156 / 224
第6章 塩会議
第17話 これはダメだ……
しおりを挟む
アーニャさんの旦那さんが、子供たちと少し話をすると戻ってきた。
「アタル様、あの子達の仲間に具合の悪い子供がいるので、元気の出る水ですか? それを分けて欲しいとこれを」
そう言って旦那さんは汚れた銅貨2枚を差し出した。
遠目で見ても痩せ細った子供獣人である。ここにいる子供たちと同じ状況だと感じた。
話しを詳しく聞こうと旦那さんと一緒に子供たちの所に行く。
「お前達、自分でお願いしろ!」
旦那さんが子供たちにそう言った。
「市場で凄い水を他の子供に飲ませて助けたと聞いてお願いに来ました。仲間の具合が悪くて、その水を売って下さい。お金が足りないなら何でもします! おじちゃん、お願いします」
予想以上に礼儀正しく、必死の形相でその獣人の少年が頭を下げた。アーニャさんや旦那さんとその仲間も息を飲んで注目している。
「ダメだ!」
子供たちが悲しそうな表情をしていてうな垂れている。アーニャさん達も悔しそうな表情をしている。
「私をおじちゃんと呼ぶ人間の頼みは聞かない! お兄ちゃんと呼びなさい!」
(((そこぉ!)))
子供たちもアーシャさん達も驚きの表情を浮かべている。クレアやラナのジト目で睨んでいるが、これだけは譲れない。
30歳、いや、31歳になるまで、そして子供ができるまではおじちゃんとは呼ばせない!
「お、お兄ちゃん、お願いします!」
うんうん、子供は素直が一番だな。
嬉しそうな表情をすると、アーニャさんまでジト目で私を見てくる。
「旦那さん、名前は?」
「俺? 俺はドッズです。アタル様」
俺の問いかけにアーニャさんの旦那さんのドッズさんは答えてくれた。続けて質問する。
「ドッズさん、その格好だと冒険者ですよね?」
「はい、冒険者をしています……」
ドッズさんは戸惑うように答えてくれた。
「では、私から仕事を依頼します。子供たちと一緒に行って、具合の悪い子供にこれを飲ませてください。そしてこの場所に連れてきてください!」
私はストレージからポーションと水筒を出して渡した。ドッズさんは嬉しそうにそれを受け取る。
「水筒は元気の出る水が入っています。そちらの小さいのはポーションです。容器の先を折れば飲めるはずです」
そう話しながらサンプルポーションを折ってみせ、中の水を出す実演をする。ドッズさんはそれを見て、ポーションを大切そうにしっかり持ち替え頷いた。
「いいですか、歩けないような子供は抱えてでも連れてきてください!」
「「「はい!」」」
ドッズさんと仲間たちが大きな声で返事する。声を掛けてきた少年は涙目になっている。
私はもう少しだけ手を広げられたと嬉しくなる。
するとドッズさんが仲間に指示を出し始めた。
「おい、お前は西地区に向かえ、お前は北地区でお前が東地区だ! 手が足りなければ向こうの顔役にお願いして手を貸してもらえ! アタル様、こいつらにも同じものをお願いします!」
えっ、あれ、そこの子供たちの仲間だけでしょ……。
「う、うん、こ、これを……」
反論したいけど、ドッズさん達が盛り上がってしまって、止めることもできずにポーションと健康ドリンク入りの水筒をたくさん出す。
「気合を入れて行ってこい! 坊主、お前は俺を案内しろ!」
「は、はい!」
ドッズさんが仲間と少年に声を掛ける。
すぐに全員が走り去ってしまった。さすがにこれはまずいと思い、戻って来た時にアーニャさんに説得してもらおうと振り返る。
「アタル様、子供たちの面倒をみるのに人手が必要です。私は女どもに声を掛けてくるわ!」
え~と、人手が必要って、どれだけ集まるの?
しかし、質問する前にアーニャさんは走り出して去っていった。
う~ん、手の届く範囲が予想以上に引き延ばされて行く気が……。
「旦那様、ハロルド様には……」
うん、これはダメだ……。
ラナの指摘でハロルド様に説教される自分が思い浮かぶ。
獣人少女が心配そうに我々の様子を窺っていた。それを見て思い出す。
子供は助けようと思ったじゃないか! 説教ぐらい問題ない! ……たぶん。
「大丈夫さ、覚悟はできている。それよりラナ、この子達にテク魔車の使い方を教えてあげて」
「わかりました」
うん、大丈夫。説教だけで済むはずだ! ……たぶん。
そう思いながらレシピを使って、客車型テク魔車の製造を開始するのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
今、空き地は大変なことになっている。
あの後不安になった私は、簡単な石造りの片側が開いた建物を造った。そして健康ドリンクサーバーを設置して、食事は簡単に食べられるようにハンバーガータイプとカップに注いだスープだけを屋台のように渡せるようにした。
そしてその奥に重傷者用の救護所を作り、そこで自分は治療に専念する。
そして予想通り、いや予想以上に次々と子供たちが集まってきたのだ。
客車型テク魔車はすでに4台目が投入されている。何度か各地の顔役の獣人が挨拶にきた。ドッズはこの地区の顔役だったようだ。
そして子供たちだけでなく大人の獣人も、何故か3柱の像を拝みに来ている。
「あんたたち! 一度拝んだら次の人のために場所を開けな!」
アーニャさんが拝みに来る獣人の整理をしているようだ。
私は運ばれてくる重傷者も減り少し落ち着いてきた。しかし、落ち着いたはずなのに騒ぎが大きくなりすぎて不安でいっぱいだ。
これは説教で済まないかも……。
◇ ◇ ◇ ◇
執事の騒動が起きていると報告を受けて、ハロルドを睨んでからエドワルドは執事に詳細を確認する。
「騒動とは何が起きているのだ?」
「報告では獣人が南地区に集まっているようです。近くの人族から獣人が暴動を起こすのではと訴えがあったそうです。
そこで兵士の一部が獣人に話を聞いたところ、使徒様が降臨さなされたと言っていたそうです。真偽を確認しようにも南地区に獣人が集まっているため、変に刺激すると危険だと判断して確認はできておりません!」
エドワルドとカークはハロルドを見る。
「それは変じゃのぉ。あやつは獣人を好きじゃが、目立つことは嫌いなはずじゃ。自分から使徒だと名乗るとは思えぬのぉ」
「ですが、獣人が好きなんですよね。その獣人に非常識な力や道具を見せたら、使徒だと勘違いされたのではありませんか?」
カークがハロルドに尋ねる。エドワルドも頷いてハロルドの返事を待つ。
「それは、……ありえるのぉ。儂でももしかしてと思うぐらいじゃからのぉ」
「だったら騒動の中心にその人物が居るのか!?
ま、まずいではないか! 我が領では王都の影響で獣人が差別されているのだ。その人物は獣人を扇動して暴動を起こそうとしているのか!?」
エドワルドは動揺してハロルドに確認する。
「暴動を扇動するようなことは絶対にない! しかし、偶発的に暴動に発展するとしたら、それは国の法でも禁止している差別をした方が悪いのではないか?」
ハロルドはアタルが暴動を起こそうとしているとは、まったく考えていなかった。
しかし、ハロルドの話にエドワルドは反発する。
「私だって獣人差別がよくないと分かっている! だが、他から大量に人が出入りする我が領では、どうしても区別しないと領が立ち行かないんだ! 綺麗ごとだけでことが済めば私だって……」
エドワルドは最後や悔しそうな表情で話を止めてしまった。
ハロルドも気持ちは分かる。自領でも多かれ少なかれ王都などの影響が出て、獣人差別が増えていた。そして、アタルが来てから獣人差別は少しずつ減ってきていたのだ。
「取り敢えず騒ぎを収めるのが先じゃな。儂なら刺激をせずに対処できるだろう。少人数で首謀者と話をしてくるかのぉ」
しかし、エドワルドもカークもハロルドが相手を刺激せずに対処できるなど思えなかった。
「私は一緒に行くぞ! 領主である私が他人任せにできるはずないだろう!」
「私も行きましょう。どうしてもその人物に会いたくなりました!」
ハロルドは仕方ないと顔に出したが、2人も頼むから騒ぎを大きくしないでくれとハロルドを睨むのであった。
「アタル様、あの子達の仲間に具合の悪い子供がいるので、元気の出る水ですか? それを分けて欲しいとこれを」
そう言って旦那さんは汚れた銅貨2枚を差し出した。
遠目で見ても痩せ細った子供獣人である。ここにいる子供たちと同じ状況だと感じた。
話しを詳しく聞こうと旦那さんと一緒に子供たちの所に行く。
「お前達、自分でお願いしろ!」
旦那さんが子供たちにそう言った。
「市場で凄い水を他の子供に飲ませて助けたと聞いてお願いに来ました。仲間の具合が悪くて、その水を売って下さい。お金が足りないなら何でもします! おじちゃん、お願いします」
予想以上に礼儀正しく、必死の形相でその獣人の少年が頭を下げた。アーニャさんや旦那さんとその仲間も息を飲んで注目している。
「ダメだ!」
子供たちが悲しそうな表情をしていてうな垂れている。アーニャさん達も悔しそうな表情をしている。
「私をおじちゃんと呼ぶ人間の頼みは聞かない! お兄ちゃんと呼びなさい!」
(((そこぉ!)))
子供たちもアーシャさん達も驚きの表情を浮かべている。クレアやラナのジト目で睨んでいるが、これだけは譲れない。
30歳、いや、31歳になるまで、そして子供ができるまではおじちゃんとは呼ばせない!
「お、お兄ちゃん、お願いします!」
うんうん、子供は素直が一番だな。
嬉しそうな表情をすると、アーニャさんまでジト目で私を見てくる。
「旦那さん、名前は?」
「俺? 俺はドッズです。アタル様」
俺の問いかけにアーニャさんの旦那さんのドッズさんは答えてくれた。続けて質問する。
「ドッズさん、その格好だと冒険者ですよね?」
「はい、冒険者をしています……」
ドッズさんは戸惑うように答えてくれた。
「では、私から仕事を依頼します。子供たちと一緒に行って、具合の悪い子供にこれを飲ませてください。そしてこの場所に連れてきてください!」
私はストレージからポーションと水筒を出して渡した。ドッズさんは嬉しそうにそれを受け取る。
「水筒は元気の出る水が入っています。そちらの小さいのはポーションです。容器の先を折れば飲めるはずです」
そう話しながらサンプルポーションを折ってみせ、中の水を出す実演をする。ドッズさんはそれを見て、ポーションを大切そうにしっかり持ち替え頷いた。
「いいですか、歩けないような子供は抱えてでも連れてきてください!」
「「「はい!」」」
ドッズさんと仲間たちが大きな声で返事する。声を掛けてきた少年は涙目になっている。
私はもう少しだけ手を広げられたと嬉しくなる。
するとドッズさんが仲間に指示を出し始めた。
「おい、お前は西地区に向かえ、お前は北地区でお前が東地区だ! 手が足りなければ向こうの顔役にお願いして手を貸してもらえ! アタル様、こいつらにも同じものをお願いします!」
えっ、あれ、そこの子供たちの仲間だけでしょ……。
「う、うん、こ、これを……」
反論したいけど、ドッズさん達が盛り上がってしまって、止めることもできずにポーションと健康ドリンク入りの水筒をたくさん出す。
「気合を入れて行ってこい! 坊主、お前は俺を案内しろ!」
「は、はい!」
ドッズさんが仲間と少年に声を掛ける。
すぐに全員が走り去ってしまった。さすがにこれはまずいと思い、戻って来た時にアーニャさんに説得してもらおうと振り返る。
「アタル様、子供たちの面倒をみるのに人手が必要です。私は女どもに声を掛けてくるわ!」
え~と、人手が必要って、どれだけ集まるの?
しかし、質問する前にアーニャさんは走り出して去っていった。
う~ん、手の届く範囲が予想以上に引き延ばされて行く気が……。
「旦那様、ハロルド様には……」
うん、これはダメだ……。
ラナの指摘でハロルド様に説教される自分が思い浮かぶ。
獣人少女が心配そうに我々の様子を窺っていた。それを見て思い出す。
子供は助けようと思ったじゃないか! 説教ぐらい問題ない! ……たぶん。
「大丈夫さ、覚悟はできている。それよりラナ、この子達にテク魔車の使い方を教えてあげて」
「わかりました」
うん、大丈夫。説教だけで済むはずだ! ……たぶん。
そう思いながらレシピを使って、客車型テク魔車の製造を開始するのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
今、空き地は大変なことになっている。
あの後不安になった私は、簡単な石造りの片側が開いた建物を造った。そして健康ドリンクサーバーを設置して、食事は簡単に食べられるようにハンバーガータイプとカップに注いだスープだけを屋台のように渡せるようにした。
そしてその奥に重傷者用の救護所を作り、そこで自分は治療に専念する。
そして予想通り、いや予想以上に次々と子供たちが集まってきたのだ。
客車型テク魔車はすでに4台目が投入されている。何度か各地の顔役の獣人が挨拶にきた。ドッズはこの地区の顔役だったようだ。
そして子供たちだけでなく大人の獣人も、何故か3柱の像を拝みに来ている。
「あんたたち! 一度拝んだら次の人のために場所を開けな!」
アーニャさんが拝みに来る獣人の整理をしているようだ。
私は運ばれてくる重傷者も減り少し落ち着いてきた。しかし、落ち着いたはずなのに騒ぎが大きくなりすぎて不安でいっぱいだ。
これは説教で済まないかも……。
◇ ◇ ◇ ◇
執事の騒動が起きていると報告を受けて、ハロルドを睨んでからエドワルドは執事に詳細を確認する。
「騒動とは何が起きているのだ?」
「報告では獣人が南地区に集まっているようです。近くの人族から獣人が暴動を起こすのではと訴えがあったそうです。
そこで兵士の一部が獣人に話を聞いたところ、使徒様が降臨さなされたと言っていたそうです。真偽を確認しようにも南地区に獣人が集まっているため、変に刺激すると危険だと判断して確認はできておりません!」
エドワルドとカークはハロルドを見る。
「それは変じゃのぉ。あやつは獣人を好きじゃが、目立つことは嫌いなはずじゃ。自分から使徒だと名乗るとは思えぬのぉ」
「ですが、獣人が好きなんですよね。その獣人に非常識な力や道具を見せたら、使徒だと勘違いされたのではありませんか?」
カークがハロルドに尋ねる。エドワルドも頷いてハロルドの返事を待つ。
「それは、……ありえるのぉ。儂でももしかしてと思うぐらいじゃからのぉ」
「だったら騒動の中心にその人物が居るのか!?
ま、まずいではないか! 我が領では王都の影響で獣人が差別されているのだ。その人物は獣人を扇動して暴動を起こそうとしているのか!?」
エドワルドは動揺してハロルドに確認する。
「暴動を扇動するようなことは絶対にない! しかし、偶発的に暴動に発展するとしたら、それは国の法でも禁止している差別をした方が悪いのではないか?」
ハロルドはアタルが暴動を起こそうとしているとは、まったく考えていなかった。
しかし、ハロルドの話にエドワルドは反発する。
「私だって獣人差別がよくないと分かっている! だが、他から大量に人が出入りする我が領では、どうしても区別しないと領が立ち行かないんだ! 綺麗ごとだけでことが済めば私だって……」
エドワルドは最後や悔しそうな表情で話を止めてしまった。
ハロルドも気持ちは分かる。自領でも多かれ少なかれ王都などの影響が出て、獣人差別が増えていた。そして、アタルが来てから獣人差別は少しずつ減ってきていたのだ。
「取り敢えず騒ぎを収めるのが先じゃな。儂なら刺激をせずに対処できるだろう。少人数で首謀者と話をしてくるかのぉ」
しかし、エドワルドもカークもハロルドが相手を刺激せずに対処できるなど思えなかった。
「私は一緒に行くぞ! 領主である私が他人任せにできるはずないだろう!」
「私も行きましょう。どうしてもその人物に会いたくなりました!」
ハロルドは仕方ないと顔に出したが、2人も頼むから騒ぎを大きくしないでくれとハロルドを睨むのであった。
60
お気に入りに追加
2,148
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
スキル『日常動作』は最強です ゴミスキルとバカにされましたが、実は超万能でした
メイ(旧名:Mei)
ファンタジー
この度、書籍化が決定しました!
1巻 2020年9月20日〜
2巻 2021年10月20日〜
3巻 2022年6月22日〜
これもご愛読くださっている皆様のお蔭です! ありがとうございます!
発売日に関しましては9月下旬頃になります。
題名も多少変わりましたのでここに旧題を書いておきます。
旧題:スキル『日常動作』は最強です~ゴミスキルだと思ったら、実は超万能スキルでした~
なお、書籍の方ではweb版の設定を変更したところもありますので詳しくは設定資料の章をご覧ください(※こちらについては、まだあげていませんので、のちほどあげます)。
────────────────────────────
主人公レクスは、12歳の誕生日を迎えた。12歳の誕生日を迎えた子供は適正検査を受けることになっていた。ステータスとは、自分の一生を左右するほど大切であり、それによって将来がほとんど決められてしまうのだ。
とうとうレクスの順番が来て、適正検査を受けたが、ステータスは子供の中で一番最弱、職業は無職、スキルは『日常動作』たった一つのみ。挙げ句、レクスははした金を持たされ、村から追放されてしまう。
これは、貧弱と蔑まれた少年が最強へと成り上がる物語。
※カクヨム、なろうでも投稿しています。
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた! 〜仲間と一緒に難題を解決します!〜
藤なごみ
ファンタジー
簡易説明
異世界転生した主人公が、仲間と共に難題に巻き込まれていき、頑張って解決していきます
詳細説明
ブラック企業に勤めているサトーは、仕事帰りにお酒を飲んで帰宅中に道端の段ボールに入っていた白い子犬と三毛の子猫を撫でていたところ、近くで事故を起こした車に突っ込まれてしまった
白い子犬と三毛の子猫は神の使いで、サトーは天界に行きそこから異世界に転生する事になった。
魂の輪廻転生から外れてしまった為の措置となる。
そして異世界に転生したその日の内に、サトーは悪徳貴族と闇組織の争いに巻き込まれる事に
果たしてサトーは、のんびりとした異世界ライフをする事が出来るのか
王道ファンタジーを目指して書いていきます
本作品は、作者が以前に投稿しました「【完結済】異世界転生したので、のんびり冒険したい!」のリメイク作品となります
登場人物やストーリーに変更が発生しております
20230205、「異世界に転生したので、ゆっくりのんびりしたい」から「異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた!」に題名を変更しました
小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる