215 / 224
第8章
第4話 お願い何もしないでぇ!
しおりを挟む
私の目の前ではたくさんのケモミミとケモシッポが踊っていた。
シャニにどうしても歌と踊りを見て欲しいと頼まれたのだ。
私は先に神殿に行ってその間に対処を考えるつもりだった。しかし、ジョルジュ様が見たいと言い出したことで、先にイベント会場で見ることになったのだ。
くっ、跳びはねるケモシッポは素晴らしい!
素晴らしいのだが微妙だ……。
なんで掛け声をかけてるぅーーー!
舞台の最前列に陣取る、男たちが必死に歌に合わせて掛け声を上げている。
私はそんなことは教えていないし、話してもいないはずだ。自然に彼らが始めたとしても、私の知らない誰かが裏で糸を引いている気がする……。
叡一《えいいち》(叡智の神)『我々《かみがみ》は何もしていないぞ!』
萌《はじめ》(権能の神)『これこそがアイドルによる権能だろう』
商《しょう》(商売の神)『シャルシャルは私の推しメンです。絶対に手を出さないで下さい!』
本当かぁ~!?
本当だとすると余計に危険を感じる。
こんなことがこの国、この世界に広まっていいのかぁ?
萌《はじめ》・叡一《えいいち》・商《しょう》『『『いいともぉ~!』』』
良くなーーーい!
し、しかし、良くできてるじゃねぇかぁ~!
グラスニカでは獣人族の職のない者や孤児が多かったのだろう。メンバー、ゲフン……、見習いのほとんどが獣人族なのだ。
踊りも微妙にアレンジされて、ケモシッポをうまく強調するような踊りになっている。踊りながら本来ならスカートを使うようなところを、ケモシッポを使っている。
くぅ~、モフりてぇーーー!
ケモナーの心臓を鷲掴みするような踊りから目が離せない。
しかし、近くでは無視できない会話が始まっていた。
「アリスさんも踊れるのね?」
「ええ、エルマイスターで覚えたのよ!」
「私も覚えたいけど……、貴族家の娘としては……」
「そうね、今もお尻を突き出しているわ。あれは確かに……」
「はしたないわ!」
「だったら、貴族家の令嬢として恥ずかしくないように、踊りを変えれば良いのよ!」
「えっ!」
「王都の学校で一緒に考えましょう!」
「そ、そんなことを!?」
「研究会を作るのよ。一緒にやりましょう!」
「……うん、一緒にやる!」
そんな貴族令嬢《プレミアム》アイドルグループを作るのは、やめてくれぇ~!
「それは素晴らしい試みだ。私も後押しをさせてもらおう!」
「「ありがとうございます!」」
王子が手を貸すんじゃねぇーーー!
叡一《えいいち》『地球にはない新たな文化《アイドル》の誕生だな!』
商《しょう》『ケモミミも地球にはない。凄い!』
萌《はじめ》『新たな世界の創世記になるなぁ。フハハハ!』
神様まで喜んでいるんじゃねーーー!
私は間違った文化を持ち込んだことを反省する。そして、これ以上かかわらないようにしようと心に決める。
「はぁ、はぁ、アタル様、どうでしたか?」
「ああ、みんな頑張っているようで素晴らしかったよ!」
ダメと言えるもんかぁ……。
「これからも新しい歌や踊りを教えてください!」
かかわるのは……。
シャニだけでなく後ろのケモミミ達も真剣な表情で私を見つめている。
「ああ、……だが、まずは今の歌と踊りを完璧に仕上げるんだ!」
「「「はい!」」」
断われるかぁーーーーー!
萌《はじめ》・叡一《えいいち》・商《しょう》『『『総監督の誕生だ!』』』
やめれぇーーーーーーーーーーー!
無意識に聞いたことのある方言を使って、心の中で叫ぶのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
神殿アイドル、ゲフン……、神殿職員見習いの少女達と別れて神殿に向かう。
イーナさんだけでなく、ルーナさんも期待に胸膨らませている感じである。やはり獣人の神様に興味があるんだろう。
ジョルジュ様が生命の女神像の前で跪く。そしてその左側にエドワルド様の女性家族が並んで跪き、右側にアリスお嬢様とその友達、イーナさんと何故かルーナさんも獣人の神像の前に跪いていた。他はその後ろに跪いている。
祈りを始めようとすると、ハロルド様が耳打ちしてきた。
「アリスに子供ができたりしないじゃろうな?」
できるかぁーーー! ……できないよね?
処女解任などあり得ないと思ったが、あの神々である……。
みこと♪『そんなことできません!』
うん、ホッとした。
みこと♪『あっ!』
えっ、なに?
『『……』』
焦って周りを見回すと、獣人の神像からルーナさんに光が舞い降りていた。
なにぃーーー!?
シンジ(獣人の神)『俺は悪くない! 規則通りだからな!』
なんの規則だよぉーーー!
それよりなんで人族のルーナさんに獣人の神の加護が……。
呆然としているとまた神託があった。
みこと♪『実は神々が気分次第で加護を与えないように規則を作ったのですが……』
アタル『だったら、何故?』
みこと♪『彼女が条件にあったので自動で……』
アタル『それはおかしいでしょ! なんで人族のルーナさんに!』
シンジ『表面に出ていないだけで獣人の血が……』
なんで・そう・なるのぉーーー!?
みこと♪『世界の理《ことわり》なので……』
そんな理《ことわり》は認められない! いや、今はそんなことよりも!
アタル『人族のルーナさんに獣人の神の加護。それって、どうなるの?』
シンジ『覚醒しなければ、身体強化系のスキルが取得しやすくなるだけだ!』
アタル『……覚醒したら?』
シンジ『獣人になるのかなぁ……?』
なんで疑問形なのぉーーー!?
シンジ『初めての事だから、俺も知らん!』
開き直るんじゃねぇーーー!
みこと♪『アタルさん、言葉が汚いです……』
勝手に心を読むんじゃねぇーーー!
『『……』』
祈りが終わったのかみんな立ち上がり始めた。ルーナさんは何か感じたのか不思議そうな顔をして戸惑っている。
ハロルド「祈りの最中に金の話をされないのは最高じゃのぉ」
ジョルジュ「教会では祈りを邪魔するようにお布施を催促されますからね」
エドワルド「今回は何事も起きなくて良かった!」
エドワルド様が嬉しそうに話しているのを聞いて動揺する。
私は気になりルーナさんのほうに視線を向けると目が合ってしまった。慌てて目を逸らすが、ルーナさんの手にはギルドカードがあった。たぶんステータスを確認して加護に気付いたのだろう。
私は足早に神殿を出ようとするが、後ろから足音が追いかけてくる。
神殿を出ると同時に腕を掴まれた。
振り返るとルーナさんが真剣な表情で俺を見つめて、いや、睨んでいた。後ろからクレアとイーナさんも追いついてきた。
「話は後にしよう。他に知られれば大騒ぎになる!」
ルーナさんはハッとした表情をして、戸惑っていたがすぐに頷いてくれた。でもルーナさんは涙目になっていた。
まあ、混乱するよね……。
「アタル様どうしました? ハァ、お姉さんまで、なんで?」
イーナさんが追い付くと息を切らせて尋ねてきた。すでに顔色を変えたエドワルド様と、またかという表情をしたハロルド様がいる。ジョルジュ様もワクワクした表情でこちらを見ている。
「い、いや、子供たちの様子を見ようと急いだだけだよ。ルーナさんは、……護衛任務で追いかけて、きたの?」
「……はい」
ルーナさんは私の嘘くさい話に合わせてくれた。
エドワルド様はホッとした表情をしたが、ジョルジュ様は残念そうにしている。
「お前はいつも紛らわしいことをするのぉ」
ハロルド様は何か気付いているようだが、その一言で何もなかったことになった。
クレアはもちろん何か気付いているのだろう。私を見て微笑んでいた。
その後、アーニャさんやシャニをはじめとする神殿職員見習い達、子供たちにも挨拶して神殿区画を後にする。
グラスニカ侯爵の屋敷に戻ると、私はルーナさんに引きずられるようにテク魔車に連れて行かれたのだった。
お願い神様、何もしないでぇーーー!
シャニにどうしても歌と踊りを見て欲しいと頼まれたのだ。
私は先に神殿に行ってその間に対処を考えるつもりだった。しかし、ジョルジュ様が見たいと言い出したことで、先にイベント会場で見ることになったのだ。
くっ、跳びはねるケモシッポは素晴らしい!
素晴らしいのだが微妙だ……。
なんで掛け声をかけてるぅーーー!
舞台の最前列に陣取る、男たちが必死に歌に合わせて掛け声を上げている。
私はそんなことは教えていないし、話してもいないはずだ。自然に彼らが始めたとしても、私の知らない誰かが裏で糸を引いている気がする……。
叡一《えいいち》(叡智の神)『我々《かみがみ》は何もしていないぞ!』
萌《はじめ》(権能の神)『これこそがアイドルによる権能だろう』
商《しょう》(商売の神)『シャルシャルは私の推しメンです。絶対に手を出さないで下さい!』
本当かぁ~!?
本当だとすると余計に危険を感じる。
こんなことがこの国、この世界に広まっていいのかぁ?
萌《はじめ》・叡一《えいいち》・商《しょう》『『『いいともぉ~!』』』
良くなーーーい!
し、しかし、良くできてるじゃねぇかぁ~!
グラスニカでは獣人族の職のない者や孤児が多かったのだろう。メンバー、ゲフン……、見習いのほとんどが獣人族なのだ。
踊りも微妙にアレンジされて、ケモシッポをうまく強調するような踊りになっている。踊りながら本来ならスカートを使うようなところを、ケモシッポを使っている。
くぅ~、モフりてぇーーー!
ケモナーの心臓を鷲掴みするような踊りから目が離せない。
しかし、近くでは無視できない会話が始まっていた。
「アリスさんも踊れるのね?」
「ええ、エルマイスターで覚えたのよ!」
「私も覚えたいけど……、貴族家の娘としては……」
「そうね、今もお尻を突き出しているわ。あれは確かに……」
「はしたないわ!」
「だったら、貴族家の令嬢として恥ずかしくないように、踊りを変えれば良いのよ!」
「えっ!」
「王都の学校で一緒に考えましょう!」
「そ、そんなことを!?」
「研究会を作るのよ。一緒にやりましょう!」
「……うん、一緒にやる!」
そんな貴族令嬢《プレミアム》アイドルグループを作るのは、やめてくれぇ~!
「それは素晴らしい試みだ。私も後押しをさせてもらおう!」
「「ありがとうございます!」」
王子が手を貸すんじゃねぇーーー!
叡一《えいいち》『地球にはない新たな文化《アイドル》の誕生だな!』
商《しょう》『ケモミミも地球にはない。凄い!』
萌《はじめ》『新たな世界の創世記になるなぁ。フハハハ!』
神様まで喜んでいるんじゃねーーー!
私は間違った文化を持ち込んだことを反省する。そして、これ以上かかわらないようにしようと心に決める。
「はぁ、はぁ、アタル様、どうでしたか?」
「ああ、みんな頑張っているようで素晴らしかったよ!」
ダメと言えるもんかぁ……。
「これからも新しい歌や踊りを教えてください!」
かかわるのは……。
シャニだけでなく後ろのケモミミ達も真剣な表情で私を見つめている。
「ああ、……だが、まずは今の歌と踊りを完璧に仕上げるんだ!」
「「「はい!」」」
断われるかぁーーーーー!
萌《はじめ》・叡一《えいいち》・商《しょう》『『『総監督の誕生だ!』』』
やめれぇーーーーーーーーーーー!
無意識に聞いたことのある方言を使って、心の中で叫ぶのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
神殿アイドル、ゲフン……、神殿職員見習いの少女達と別れて神殿に向かう。
イーナさんだけでなく、ルーナさんも期待に胸膨らませている感じである。やはり獣人の神様に興味があるんだろう。
ジョルジュ様が生命の女神像の前で跪く。そしてその左側にエドワルド様の女性家族が並んで跪き、右側にアリスお嬢様とその友達、イーナさんと何故かルーナさんも獣人の神像の前に跪いていた。他はその後ろに跪いている。
祈りを始めようとすると、ハロルド様が耳打ちしてきた。
「アリスに子供ができたりしないじゃろうな?」
できるかぁーーー! ……できないよね?
処女解任などあり得ないと思ったが、あの神々である……。
みこと♪『そんなことできません!』
うん、ホッとした。
みこと♪『あっ!』
えっ、なに?
『『……』』
焦って周りを見回すと、獣人の神像からルーナさんに光が舞い降りていた。
なにぃーーー!?
シンジ(獣人の神)『俺は悪くない! 規則通りだからな!』
なんの規則だよぉーーー!
それよりなんで人族のルーナさんに獣人の神の加護が……。
呆然としているとまた神託があった。
みこと♪『実は神々が気分次第で加護を与えないように規則を作ったのですが……』
アタル『だったら、何故?』
みこと♪『彼女が条件にあったので自動で……』
アタル『それはおかしいでしょ! なんで人族のルーナさんに!』
シンジ『表面に出ていないだけで獣人の血が……』
なんで・そう・なるのぉーーー!?
みこと♪『世界の理《ことわり》なので……』
そんな理《ことわり》は認められない! いや、今はそんなことよりも!
アタル『人族のルーナさんに獣人の神の加護。それって、どうなるの?』
シンジ『覚醒しなければ、身体強化系のスキルが取得しやすくなるだけだ!』
アタル『……覚醒したら?』
シンジ『獣人になるのかなぁ……?』
なんで疑問形なのぉーーー!?
シンジ『初めての事だから、俺も知らん!』
開き直るんじゃねぇーーー!
みこと♪『アタルさん、言葉が汚いです……』
勝手に心を読むんじゃねぇーーー!
『『……』』
祈りが終わったのかみんな立ち上がり始めた。ルーナさんは何か感じたのか不思議そうな顔をして戸惑っている。
ハロルド「祈りの最中に金の話をされないのは最高じゃのぉ」
ジョルジュ「教会では祈りを邪魔するようにお布施を催促されますからね」
エドワルド「今回は何事も起きなくて良かった!」
エドワルド様が嬉しそうに話しているのを聞いて動揺する。
私は気になりルーナさんのほうに視線を向けると目が合ってしまった。慌てて目を逸らすが、ルーナさんの手にはギルドカードがあった。たぶんステータスを確認して加護に気付いたのだろう。
私は足早に神殿を出ようとするが、後ろから足音が追いかけてくる。
神殿を出ると同時に腕を掴まれた。
振り返るとルーナさんが真剣な表情で俺を見つめて、いや、睨んでいた。後ろからクレアとイーナさんも追いついてきた。
「話は後にしよう。他に知られれば大騒ぎになる!」
ルーナさんはハッとした表情をして、戸惑っていたがすぐに頷いてくれた。でもルーナさんは涙目になっていた。
まあ、混乱するよね……。
「アタル様どうしました? ハァ、お姉さんまで、なんで?」
イーナさんが追い付くと息を切らせて尋ねてきた。すでに顔色を変えたエドワルド様と、またかという表情をしたハロルド様がいる。ジョルジュ様もワクワクした表情でこちらを見ている。
「い、いや、子供たちの様子を見ようと急いだだけだよ。ルーナさんは、……護衛任務で追いかけて、きたの?」
「……はい」
ルーナさんは私の嘘くさい話に合わせてくれた。
エドワルド様はホッとした表情をしたが、ジョルジュ様は残念そうにしている。
「お前はいつも紛らわしいことをするのぉ」
ハロルド様は何か気付いているようだが、その一言で何もなかったことになった。
クレアはもちろん何か気付いているのだろう。私を見て微笑んでいた。
その後、アーニャさんやシャニをはじめとする神殿職員見習い達、子供たちにも挨拶して神殿区画を後にする。
グラスニカ侯爵の屋敷に戻ると、私はルーナさんに引きずられるようにテク魔車に連れて行かれたのだった。
お願い神様、何もしないでぇーーー!
71
▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
★☆ 書籍化したこちらもヨロシク! ☆★
★☆★☆★☆ 『転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。』 ☆★☆★☆★
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
お気に入りに追加
2,182
あなたにおすすめの小説
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる