尾が生えている。
ちょっと目をウルウルさせて、尋ねてきた?
なんか可愛い。
「い、いじめる?」
「いじめないよ!」
イジメたくなる可愛さだけどね?
「ほ、本当?
あのね今、お父さんは遠い所にお出かけしてるの、だからわたしが一人でお留守番してるの。」
「そっか、偉いんだね!
ボクはこの地を護る【守護獣】に挨拶に来たんだ、
ボクと近い存在らしいからね。」
「…わたし、【白雪】っ言うの、お兄ちゃんは?」
「ボクは【オウガ】だよ。
迷子の女の子を届けに、遠い国からやって来たんだ!」
迷子ねぇ?
そんなこんなで、こちらはコチラで何とも微笑ましい【義兄妹】が出来上がっている様だ⁈
「へへへ、わたしにも【お兄ちゃん】が出来ちゃった!
メイヤちゃんに教えてあげないと。」
「えっ!
シラユキはメイヤの事、知っているの?」
「えっ?
うん、お友達だよ。
時々ね、ココに遊びに来てくれるよ。
その時ね、お菓子を持って来てくれるの!」
「…あ~、挨拶に来たのに何の【お土産】も持たずに来ちゃったよ!」
何か無いかな?
モソモソ、あっ!
「じゃあ、シラユキにはコレをあげるよ!
今日逢えた事の記念にね!」
あのダンジョンで拾った【魔石】だ。
転移門を潜った時に蓄積されていた【魔力】は全て無くなったので、タダの綺麗な石になったけど。
「いいの?」
「うん。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
アレ、ボク何しにココに来たんだっけ?
私ってば、コチラでは五年も経っているんだものね⁈
何時迄も子供のままじゃ無いよね⁇」
確かに夢見る少年のままじゃ、生きて行けませんから。
ヒヨリさんは申し訳ないと、顔を真っ赤にして俺に謝ってくれた。
「いいんですよ、むしろこんなヤサグレた男子高校生に育ってしまってすいません、
せめて、コチラの可愛くて可憐で愛らしい妹たちで癒されて下さい…。」
「いらっしゃいませ~!」
「いらっしゃいませ、お客様。」
「みみみ!」
「ミャー!」
「い、い、いらっしゃりまへっ痛っ⁈」
噛んだな、この中ではお前が一番歳上だろ‼︎
…俺はガチで自慢の妹たち(一人認めたくないのもいるが)とマジ可愛い仔猫を、どう見ても俺と同じ歳にしか見えない二十二歳の清楚系お姉さん【ヒヨリさん】に紹介した。
「あ~ん! み、皆んな可愛い~♡
もうワタシ、玄関で癒されてるよ~!」
ヒヨリさんは顔を「ふにゃ~」っと崩して、幸せそうだ?
「お姉ちゃん、メイヤがお荷物持ってあげるね!」
「えっ、悪いよ!
自分で運べるから!」
「お客様、お部屋に美味しいお茶と当家で収穫したジャガイモで作ったお餅をご用意してます。
ますはお部屋でお寛ぎ下さいませ。」
「…えっと、お、女の子だよね?
え、男の子なの?」
「マイヤは女の子だよ、お姉ちゃん!」
「そ、そうなの⁈
ごめんね、マイちゃん!」
「いえ、お気になさらずに。」
「あの~、何か嫌いな食べ物とか~、有りますか~?
今晩は~腕にヨリをかけて~、ご馳走を作りますよ~!」
「いえ、アチラでは好き嫌い出来る状況では無かったから…
お、お姉さん、大きいですね、オーガかと思いましたよ。」
「ハイ~、わたしの~、御先祖サマは~、鬼サンかも知れませんね~?」
「好き嫌いは有りませんか…
わかります、
あの国は王族が贅沢三昧で、平民の食料事情が最悪でしたから…
なら、コレからココで食べられる料理は全て【ご馳走】ですよ!」
サクラさんや聖歌さんに習って、メキメキと料理の腕をあげているメイデール母さんが、大きなお腹を抱えて現れると、
「もしかして、赤ちゃんですか?
えっ、オジサンがパパ?
えっと、アキト君お兄ちゃんになるんだ?
良かったね!」
「いや、もうかなりのお兄ちゃんですよ?」
和気藹々な会話が玄関で交わされていると、
「早く部屋に入らないかい?」
ヒヨリさんに同行していた【施設】の職員、【沖ノ堀】サンが囁く。
「…だな?」
【来訪者専用】を謳っていたのに、最初の利用者が【帰還者】とは?
まぁ、慰労の意味なんだろうけどね。
「お姉ちゃん、今日はメイヤ達と【露天風呂】に入って、明日はウラ爺のお山で山菜取りに行くよ!」
「今の時期ですと、可愛いリスに会えるかも知れませんよ。」
「楽しみ~⁈
あれ、何か忘れている様な?」
「…オオカミ?」
「うむ、【フェンリル】と言う【神獣】の末裔何だが、餌付けしたら懐かれたんだ。」
今、お客様と妹達はこの民宿自慢の【露天風呂】に入っている所だ。
「父さん、俺に動物に無闇に餌をやるなって言ってた癖に!
で、そのフェンリルが【聖女】サンについて来たのかい?」
「ソイツのお陰で、ココに無事帰って来れたんだと思うな。
高難度ダンジョンでな、あの勇者たちも攻略出来なかったくらいだからな。」
確か父さん達はそのダンジョンのラストステージに有る【転移門】を上手く利用してコチラの世界に帰って来れたんだっけ?
攻略したご褒美に好きな場所に送り届けてくれる便利な門だとか?
つまり父さん達と同じ方法で帰還したんだよね、ヒヨリさんは⁈
…彼女を【聖女】と認定したのは【異世界召喚】した傍迷惑な【ヴィーナス王国】…では無く、
多くの難民を受け入れ、【女神イオ】を崇拝している【イオリア公国】の大司教だとか。
で、その用心棒役のフェンリルさまは何処なのよ⁈
その頃、噂のフェンリルさんは
「お~い、御同輩!
顔を見せてくれないか~い?」
あの【五つ塚のお社】にいた!
正確には五つ塚の聖域の中に?
「うむむ、頼むよ、別にケンカを売りに来たわけじゃないよ~!」
…そっか、この姿だと怖いのかな?
インド象ほど大きい狼の姿では現れてくれないかも?
アチラの世界で、何度も練習したんだ。
転移門を使う時は何とか上手くいったけど、コチラの世界に着いた途端に元に戻ってしまったんだよな?
よし、やってみるかな?
「ねぇコレなら大丈夫かなぁ?
えいっ!」
一瞬、大きなオオカミの身体が眩く光ったかと思うと、なんと人間の少年の姿に変わっていた⁈
銀髪が美しい頭には凛々しいケモノ耳、お尻から銀毛でもふもふな尻尾が生えている野生味ある少年だ⁈
すると、
急に社の周りに霧が立ち込め、まるで社を隠す様に辺り一面濃霧で覆われたかと思えば、数秒で霧が晴れた?
そして小さな社の前には、一人の【巫女装束の少女】が居た!
かなりの美少女だ!
その頭には可愛い大きなケモノの耳と、可愛いお尻からもふもふの白い尻尾が生えている。
ちょっと目をウルウルさせて、尋ねてきた?
なんか可愛い。
「い、いじめる?」
「いじめないよ!」
イジメたくなる可愛さだけどね?
「ほ、本当?
あのね今、お父さんは遠い所にお出かけしてるの、だからわたしが一人でお留守番してるの。」
「そっか、偉いんだね!
ボクはこの地を護る【守護獣】に挨拶に来たんだ、
ボクと近い存在らしいからね。」
「…わたし、【白雪】っ言うの、お兄ちゃんは?」
「ボクは【オウガ】だよ。
迷子の女の子を届けに、遠い国からやって来たんだ!」
迷子ねぇ?
そんなこんなで、こちらはコチラで何とも微笑ましい【義兄妹】が出来上がっている様だ⁈
「へへへ、わたしにも【お兄ちゃん】が出来ちゃった!
メイヤちゃんに教えてあげないと。」
「えっ!
シラユキはメイヤの事、知っているの?」
「えっ?
うん、お友達だよ。
時々ね、ココに遊びに来てくれるよ。
その時ね、お菓子を持って来てくれるの!」
「…あ~、挨拶に来たのに何の【お土産】も持たずに来ちゃったよ!」
何か無いかな?
モソモソ、あっ!
「じゃあ、シラユキにはコレをあげるよ!
今日逢えた事の記念にね!」
あのダンジョンで拾った【魔石】だ。
転移門を潜った時に蓄積されていた【魔力】は全て無くなったので、タダの綺麗な石になったけど。
「いいの?」
「うん。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
アレ、ボク何しにココに来たんだっけ?
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