俺、お兄ちゃんにナリます! 異世界妹が出来ましたよ⁈

猫寝 子猫

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新しい家族とか、名前とか?

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 現在、我が国で暮らしている異世界からの【来訪者】の総数は一千人ほどらしい?


 某大国では十万人ほどの【来訪者】がに暮らしているそうだ。

 その数は地球全体で年々ふえているそうだが、全て人数が把握出来ている訳ではなく、地下や暗黒街アンダーグラウンドに隠れている者も多くいるらしい?


 【来訪者】の多くは我々と同じ【ヒト族】であるが、中には総称として【亜人】と呼ばれる特殊な種族の方々がいる。

 ウチのメイデールさんたちのような妖精族とも呼ばれる事もある、長命で高位な存在の【エルフ族】と違い、

 特に動物的な容姿や能力を兼ね備えた【獣人族】や悪しき存在とされる【魔族】を指す場合が多い。

 また、【神々の眷属】とも呼ばれている【竜人族】、【人狼族】は別格らしく、【人魚族】は海の神の眷属、【鳥人族】は天使とも呼ばれている種族も居るのだ。

 父さんはアッチの世界で、その竜人とも人狼とも友達になり、共に冒険の旅をしていたらしい?



 「猫の獣人は【銀猫族】とか【白猫族】なんて種族がいてなぁ、
 彼らは戦闘力や魔力数値が高いことで「ヒト族」からも一目置かれているが、
 父さんをした【ヴィーナス王国】領ではな、黒い体毛の猫人ネコビトは意味なく迫害されたり、奴隷にされていたりしていたな?

 全く可哀想な事をする国だったよ、あの国は。」

 あ、あるんだ、奴隷とか?

 さすが異世界⁈


 「じゃあ、この子も?」


 「わからんなぁ、ホラおじちゃんのお膝においで。」

 「あい!」

 ピョンピョン飛び跳ねるように父さんに抱きついた幼女⁈

 …何故か真っ先に父さんに懐いた幼児な猫獣人?

 保護した時はを巻いていただけだったけど、今はサクラさんお手製の可愛い幼児服を着ている!

 お尻のところには、尻尾が出る穴が施されているスグレモノだ!




 既にでの検査を終えて、我が家の居間で家族みんなでこの子猫獣人の名前を考えている最中だ?


 …結局、この子はウチで引き取る事になった⁈

 つまり、俺の妹が二人になったそうた?


 (先々、嫌な予感がする?)


 当初、既にコチラの世界で暮らしているのご息女ではと、我孫子道さんが各方面に確認したが、この子の家族はおろか、各施設でもこの子をしている記録は無かったそうだ。

 メイヤちゃんがこの子を保護したと言う公園も、【特別班】の方々が徹底的に調べたが、若干の【異世界物質】が検出されただけで、

 「おそらく出来た【異空間ゲート】に迷い込んだ?」

 のではないかと推測された。

 「あ、アナタ、ワタシにも抱っこさせて下さいな!」


 最初子猫アルフレッドは怖かったのに、今度のネコビトの幼女は平気…と言うよりメロメロのようなメイデールさん?

 「ん、そうか?

 ホレ、ママの所に行きなぁ~。」


 …ママ?

 なんかヒゲ面のオッサンから聞くと、違和感パナいな?
 

 さて名前を決めないといけないらしいのだけど、

 「今度はお兄ちゃんが付けてあげて!」

 と、メイヤちゃんにお願いされた…

 「良いの?

 じゃあ、ネコらしく「クロ」」とか「タマ」は…

 ダメだよね⁈」


 サクラさんの目が冷たかった。



 「じゃあ…【ミイヤ】はどうかな?

 【メイヤ】と言葉の感じが、似てるから【姉妹っぽい】し、どうかな?」

 「…ミイヤ?

 うん、可愛い!

 じゃあ、今からこの子は「ミイヤ」だよ!


 ミイヤ、メイヤお姉ちゃんですよ~🎵」


 「あい?  ねえたん?」


 「ミイヤちゃん、サクラおねえたんですよ~♡」


 「…くぅら?」

 反応はそれぞれのようだ?


 「…ミイ…」

 「シャーーー⁈」

 なんでだよ⁇

 なんで俺だけ⁈

 名付け親なのに⁇




 ところ変わって東京某所?


 「お、お父さん!」


 「な、何だ葉月⁈」


 「ワタシ、ちょっとアキトの所に行ってくるから、あとよろしくね!」


 「はぁ?

 ご迷惑だぞ、しばらく親子水入らずで…」

 「美少女エルフの従姉妹ちゃんに会いたいの!」


 東京からうるさいのがコチラに向かっていた?


 どのくらいうるさいかと言うと、吸血鬼と人狼と人造人間が傅くくらいうるさいのだ?

 まぁその三人がいればの話しだけど?
 



 そして、


 「…テツジん様とメイヤたち、無事アッチに着いたかな?」


 「大丈夫だろ?

 そういうなんだからよぅ!」
 

 「ボクも行きたかった!」

 「無理言うな、定員オーバーだろ、お前のだと?」


 頭に二本の角がある男と、銀色の様な体毛が美しい大きなが話している?


 「そっか、人の姿になればいいんだ!」


 「…また、あのダンジョンに行くのかよ?」


 男はウンザリしていた…。


 この大陸にあるダンジョンの中でも、最高に困難なダンジョンだと言うのに、テツジが居ない状態で攻略出来るかって言うんだ!
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