上 下
18 / 76

感動の再会? 〇〇ハジメマシタ?

しおりを挟む
 読み散らかされた少女漫画を拾い集めながら、フランチェシュカさんがサクラさんに話しかける?


 「…ハァちゃん…来るの?」

 「ハイ、何でも今度は弟サンもご一緒とか?」


 その華麗なる家政婦スキルで、フランさんの部屋を見事に片付けていくサクラさん‼︎

 「…? …アレ⁇

 …ハァちゃん、…弟…居たんだ、…忘れて…たかも?

 …あれ、…アレレ?

 …妹…だったか…な?」


 ひ、非道いな、フランさん!

 アンタ葉月の親友だろ?


 「ハァちゃんとは誰だ?」

 の掃除機を早速、秒で壊したシェラが質問する?


 「ハァちゃんは【紅林 葉月】さんと言って、アキト君の従姉弟さんです。」


 「そ、そうか?

 なら、私も挨拶をしないとな!」



 …ココは【富士見ケミカル 女子社員寮】である!

 
 フランチェシュカさんは既に、大学卒業に必要な単位なんかはもう習得済みらしく、卒論は入学したその年に完成していたらしい?

 授業料もったいなく無いデスか?

 本当にスローペースなのか、アップペースなのか、よくわからないお姉さんだよ、フランさんは!


 なので、女子社員寮に何故かフランチェシュカさん専用のが有るのだ!


 卒業後はココに住み着いて、薬学の研究に励むらしい?

 ってか、既に入り浸りだ!

 その隣の部屋がシェラの部屋らしい?


 今日も又、が散らかしたフランさんの部屋を、ステキ家政婦のサクラさんがしに行っている?


 何でもシェラが興味本位で色々と書籍やら漫画やらDVDにBlu-rayなどを見漁るとかで、中々片付かないそうだ?


 あのポンコツ女騎士めがっ!

 学校では、そこそこ出来る風を装っているが、一般的な生活力はダメダメなんだよ!






 さて、ココで我が家ではかなりの大事件が起こる!



 「来週からが一人増える事になったからな。」


 非常勤ながら、割とちょくちょく仕事に出かけている父から、唐突に伝えられた?


 「…又、俺に妹?

 いや、今度は姉か弟とか?」

 コレまでの経験からの予測だが、残念ながらそうではない様だ?


 「実はな、我孫子道さんのの方から直々にお願いされてな。

 【来訪者向け民宿】をやってくれないかと懇願されたんだ。」


 「…民…宿…?」

 思わずフランさんが憑った?


 「その為の従業員も派遣するそうだ。」


 なんでも来訪者さんがに早く慣れてもらう一環なんだそうだ?



 「…で、その人も【来訪者】なのか?」


 「いや、今父さんが実戦訓練をつけている【元傭兵】なんだ、やる気が有って良い子だぞ。」


 なんか違和感あるワードが組み合わさっているけど?


 「その子、私の後輩なんですよ!

 少し前まで【紛争地域】で地雷の撤去作業とかしていたとか、やっと希望が叶って【本国勤務】になったんです!」


 …それって、その人も【来訪者】並に厄介な人なんじゃないの?




 「こんにちは~、又来ました~!」


 そんな中で、前回の訪問から二ヶ月程経っただろうか、従姉弟の葉月がやって来た。

 今度は弟の睦月も一緒……

 って、アレ何処にいる?

 「葉月、睦月は?」


 今、葉月の横にいるのは見る女の子だ?


 ん、あの服、なんか見覚えのある様な?

 今度は大学の後輩でも連れてきたかな?
 


 「あ、アキトくん、しばらくぶり…デス。」



 「ん、しばらく?

 えっ、ま、まさか睦月なん?」



 同じ歳の従兄弟が【男の娘】になってました…?


 そういえばあの服、昔葉月が着てたな?


 「は、ははは、 睦月ね、ちょっと中学の時に色々有ってね、

 引きこもってたんだよね、

 最近、コチラに目覚めたと言うか、素質が有ったと言うか…


 叔父様には、もう話しは付けて有るからお願いね!」


 ん、何が?




 
 「こんにちは、メイヤだよ!」


 「み、みみみ、ミイヤ!」


 「初めまして、睦月兄さま。

 僕、マイヤと言います。

 よろしくお願いします。」

 ぺこり。


 「ミャー!」



 最後にアルフレッドが挨拶したので、その場にいた皆んなが笑ってしまった!


 「は、初めまして!

 【紅林クレバヤシ 睦月ムツキ】デス!

 み、皆さん、今日からよろしくお願いします!」


 「ハイ、よろしくお願いね。

 ワタシメイデールの事は、本当のお母さんだと思って、なんでも相談してね。」


 「ハイ、ありがとうございます、メイデール叔母様!」


 ……なんだろ、まるで【世界名作劇場】みたいな言い回しだな⁈

 【紅林】…

 叔父は東京で知り合った女性の家に婿養子に入ったのだ。

 何でもそれなりに有名な貿易会社の社長令嬢だったとか?


 もう二度と故郷に戻らないと言う意思表示だった様だけど、父さんが【異世界失踪】してからは、そうもいかなくなった。


 どちらかと言うと、叔父の奥さん、つまりは【弥生】叔母さんと葉月がよくコチラに遊びにきてくれた。


 都会の人にはこの田舎町が新鮮なんだろうけど、そこに俺は救われてきたのかも知れない?


 今は新しい家族が居て、毎日がshockingだけどね?


 「…睦月くんな、しばらくウチで暮らす事になるから、みんな仲良くしてあげてな。」



 小柄で、本当に女の子みたいな睦月?


 どうも学校で上手くいかなかったらしい?


 姉と違って内向的だとは思っていたけど、まさかの女装まで?

 しかも可愛い?

 やれやれ?




 「父さん、あの事みんなに伝えて有るのかい?」


 「メイデールには伝えて有るし、女の子たちはサクラさんから聞いているだろう?」

 「うん、聞いたよ!

 強くて、大きくて、メイヤたちの新しいお姉さんになってくれるんだよね!」


 随分と具体的に聞いているんだな?


 「僕も是非、したいです!」


 何を言っているんだ、チミは?


 「睦月にも手伝ってもらうぞ、【民宿】の仕事をな!」



 「は、はい、わかりました、おじさん。」

 大丈夫かな、引き籠ってたんだろ?




 その翌日、



 「す、すいませ~ん!

 今日からで働かせて頂く事になりました、

 【鬼塚 聖歌】で~す!

 よろしくお願いしま~す!」
 

  

 で、デカい!

 色々と!

 (お胸とか、お尻とか?)


 身長2メートル超えて無いか?

 まるで【鬼人オーガ】の様…

 なんだけど、


 「ミャー!」


 「あら、可愛い~!

 おいで、チャン!」


 …アルフレッドも生後半年も超えれば子猫ってサイズでも無いが、


 このジャイアントお姉さんが抱き上げて、その大きなお胸に抱き寄せると、生まれたての子猫サイズに見えるから不思議だ?

 いや、そうでは無くて!


 「いらっしゃい、お待ちしてましたわ。」

 玄関で母さんが迎え入れると、

 「あら~奥様、お腹の赤ちゃんに障るといけませんので、お部屋で休んで居てくださいな!


 後はサクラさん先輩に聞きますから!

 あ、それとワタシ、【助産婦】の経験も有りますので、その時が来たら、お任せくださいね!」


 このおっきなお姉さん、見た目と違って、凄く優しくて良い人かも知れないぞ!








 「あ、アキト~!

 お風呂、もらいに来たよー!」


 アレ、ハルナたちが来るの今日だっけ?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

保健室で授業サボってたら寝子がいた

夕凪渚
恋愛
毎日のように保健室で授業をサボる男――犬山健はその日、保健室で猫耳の生えた少女――小室寝子と出会う。寝子の第一発見者であり、名付け親の養護教諭、小室暁から寝子を保護しろと命令され、一時は拒否するものの、寝子のことを思い保護することになるが......。 バーニャ王国から寝子を連れ戻しに来た者によって、「寝子をこっちの世界に適応させないと連れ戻す」と言われてしまう。そんな事実を健は最初皆に隠し通し、一人で全てやろうとしていたが、最終的にいろいろな人にバレてしまう。そこから寝子の真実を知った者だけが集まり、寝子を世界に適応させるための"適応計画"がスタートしたのだった。

スクールカースト最底辺の俺、勇者召喚された異世界でクラスの女子どもを見返す

九頭七尾
ファンタジー
名門校として知られる私立天蘭学園。 女子高から共学化したばかりのこの学校に、悠木勇人は「女の子にモテたい!」という不純な動機で合格する。 夢のような学園生活を思い浮かべていた……が、待っていたのは生徒会主導の「男子排除運動」。 酷い差別に耐えかねて次々と男子が辞めていき、気づけば勇人だけになっていた。 そんなある日のこと。突然、勇人は勇者として異世界に召喚されてしまう。…クラスの女子たちがそれに巻き込まれる形で。 スクールカースト最底辺だった彼の逆転劇が、異世界で始まるのだった。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される

こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる 初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。 なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています こちらの作品も宜しければお願いします [イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

処理中です...