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第6章 塩会議
第51話 失礼な!
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ハロルド様は、メリンダさんの体に問題ないか確認している。
「私は全然問題ありませんよ。アタルさんに昼食をご馳走してもらいました。私がお礼を言わねばならないくらいです」
メリンダさんは笑顔でハロルド様に説明してくれた。私はジト目でハロルド様を睨む。
「そうか、それなら良かったのぉ」
ハロルド様はホッとしたようにメリンダさんに笑顔を向けている。しかし、私は非常に納得がいかない。
「全然良くありません! ハロルド様は私が彼女に何かすると思ったのですか? 私がこれまでに女性に失礼なことをしたことがありますか!?」
ハッキリ言おう! そんな風に思われているとしたら心外である!
ただでさえ理由もなく行動を制限されたことに納得できないのだ。
「んっ、別にそんな風には考えてないぞ。ただ、兵士が無理に馬車の中を見ようとして、横暴な態度をとればアタルなら危険だと思っただけじゃ」
そ、それでも納得できない!?
「私のどこが危険なのですか?」
「教会の聖騎士は神罰で何人も死んで、老人になったじゃろう。それにグラスニカに来るまでに丘を吹き飛ばしたではないか?」
くっ、それは誤解だぁーーー!
「そ、それは、教会の事は私には関係ないじゃありませんかぁ。神罰は私がしたわけじゃありません。お、丘は確かに吹き飛ばしましたが、あれは襲われたからです……」
「あら、先程護衛の兵士がアタルさんに無礼な事を言ったのは、もしかして危険な状況でしたか?」
いやいや、そんなことはしませんよぉ。
兵士さん、そんなに顔色を変えなくても大丈夫です。
「良かったのぉ。アタルはそれほど簡単に怒ったりしないのじゃが、怒ると何をするか分からんから厄介なんじゃ」
「待って下さい! 丘を吹き飛ばした時は怒っていませんでしたよ。ちょっと確認不足で失敗しただけじゃないですかぁ」
あれっ、なんかこの話の流れだと危険人物だと思われる?
この町に来てから、子供たちを助けて町を綺麗にして、頼まれた役所も建て直した。良いことばかりした気がする。なのにメリンダさんの護衛兵士やお付きの人まで青い顔をしてるの!?
「ちょっと失敗したで、丘を吹き飛ばすのは危険じゃろう?」
くっ、なんでそこだけ持ち出すぅ!
「で、でも、女性や子供に酷いことはしませんよ……」
せめてそれだけでも主張したい!
「まあ、確かにそうじゃのぉ。それが行き過ぎて非常識の事を次々とやるのじゃがのぉ」
それは思い当たることがたくさんある……。
ガックシと椅子に座ると、ミュウとキティが心配そうに近づいてきた。癒しを求めて頭を撫でるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
悪いことをしていないのに落ち込んで、ミュウの頭を撫でている。
メリンダさんはキティの頭を撫でている。ハロルド様はホッとしたのかラナに健康ドリンクを出してもらい飲んでいた。
不思議とまったりした時間が流れていたが、騒々しい一団が近づいてくる。
偉い人が更に増え、護衛の兵士も数が異様に多い!?
「ハロルド、妃殿下は無事か!?」
エドワルド様も失礼なことを言うなぁ。
もしかして、私は本当に危険人物扱いされているのかなぁ?
また落ち込む……。
「何を言っておるのじゃ。アタルは女性には優しいのじゃぞ!」
ハロルド様、やっている事と言っていることが真逆ですぅ!
メリンダさんも口に手を当てて笑っている。
「そ、そうなのか……、ふぅ、お主が慌てるから変に心配したではないか!?」
他の人達も頷いている。
「殿下、アタルさんに昼食をご馳走になっていたのですよ。さすがはダンジョンのあるエルマイスターですわ。ダンジョン産の美味しいお肉をいただきましたわ!」
初めて見る男性が前に出てきた。何となく品はあるのだが、どちらかと言うとハロルド様と同じ匂いがする。体格も良く胸筋がはち切れそうだ。
「そ、そうなのか……、私は第2王子のジョルジュだ。妻が食事をいただいたようでありがとう」
おおっ、この人も気さくな感じだ。やはりこの国の貴族や王族は気さくな人が多いのだろう。
「いえ、メリンダさんには私の連れの子供を面倒見て頂いて助かりました。私はハロルド様の相談役をしているアタルです」
「アタル、妃殿下と呼ぶのじゃ!」
あっ、やっぱりまずかった!?
「あら、せっかくアタルさんと仲良くできたのに、妃殿下は嫌ですわ」
「それなら私もジョルジュと呼んでもらおうか」
え~と、どうしよう?
戸惑いながらハロルド様を見るが、困った顔をしていて教えてくれなさそうだ。
「私は田舎者で呼び方をよく知りません。他の人が多くいる場所ではやはり妃殿下と殿下と呼ばせていただきます。よく知った人ばかりの時はメリンダ様とジョルジュ様と呼ばせて頂くのはどうでしょうか?」
「私はできれば今まで通り呼ばれたいわ」
「ですが、ハロルド様を様付で呼ぶのですから、それでお願いします」
「はははは、本当は、私は呼び捨ての方が嬉しいが、それで良いじゃないか。名前で呼ばれるだけでも嬉しいよ!」
王族を名前呼びはまずいのかぁ。さすがに日本で貴族や王族と会う機会は、なかったからなぁ。
メリンダ様も渋々納得してくれた。
キティ「おねえちゃんじゃダメなの?」
メリンダ「ダメじゃないわよ。あなたにはお姉ちゃんと呼んで欲しいわ!」
ジョルジュ「だったら私はお兄ちゃんと呼んでくれるかな?」
キティ「おじちゃん!」
くっ、子供は恐いもの知らずだ。
ジョルジュ様は少しショックを受けた顔をしている。
ふふふっ、私はお兄ちゃんと呼ばれて……いない。呼び捨てだった気だするぅ。
でも、それも嫌じゃないけどね。
「そうだわ! 殿下、アタルさんに祈りを捧げると子供を授かる女神像に案内してもらうの。殿下も一緒に行きましょう!」
ハロルド「アタル! また余計なことを!」
エドワルド「そ、そんな、もし神罰が殿下達に落ちたら……」
ジョルジュ「神罰!?」
いやいや、みんな畏れすぎ!
誤解されないようにジョルジュ様にも神像や神罰の事を説明した。
「ですから、殿下たちの身に何かあったら困ります」
「「「そうです!」」」
ゼノキア侯爵がジョルジュ様を説得するように話すと、領主だけではなく兵士まで同意する。
しかし、メリンダ様が言った。
「それこそ神様を侮辱しているのではありませんか?」
うん、その通り!
全員が慌てて口に手をやる。
「神様は少しぐらいの事でお怒りにはならないと思いますよ」
たぶん……。
「その通りだな。だが、すべてを信じることは簡単にはできない。しかし、私達は嘘でも縋りつきたいくらいなのだ。その事で側室を早く迎えるようにいう連中もいるのだ」
そのプレッシャーが余計に子供をでき辛くしているとは、周りも思っていないのだろう。
「大丈夫ですよ。お二人にその気持ちがあるのなら、必ずその気持ちは神様に通じるはずです」
日本では無神論者だった私が、神を語るのは恥ずかしいよぉ。
怪しい宗教勧誘みたいであんまり言いたくないなぁ。
「そうか、ではアタル殿、すまないが案内してくれるかい」
「もちろん喜んで!」
ハロルド様を始め、他の人達は止めたいオーラを出している。しかし、下手の事を言えばそれが神様を侮辱になると言われたのである。だから誰もが何も言わなかった。
「できればハロルド様が秘密にしている、馬車に乗ってみたいわ!」
メリンダ様が悪戯っぽく笑みを浮かべて話した。
「アタルゥーーーーー!」
いやいや、秘密だと言っているじゃないですかぁ!
私は何も話していないと必死に言い訳をすることになったのだった。
「私は全然問題ありませんよ。アタルさんに昼食をご馳走してもらいました。私がお礼を言わねばならないくらいです」
メリンダさんは笑顔でハロルド様に説明してくれた。私はジト目でハロルド様を睨む。
「そうか、それなら良かったのぉ」
ハロルド様はホッとしたようにメリンダさんに笑顔を向けている。しかし、私は非常に納得がいかない。
「全然良くありません! ハロルド様は私が彼女に何かすると思ったのですか? 私がこれまでに女性に失礼なことをしたことがありますか!?」
ハッキリ言おう! そんな風に思われているとしたら心外である!
ただでさえ理由もなく行動を制限されたことに納得できないのだ。
「んっ、別にそんな風には考えてないぞ。ただ、兵士が無理に馬車の中を見ようとして、横暴な態度をとればアタルなら危険だと思っただけじゃ」
そ、それでも納得できない!?
「私のどこが危険なのですか?」
「教会の聖騎士は神罰で何人も死んで、老人になったじゃろう。それにグラスニカに来るまでに丘を吹き飛ばしたではないか?」
くっ、それは誤解だぁーーー!
「そ、それは、教会の事は私には関係ないじゃありませんかぁ。神罰は私がしたわけじゃありません。お、丘は確かに吹き飛ばしましたが、あれは襲われたからです……」
「あら、先程護衛の兵士がアタルさんに無礼な事を言ったのは、もしかして危険な状況でしたか?」
いやいや、そんなことはしませんよぉ。
兵士さん、そんなに顔色を変えなくても大丈夫です。
「良かったのぉ。アタルはそれほど簡単に怒ったりしないのじゃが、怒ると何をするか分からんから厄介なんじゃ」
「待って下さい! 丘を吹き飛ばした時は怒っていませんでしたよ。ちょっと確認不足で失敗しただけじゃないですかぁ」
あれっ、なんかこの話の流れだと危険人物だと思われる?
この町に来てから、子供たちを助けて町を綺麗にして、頼まれた役所も建て直した。良いことばかりした気がする。なのにメリンダさんの護衛兵士やお付きの人まで青い顔をしてるの!?
「ちょっと失敗したで、丘を吹き飛ばすのは危険じゃろう?」
くっ、なんでそこだけ持ち出すぅ!
「で、でも、女性や子供に酷いことはしませんよ……」
せめてそれだけでも主張したい!
「まあ、確かにそうじゃのぉ。それが行き過ぎて非常識の事を次々とやるのじゃがのぉ」
それは思い当たることがたくさんある……。
ガックシと椅子に座ると、ミュウとキティが心配そうに近づいてきた。癒しを求めて頭を撫でるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
悪いことをしていないのに落ち込んで、ミュウの頭を撫でている。
メリンダさんはキティの頭を撫でている。ハロルド様はホッとしたのかラナに健康ドリンクを出してもらい飲んでいた。
不思議とまったりした時間が流れていたが、騒々しい一団が近づいてくる。
偉い人が更に増え、護衛の兵士も数が異様に多い!?
「ハロルド、妃殿下は無事か!?」
エドワルド様も失礼なことを言うなぁ。
もしかして、私は本当に危険人物扱いされているのかなぁ?
また落ち込む……。
「何を言っておるのじゃ。アタルは女性には優しいのじゃぞ!」
ハロルド様、やっている事と言っていることが真逆ですぅ!
メリンダさんも口に手を当てて笑っている。
「そ、そうなのか……、ふぅ、お主が慌てるから変に心配したではないか!?」
他の人達も頷いている。
「殿下、アタルさんに昼食をご馳走になっていたのですよ。さすがはダンジョンのあるエルマイスターですわ。ダンジョン産の美味しいお肉をいただきましたわ!」
初めて見る男性が前に出てきた。何となく品はあるのだが、どちらかと言うとハロルド様と同じ匂いがする。体格も良く胸筋がはち切れそうだ。
「そ、そうなのか……、私は第2王子のジョルジュだ。妻が食事をいただいたようでありがとう」
おおっ、この人も気さくな感じだ。やはりこの国の貴族や王族は気さくな人が多いのだろう。
「いえ、メリンダさんには私の連れの子供を面倒見て頂いて助かりました。私はハロルド様の相談役をしているアタルです」
「アタル、妃殿下と呼ぶのじゃ!」
あっ、やっぱりまずかった!?
「あら、せっかくアタルさんと仲良くできたのに、妃殿下は嫌ですわ」
「それなら私もジョルジュと呼んでもらおうか」
え~と、どうしよう?
戸惑いながらハロルド様を見るが、困った顔をしていて教えてくれなさそうだ。
「私は田舎者で呼び方をよく知りません。他の人が多くいる場所ではやはり妃殿下と殿下と呼ばせていただきます。よく知った人ばかりの時はメリンダ様とジョルジュ様と呼ばせて頂くのはどうでしょうか?」
「私はできれば今まで通り呼ばれたいわ」
「ですが、ハロルド様を様付で呼ぶのですから、それでお願いします」
「はははは、本当は、私は呼び捨ての方が嬉しいが、それで良いじゃないか。名前で呼ばれるだけでも嬉しいよ!」
王族を名前呼びはまずいのかぁ。さすがに日本で貴族や王族と会う機会は、なかったからなぁ。
メリンダ様も渋々納得してくれた。
キティ「おねえちゃんじゃダメなの?」
メリンダ「ダメじゃないわよ。あなたにはお姉ちゃんと呼んで欲しいわ!」
ジョルジュ「だったら私はお兄ちゃんと呼んでくれるかな?」
キティ「おじちゃん!」
くっ、子供は恐いもの知らずだ。
ジョルジュ様は少しショックを受けた顔をしている。
ふふふっ、私はお兄ちゃんと呼ばれて……いない。呼び捨てだった気だするぅ。
でも、それも嫌じゃないけどね。
「そうだわ! 殿下、アタルさんに祈りを捧げると子供を授かる女神像に案内してもらうの。殿下も一緒に行きましょう!」
ハロルド「アタル! また余計なことを!」
エドワルド「そ、そんな、もし神罰が殿下達に落ちたら……」
ジョルジュ「神罰!?」
いやいや、みんな畏れすぎ!
誤解されないようにジョルジュ様にも神像や神罰の事を説明した。
「ですから、殿下たちの身に何かあったら困ります」
「「「そうです!」」」
ゼノキア侯爵がジョルジュ様を説得するように話すと、領主だけではなく兵士まで同意する。
しかし、メリンダ様が言った。
「それこそ神様を侮辱しているのではありませんか?」
うん、その通り!
全員が慌てて口に手をやる。
「神様は少しぐらいの事でお怒りにはならないと思いますよ」
たぶん……。
「その通りだな。だが、すべてを信じることは簡単にはできない。しかし、私達は嘘でも縋りつきたいくらいなのだ。その事で側室を早く迎えるようにいう連中もいるのだ」
そのプレッシャーが余計に子供をでき辛くしているとは、周りも思っていないのだろう。
「大丈夫ですよ。お二人にその気持ちがあるのなら、必ずその気持ちは神様に通じるはずです」
日本では無神論者だった私が、神を語るのは恥ずかしいよぉ。
怪しい宗教勧誘みたいであんまり言いたくないなぁ。
「そうか、ではアタル殿、すまないが案内してくれるかい」
「もちろん喜んで!」
ハロルド様を始め、他の人達は止めたいオーラを出している。しかし、下手の事を言えばそれが神様を侮辱になると言われたのである。だから誰もが何も言わなかった。
「できればハロルド様が秘密にしている、馬車に乗ってみたいわ!」
メリンダ様が悪戯っぽく笑みを浮かべて話した。
「アタルゥーーーーー!」
いやいや、秘密だと言っているじゃないですかぁ!
私は何も話していないと必死に言い訳をすることになったのだった。
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