173 / 224
第6章 塩会議
第34話 儚い願望……
しおりを挟む
色々とスッキリとした気分で公的ギルドに向かう。
クレアも恥ずかしがった割には積極的に検証《エッチ》には協力してくれた。公的ギルドに向かう馬車の中でも機嫌が良いのを感じる。
取り敢えず検証結果は良好であった。私としては検証というのは言い訳だったが、魔力の回復も早まったことは確認できたのは良かった。
公的ギルドに到着して中に入ると、クレアはラナたちの様子を見に隣の神像区画に行ってしまった。
私は公的ギルドの職員に案内されて、2階の会議室に行くのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議室に入ると公的ギルド職員とグラスニカ領の役人の代表が揃っていた。すぐに気になっていたことを尋ねる。
「建物やシステムに問題はありませんか? 他にも足りないことがありましたら遠慮なく言ってくださいね」
勢いで始めてしまったこともあり、可能な限り協力するつもりである。公的ギルドの人が答えてくれた。
「今のところ問題は出ていないようですね。なにかありましたら報告書を送るようにします」
ギルド職員の人は笑顔で答えてくれた。
「いやぁ、信じられないくらい順調で驚いています。公的ギルドの管理システムは事務作業が非常に楽で助かっています。それに、獣人の人達も驚くほど協力的で、非常に助かっています!」
少し興奮気味に役人の人は答えてくれた。
まあ、初めて使うとそんな感じになるよねぇ~。
ギルド職員も温かい目で彼を微笑んでみている。彼もついこないだ同じような気持ちを味わったのだろう。
「孤児院はすでに稼働を始めました。すでに子供たちや孤児院の職員も新しい孤児院に移動が終わっています。孤児院の職員は福祉ギルド(仮)の職員として登録も終わり、追加で獣人の職員も雇用しました。テク魔車は一度片付けて頂いて問題ありません」
えっ、どういうこと!?
孤児院が順調なのは安心だが、テク魔車を片付けるのは何故だろう?
「え~と、もしかしてテク魔車の子供たちも一時的に孤児院に移動させたんですか?」
移住希望の獣人の子供たちが大半だったはずだ。確かにテク魔車に押し込めておくのは可哀そうだとは思う。
しかし、ギルド職員も役人の人達も驚いた表情をしている。お互いに目を合わすと、ギルド職員の人が説明してくれた。
「あ、あのぉ、ラナ様には伝えてあると思うのですが、孤児院ができたことでエルマイスターに移住せずに残ると大半の子供たちが言いまして……」
「と、特に獣人の孤児たちが、獣人の神の像がここにあるから残りたいと……。ラナ様もそれは良かったと言ってくださいまして……」
何ですとぉーーー! 私のケモミミ天国計画がぁ!
獣人の神の像があるのだから、そうなることは自然なのかもしれない。それなら、エルマイスターにも獣人の像を創るか!?
い、いや、個人的な願望は良くない! こ、子供たちのことを一番に……。
「は、働ける子やもうすぐ成人する子は、福祉ギルドの職員として雇う方向でラナ様が調整して下さっています。冒険者を希望する少年たちはエルマイスターに移住するようです」
私が露骨に落胆したのが分かったのか、役人の人は焦った表情をして追加で説明してくれたようだ。
くっ、何となくラナが俺から獣人を遠ざけてる気がするぅ。
ラナが獣人《こども》たちを無理やり残そうとしているとは思わないが、自然にそういった方向に導いている気がするぅ。
「う、うん、子供たちに一番良い方向で、お、お願いします……」
役人の人はホッとした表情を見せている。しかし、ギルド職員の人は何となく冷めた目で見ている気がするぅ。
エルマイスター領のケモミミ天国化構想を思い浮かべながら、そんなことをしてはいけないと心に誓う。
でも、獣人が多いのだから、少しは……。
願望と自制が心の中で戦っている。そのせいでギルド職員と役人からの話が頭に入ってこなかった。
◇ ◇ ◇ ◇
ネストルが宿舎に戻ったが、会議室で話は続いていた。
「ハロルド殿、あれでは追い詰め過ぎです! これでは彼が隣国に逃げるかもしれませんよ!」
「し、しかし、これまでのことを考えるとつい……」
ハロルドもカークに指摘されて口籠る。
「そうじゃ、あれでは追い詰め過ぎではないか! これだからお前は何も考えていないと言われるのじゃ!」
ゼノキア侯爵も追い打ちをかけるように責め立てろ。
「しかし、ゼノキア侯爵も戦争するのが当然のような発言をしていましたよ。途中まではいい感じにできていたのに残念ですなぁ」
カービン伯爵がゼノキア侯爵に忠告する。ゼノキア侯爵も申し訳なさそうな表情になる。
「まあ、こうなっては仕方ありません。彼が逃げてくれても困ることはありません。あとは彼が少しは頭が回ってくれることを祈りましょう!」
エドワルドの話に全員が頷いた。
「それより、あの馬鹿が行動を始めた時の準備をしようかのぉ」
ハロルドは先程の失敗を忘れたように話し始める。全員がジト目でハロルドを睨むが、ハロルドは気にせずに収納から幾つかの箱を出した。
箱にはそれぞれの家名が書いてあり、それぞれに渡していく。
「箱の中には魔道具の腕輪が入っているはずじゃ。手に取って魔力を流せば専用の魔道具になるはずじゃ」
それぞれが箱から腕輪を取り出すと、魔力を流して自分の腕に嵌める。
腕輪は簡易版スマートシステムになっており、収納や文字念話だけでなく、公的ギルド経由の売買ができるようになっている。
すぐに他のみんなは文字念話でお互いやり取りを始めた。すぐにカークが呟くように話した。
「この文字念話があるだけで、領地間の連絡がとてつもなく便利になりますなぁ。これだけでも国の在り方が変わりそうですね……」
他の皆も文字念話を止めて、カークの話に頷いている。
「まあ、そういうことじゃが、もっと驚く事ばかりになるはずじゃ。詳細は収納にマニュアルが入っている。よく読んでくれ。それと契約書にも目を通して、領地に戻るまでに署名して文字念話で送ってくれ。守秘義務と罰則も書かれているのでしっかりと検討してくれ」
ハロルドは全員を見ながら話した。
「収納と文字念話以外は使えないようだが?」
ゼノキア侯爵がハロルドに尋ねた。
「他は契約したら使えるようになるはずじゃ。その魔道具で昨日見せた魔道具なんかも購入できるようになる。その前に契約をしてくれないと危険すぎるからじゃ。
それに備蓄の塩も一度公的ギルドに売ってもらうことになる。すべての領地で備蓄の塩を同じ期間販売して、それが無くなってから新しい塩を購入できるようにする予定じゃ」
ハロルドが当然だという感じで話した。
「それも例のアタル殿が考えたのか……。本当に先を見通すようによく考えているようじゃな」
ゼノキア侯爵はハロルドが考えたなどと全く思っていないようだった。しかし、他の皆も同じような考えのようで頷いていた。
ハロルドはいつもアタルの暴走に近い行動に苦労しているのに、アタルだけが評価されていることにいまいち納得できなかった。
少しだけアタルがまた暴走して、他の皆も苦労すれば、自分の気持ちが分かるだろうと思った。それも、すぐに頭から追い払う。アタルが暴走すれば自分が一番大変な思いをすると気付いたのである。
そしてハロルドは、さらに説明を続けるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
商業ギルドに着いたギルドマスター達はグランドマスターが来ていることに驚き、急いでグランドマスターの居る会議室に移動するのであった。
グランドマスターのオルアットは、すでに3人のギルドマスターの解任を決めていた。しかし、今回の塩会議が終わるまでは、その事を保留にすることにしていた。
慌てた様子のギルドマスター達に笑顔を見せると、尋ねるのであった。
「報告をしてもらいましょうか?」
3人のギルドマスターはグランドマスターの反応に驚きながらも報告を始めるのであった。
クレアも恥ずかしがった割には積極的に検証《エッチ》には協力してくれた。公的ギルドに向かう馬車の中でも機嫌が良いのを感じる。
取り敢えず検証結果は良好であった。私としては検証というのは言い訳だったが、魔力の回復も早まったことは確認できたのは良かった。
公的ギルドに到着して中に入ると、クレアはラナたちの様子を見に隣の神像区画に行ってしまった。
私は公的ギルドの職員に案内されて、2階の会議室に行くのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議室に入ると公的ギルド職員とグラスニカ領の役人の代表が揃っていた。すぐに気になっていたことを尋ねる。
「建物やシステムに問題はありませんか? 他にも足りないことがありましたら遠慮なく言ってくださいね」
勢いで始めてしまったこともあり、可能な限り協力するつもりである。公的ギルドの人が答えてくれた。
「今のところ問題は出ていないようですね。なにかありましたら報告書を送るようにします」
ギルド職員の人は笑顔で答えてくれた。
「いやぁ、信じられないくらい順調で驚いています。公的ギルドの管理システムは事務作業が非常に楽で助かっています。それに、獣人の人達も驚くほど協力的で、非常に助かっています!」
少し興奮気味に役人の人は答えてくれた。
まあ、初めて使うとそんな感じになるよねぇ~。
ギルド職員も温かい目で彼を微笑んでみている。彼もついこないだ同じような気持ちを味わったのだろう。
「孤児院はすでに稼働を始めました。すでに子供たちや孤児院の職員も新しい孤児院に移動が終わっています。孤児院の職員は福祉ギルド(仮)の職員として登録も終わり、追加で獣人の職員も雇用しました。テク魔車は一度片付けて頂いて問題ありません」
えっ、どういうこと!?
孤児院が順調なのは安心だが、テク魔車を片付けるのは何故だろう?
「え~と、もしかしてテク魔車の子供たちも一時的に孤児院に移動させたんですか?」
移住希望の獣人の子供たちが大半だったはずだ。確かにテク魔車に押し込めておくのは可哀そうだとは思う。
しかし、ギルド職員も役人の人達も驚いた表情をしている。お互いに目を合わすと、ギルド職員の人が説明してくれた。
「あ、あのぉ、ラナ様には伝えてあると思うのですが、孤児院ができたことでエルマイスターに移住せずに残ると大半の子供たちが言いまして……」
「と、特に獣人の孤児たちが、獣人の神の像がここにあるから残りたいと……。ラナ様もそれは良かったと言ってくださいまして……」
何ですとぉーーー! 私のケモミミ天国計画がぁ!
獣人の神の像があるのだから、そうなることは自然なのかもしれない。それなら、エルマイスターにも獣人の像を創るか!?
い、いや、個人的な願望は良くない! こ、子供たちのことを一番に……。
「は、働ける子やもうすぐ成人する子は、福祉ギルドの職員として雇う方向でラナ様が調整して下さっています。冒険者を希望する少年たちはエルマイスターに移住するようです」
私が露骨に落胆したのが分かったのか、役人の人は焦った表情をして追加で説明してくれたようだ。
くっ、何となくラナが俺から獣人を遠ざけてる気がするぅ。
ラナが獣人《こども》たちを無理やり残そうとしているとは思わないが、自然にそういった方向に導いている気がするぅ。
「う、うん、子供たちに一番良い方向で、お、お願いします……」
役人の人はホッとした表情を見せている。しかし、ギルド職員の人は何となく冷めた目で見ている気がするぅ。
エルマイスター領のケモミミ天国化構想を思い浮かべながら、そんなことをしてはいけないと心に誓う。
でも、獣人が多いのだから、少しは……。
願望と自制が心の中で戦っている。そのせいでギルド職員と役人からの話が頭に入ってこなかった。
◇ ◇ ◇ ◇
ネストルが宿舎に戻ったが、会議室で話は続いていた。
「ハロルド殿、あれでは追い詰め過ぎです! これでは彼が隣国に逃げるかもしれませんよ!」
「し、しかし、これまでのことを考えるとつい……」
ハロルドもカークに指摘されて口籠る。
「そうじゃ、あれでは追い詰め過ぎではないか! これだからお前は何も考えていないと言われるのじゃ!」
ゼノキア侯爵も追い打ちをかけるように責め立てろ。
「しかし、ゼノキア侯爵も戦争するのが当然のような発言をしていましたよ。途中まではいい感じにできていたのに残念ですなぁ」
カービン伯爵がゼノキア侯爵に忠告する。ゼノキア侯爵も申し訳なさそうな表情になる。
「まあ、こうなっては仕方ありません。彼が逃げてくれても困ることはありません。あとは彼が少しは頭が回ってくれることを祈りましょう!」
エドワルドの話に全員が頷いた。
「それより、あの馬鹿が行動を始めた時の準備をしようかのぉ」
ハロルドは先程の失敗を忘れたように話し始める。全員がジト目でハロルドを睨むが、ハロルドは気にせずに収納から幾つかの箱を出した。
箱にはそれぞれの家名が書いてあり、それぞれに渡していく。
「箱の中には魔道具の腕輪が入っているはずじゃ。手に取って魔力を流せば専用の魔道具になるはずじゃ」
それぞれが箱から腕輪を取り出すと、魔力を流して自分の腕に嵌める。
腕輪は簡易版スマートシステムになっており、収納や文字念話だけでなく、公的ギルド経由の売買ができるようになっている。
すぐに他のみんなは文字念話でお互いやり取りを始めた。すぐにカークが呟くように話した。
「この文字念話があるだけで、領地間の連絡がとてつもなく便利になりますなぁ。これだけでも国の在り方が変わりそうですね……」
他の皆も文字念話を止めて、カークの話に頷いている。
「まあ、そういうことじゃが、もっと驚く事ばかりになるはずじゃ。詳細は収納にマニュアルが入っている。よく読んでくれ。それと契約書にも目を通して、領地に戻るまでに署名して文字念話で送ってくれ。守秘義務と罰則も書かれているのでしっかりと検討してくれ」
ハロルドは全員を見ながら話した。
「収納と文字念話以外は使えないようだが?」
ゼノキア侯爵がハロルドに尋ねた。
「他は契約したら使えるようになるはずじゃ。その魔道具で昨日見せた魔道具なんかも購入できるようになる。その前に契約をしてくれないと危険すぎるからじゃ。
それに備蓄の塩も一度公的ギルドに売ってもらうことになる。すべての領地で備蓄の塩を同じ期間販売して、それが無くなってから新しい塩を購入できるようにする予定じゃ」
ハロルドが当然だという感じで話した。
「それも例のアタル殿が考えたのか……。本当に先を見通すようによく考えているようじゃな」
ゼノキア侯爵はハロルドが考えたなどと全く思っていないようだった。しかし、他の皆も同じような考えのようで頷いていた。
ハロルドはいつもアタルの暴走に近い行動に苦労しているのに、アタルだけが評価されていることにいまいち納得できなかった。
少しだけアタルがまた暴走して、他の皆も苦労すれば、自分の気持ちが分かるだろうと思った。それも、すぐに頭から追い払う。アタルが暴走すれば自分が一番大変な思いをすると気付いたのである。
そしてハロルドは、さらに説明を続けるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
商業ギルドに着いたギルドマスター達はグランドマスターが来ていることに驚き、急いでグランドマスターの居る会議室に移動するのであった。
グランドマスターのオルアットは、すでに3人のギルドマスターの解任を決めていた。しかし、今回の塩会議が終わるまでは、その事を保留にすることにしていた。
慌てた様子のギルドマスター達に笑顔を見せると、尋ねるのであった。
「報告をしてもらいましょうか?」
3人のギルドマスターはグランドマスターの反応に驚きながらも報告を始めるのであった。
62
お気に入りに追加
2,184
あなたにおすすめの小説

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる