148 / 224
第6章 塩会議
第9話 友人との再会
しおりを挟む
グラスニカ領の領都に到着したが、何やら揉めているようだ。
私は説教のためにハロルド様の馬車に乗っていたので、ハロルド様に報告が上がってくるので状況がわかった。
先触れが領都の門に先行したが、ウマーレムにグラスニカの兵士が混乱してまずは騒ぎになった。何とか先触れがエルマイスターの騎士だと説明したが、一行が追い付いてしまい騒ぎが大きくなる。
ようやくグラスニカの騎士団が門に到着してなんとか落ち着いた。しかし、途中で襲撃にあったことを伝えると、また騒ぎが大きくなった。
グラスニカ領内でエルマイスター辺境伯が襲われたのである。
それに襲撃者が捕縛されていて、その尋問をしたいと伝えると、グラスニカの騎士団でも判断ができず、領主の判断を仰ぐことになった。
それから随分と待たされていると、グラスニカ侯爵が直接やってきた。そしてエルマイスター一行を見て騒ぎ出してしまった。
ハロルド様がテク魔車から出て挨拶したようだが、それからが大変だったようである。ウマーレムに感動して、テク魔車の中を見せろと言い出し、襲撃の話どころでなくなったようだ。
取り敢えずグラスニカ侯爵の屋敷で話をすることになったのだが、テク魔車に乗せろと侯爵が騒ぎだし、秘密も多いので断った。しかし、侯爵は納得しないので、最終的にウマーレムの後ろに乗って移動することになったのだ。
すでに町中から住民たちが騒ぎを聞きつけ集まっていた。そこにグラスニカ領主とハロルド様がウマーレムで移動を始めたのである。
なんかのパレードみたいじゃん!
テク魔車内から町中の様子を見ていると、次々と人が集まっていた。
調子に乗ったハロルド様とグラスニカ侯爵は楽しそうに住民に手を振っていた。
◇ ◇ ◇ ◇
グラスニカ侯爵の屋敷に行くと思っていたが、兵舎と思われる場所に到着した。目立ちたくない俺はサバルさんと一緒にテク魔車から降りると、すぐに自分達のテク魔車に戻る。
サバルさんが襲撃者を客車型テク魔車から降ろすと、グラスニカの兵士に引き渡していた。
そしてさらに移動して家に案内される。
「ここは貴族用の宿舎です。往来の激しい領地ですので貴族の護衛や従者用の宿舎です。ハロルド様は侯爵様のお屋敷に泊まりますが、こちらでも泊まれるように部屋は用意されています」
クレアは何度も来たことがあるのか知っているようだ。
中に入ると綺麗な応接室やリビング、会議室まである。しかし、宿泊用の部屋は従者や護衛用の簡素な造りが多い。2階には貴族やその家族用の部屋があるらしい。
こんな宿舎まで用意してあるのはエルマイスター領とは全く違って来客が多いのだろう。今回の塩会議なども開くぐらいである。しかし、………。
「これならテク魔車のほうが居心地は良いかなぁ」
何気に本音が漏れてしまった。しかし、一緒に降りてきた兵士や公的ギルドの職員たちも頷いている。
「ミュウもテク魔車が良い~!」
「キティもぉ~!」
うん、私もそっちの方が良いかなぁ。
後でハロルド様に確認してみようと考えるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
ハロルドはグラスニカ侯爵と侯爵の屋敷に到着した。2頭のウマーレムの後ろに2人が乗って、2騎の護衛がウマーレムで帯同していた。
屋敷に到着するとハロルドは護衛の2名には宿舎に行くように指示する。
「エルマイスター領の噂は色々聞いていたが、あれを見ると噂は本当だったようだな」
グラスニカ侯爵は走り去るウマーレムを見てハロルドに尋ねるように話した。
「エドワルドの言っている噂が何か知らんが、色々珍しいことが起きているのは事実じゃのぉ」
ハロルドはグラスニカ侯爵をエドワルドと呼び捨てにしていた。
侯爵は爵位としては辺境伯より上だとか同格と言われている。しかし、それとは関係なく歳が1歳だけ上のハロルドとエドワルドは、昔からの友人でもあったので呼び捨てでお互いを呼び合っていた。
「それで、私やカークにいつもより早く集まるように連絡してきたのか?」
カークはグラスニカを挟んだ反対側のエイブル伯爵の名前である。
エイブル伯爵は2人から5歳くらい若いが、ハロルドが将軍をしていた時の軍師だったこともある。何かと3人は仲が良かったので2人はカークも呼び捨てにしていた。
「まあ、それもあるが他にも色々とな……」
「詳細は中で聞こう。カークも昨日到着している」
ハロルドは頷くとエドワルドについて屋敷の中に入っていくのである。
◇ ◇ ◇ ◇
ハロルドは大きなリビングに案内される。そこには自宅のように寛ぐ男がいた。男はハロルド達が部屋の中に入ってくると、立ち上がろうとせずに話しかけてきた。
「クレイジーオーガを襲った馬鹿共は生きていますかぁ?」
男はからかうようにハロルド達に尋ねる。
「ワハハハ、全員生きて捕らえてあるぞぉ!」
ハロルドも笑いながら平然と答える。
「それは、それは、本人達は殺された方が良かったでしょうなぁ」
「どうじゃカーク、久しぶりに一緒に尋問するか?」
男はエイブル伯爵のカークだった。彼は同情するように襲撃者の行く末を心配している。今度はハロルドがからかうようにカークに尋問に誘う。
「勘弁してください。ハロルド殿の尋問に参加したら、暫く食事が喉を通らなくなります」
カークは戦争の時のハロルド思い出したのか、嫌そうな顔で答えた。
「カーク、それほど単純な話ではないぞ。襲撃者は30人以上の現役の冒険者だ!」
2人の会話にエドワルドが割込み襲撃者の人数を教える。
「なんと! それは失礼を言いました。護衛は大丈夫でしたか!?」
カークはそれこそ数名から多くても10人以下の盗賊に襲われたと思っていたのである。30人以上の冒険者となれば盗賊とは思えない。そして撃退できたとしても被害があると考えた。
カークは慌てて立ち上がって深刻な表情で尋ねる。
「おう、怪我人などおらぬわ!」
ハロルドが自慢気に答える。
「それは……」
カークはそれだけ答えるのが精一杯だった。
30人の現役の冒険者となれば軍隊と同じである。それを無傷で討伐するのではなく捕らえたとなると、いくらハロルドやエルマイスター家の兵士が強くても理解できないのである。
それはエドワルドも同じ考えだった。
実際に捕縛された連中を見ていなければ、ハロルドが自慢するために大げさに話したと思っただろう。
それに確かに護衛の兵士たちに怪我人は居なかった。それどころか楽しそうに尋問の話をしていたぐらいだったのだ。
「ハロルド、詳しく話してくれ。正直、理解できないことが多すぎる!」
エドワルドがハロルドにそう話すと、カークも頷くのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
ハロルドはリビングでお茶を飲みながら2人に説明をした。アタルの技術的なことをある程度秘密にして話したので、嘘くさい話になってしまった。
しかし、2人はハロルドが何か隠していることに気付いて、今は起きた事実だけで話を進めることにする。
「襲撃者は間違いなく冒険者なのだな?」
エドワルドはもう一度確認のためにハロルドに尋ねる。
「間違いない。冒険者ギルドのギルドカードも押収してある。移動中に尋問したのだが、ぺらぺらとなんでも答えてくれたようだ。全然尋問などできなかったと兵士が嘆いておったわ!」
それは違うと2人は思っていた。
尋問とは質問して答えさせることで、無理やり聞き出すのは拷問だと言いたかった。しかし、ハロルドのことをよく知る2人は何も言い返さなかった。
そして彼らがなぜそんなことをしたのか、思い当たることをハロルドに尋ねる。
ハロルドは冒険者ギルドとエルマイスター家との間であったことや、冒険者ギルドの不正やその証拠を手に入れたことを簡潔に説明した。
「冒険者たちはキルティとかいう冒険者の手下のようじゃ。冒険者ギルドのサブマスターは襲撃には参加していないが、計画の立案には参加しておったらしい。しかし、彼らの自供だけでサブマスターのタルボットという奴を問い詰めるのは難しそうじゃのぉ」
ハロルドは残念そうに話しながらも、たいして気にしていなかった。すでに冒険者ギルドは敵対者になったという事実だけで十分だったのである。
「確かにそうだが、我が領内で冒険者が集団で辺境伯《ハロルド》を襲撃したのだ。これを簡単に見逃すわけことはできん。おい、冒険者ギルドのギルドマスターにすぐにこちらに来るように連絡しろ!」
エドワルドとしても自領内でハロルドが襲われたのである。面子は丸つぶれであった。襲撃された貴族によっては、責任を追及されても反論できない状況だった。
エドワルドの命令に執事が返事をして部屋を出ていく。
「時間的にも夕食の時間だ。夕食を食べながらギルドマスターの到着を待つことにしよう」
エドワルドの提案にハロルドとカークは頷くと一緒に食堂に移動するのであった。
私は説教のためにハロルド様の馬車に乗っていたので、ハロルド様に報告が上がってくるので状況がわかった。
先触れが領都の門に先行したが、ウマーレムにグラスニカの兵士が混乱してまずは騒ぎになった。何とか先触れがエルマイスターの騎士だと説明したが、一行が追い付いてしまい騒ぎが大きくなる。
ようやくグラスニカの騎士団が門に到着してなんとか落ち着いた。しかし、途中で襲撃にあったことを伝えると、また騒ぎが大きくなった。
グラスニカ領内でエルマイスター辺境伯が襲われたのである。
それに襲撃者が捕縛されていて、その尋問をしたいと伝えると、グラスニカの騎士団でも判断ができず、領主の判断を仰ぐことになった。
それから随分と待たされていると、グラスニカ侯爵が直接やってきた。そしてエルマイスター一行を見て騒ぎ出してしまった。
ハロルド様がテク魔車から出て挨拶したようだが、それからが大変だったようである。ウマーレムに感動して、テク魔車の中を見せろと言い出し、襲撃の話どころでなくなったようだ。
取り敢えずグラスニカ侯爵の屋敷で話をすることになったのだが、テク魔車に乗せろと侯爵が騒ぎだし、秘密も多いので断った。しかし、侯爵は納得しないので、最終的にウマーレムの後ろに乗って移動することになったのだ。
すでに町中から住民たちが騒ぎを聞きつけ集まっていた。そこにグラスニカ領主とハロルド様がウマーレムで移動を始めたのである。
なんかのパレードみたいじゃん!
テク魔車内から町中の様子を見ていると、次々と人が集まっていた。
調子に乗ったハロルド様とグラスニカ侯爵は楽しそうに住民に手を振っていた。
◇ ◇ ◇ ◇
グラスニカ侯爵の屋敷に行くと思っていたが、兵舎と思われる場所に到着した。目立ちたくない俺はサバルさんと一緒にテク魔車から降りると、すぐに自分達のテク魔車に戻る。
サバルさんが襲撃者を客車型テク魔車から降ろすと、グラスニカの兵士に引き渡していた。
そしてさらに移動して家に案内される。
「ここは貴族用の宿舎です。往来の激しい領地ですので貴族の護衛や従者用の宿舎です。ハロルド様は侯爵様のお屋敷に泊まりますが、こちらでも泊まれるように部屋は用意されています」
クレアは何度も来たことがあるのか知っているようだ。
中に入ると綺麗な応接室やリビング、会議室まである。しかし、宿泊用の部屋は従者や護衛用の簡素な造りが多い。2階には貴族やその家族用の部屋があるらしい。
こんな宿舎まで用意してあるのはエルマイスター領とは全く違って来客が多いのだろう。今回の塩会議なども開くぐらいである。しかし、………。
「これならテク魔車のほうが居心地は良いかなぁ」
何気に本音が漏れてしまった。しかし、一緒に降りてきた兵士や公的ギルドの職員たちも頷いている。
「ミュウもテク魔車が良い~!」
「キティもぉ~!」
うん、私もそっちの方が良いかなぁ。
後でハロルド様に確認してみようと考えるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
ハロルドはグラスニカ侯爵と侯爵の屋敷に到着した。2頭のウマーレムの後ろに2人が乗って、2騎の護衛がウマーレムで帯同していた。
屋敷に到着するとハロルドは護衛の2名には宿舎に行くように指示する。
「エルマイスター領の噂は色々聞いていたが、あれを見ると噂は本当だったようだな」
グラスニカ侯爵は走り去るウマーレムを見てハロルドに尋ねるように話した。
「エドワルドの言っている噂が何か知らんが、色々珍しいことが起きているのは事実じゃのぉ」
ハロルドはグラスニカ侯爵をエドワルドと呼び捨てにしていた。
侯爵は爵位としては辺境伯より上だとか同格と言われている。しかし、それとは関係なく歳が1歳だけ上のハロルドとエドワルドは、昔からの友人でもあったので呼び捨てでお互いを呼び合っていた。
「それで、私やカークにいつもより早く集まるように連絡してきたのか?」
カークはグラスニカを挟んだ反対側のエイブル伯爵の名前である。
エイブル伯爵は2人から5歳くらい若いが、ハロルドが将軍をしていた時の軍師だったこともある。何かと3人は仲が良かったので2人はカークも呼び捨てにしていた。
「まあ、それもあるが他にも色々とな……」
「詳細は中で聞こう。カークも昨日到着している」
ハロルドは頷くとエドワルドについて屋敷の中に入っていくのである。
◇ ◇ ◇ ◇
ハロルドは大きなリビングに案内される。そこには自宅のように寛ぐ男がいた。男はハロルド達が部屋の中に入ってくると、立ち上がろうとせずに話しかけてきた。
「クレイジーオーガを襲った馬鹿共は生きていますかぁ?」
男はからかうようにハロルド達に尋ねる。
「ワハハハ、全員生きて捕らえてあるぞぉ!」
ハロルドも笑いながら平然と答える。
「それは、それは、本人達は殺された方が良かったでしょうなぁ」
「どうじゃカーク、久しぶりに一緒に尋問するか?」
男はエイブル伯爵のカークだった。彼は同情するように襲撃者の行く末を心配している。今度はハロルドがからかうようにカークに尋問に誘う。
「勘弁してください。ハロルド殿の尋問に参加したら、暫く食事が喉を通らなくなります」
カークは戦争の時のハロルド思い出したのか、嫌そうな顔で答えた。
「カーク、それほど単純な話ではないぞ。襲撃者は30人以上の現役の冒険者だ!」
2人の会話にエドワルドが割込み襲撃者の人数を教える。
「なんと! それは失礼を言いました。護衛は大丈夫でしたか!?」
カークはそれこそ数名から多くても10人以下の盗賊に襲われたと思っていたのである。30人以上の冒険者となれば盗賊とは思えない。そして撃退できたとしても被害があると考えた。
カークは慌てて立ち上がって深刻な表情で尋ねる。
「おう、怪我人などおらぬわ!」
ハロルドが自慢気に答える。
「それは……」
カークはそれだけ答えるのが精一杯だった。
30人の現役の冒険者となれば軍隊と同じである。それを無傷で討伐するのではなく捕らえたとなると、いくらハロルドやエルマイスター家の兵士が強くても理解できないのである。
それはエドワルドも同じ考えだった。
実際に捕縛された連中を見ていなければ、ハロルドが自慢するために大げさに話したと思っただろう。
それに確かに護衛の兵士たちに怪我人は居なかった。それどころか楽しそうに尋問の話をしていたぐらいだったのだ。
「ハロルド、詳しく話してくれ。正直、理解できないことが多すぎる!」
エドワルドがハロルドにそう話すと、カークも頷くのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
ハロルドはリビングでお茶を飲みながら2人に説明をした。アタルの技術的なことをある程度秘密にして話したので、嘘くさい話になってしまった。
しかし、2人はハロルドが何か隠していることに気付いて、今は起きた事実だけで話を進めることにする。
「襲撃者は間違いなく冒険者なのだな?」
エドワルドはもう一度確認のためにハロルドに尋ねる。
「間違いない。冒険者ギルドのギルドカードも押収してある。移動中に尋問したのだが、ぺらぺらとなんでも答えてくれたようだ。全然尋問などできなかったと兵士が嘆いておったわ!」
それは違うと2人は思っていた。
尋問とは質問して答えさせることで、無理やり聞き出すのは拷問だと言いたかった。しかし、ハロルドのことをよく知る2人は何も言い返さなかった。
そして彼らがなぜそんなことをしたのか、思い当たることをハロルドに尋ねる。
ハロルドは冒険者ギルドとエルマイスター家との間であったことや、冒険者ギルドの不正やその証拠を手に入れたことを簡潔に説明した。
「冒険者たちはキルティとかいう冒険者の手下のようじゃ。冒険者ギルドのサブマスターは襲撃には参加していないが、計画の立案には参加しておったらしい。しかし、彼らの自供だけでサブマスターのタルボットという奴を問い詰めるのは難しそうじゃのぉ」
ハロルドは残念そうに話しながらも、たいして気にしていなかった。すでに冒険者ギルドは敵対者になったという事実だけで十分だったのである。
「確かにそうだが、我が領内で冒険者が集団で辺境伯《ハロルド》を襲撃したのだ。これを簡単に見逃すわけことはできん。おい、冒険者ギルドのギルドマスターにすぐにこちらに来るように連絡しろ!」
エドワルドとしても自領内でハロルドが襲われたのである。面子は丸つぶれであった。襲撃された貴族によっては、責任を追及されても反論できない状況だった。
エドワルドの命令に執事が返事をして部屋を出ていく。
「時間的にも夕食の時間だ。夕食を食べながらギルドマスターの到着を待つことにしよう」
エドワルドの提案にハロルドとカークは頷くと一緒に食堂に移動するのであった。
61
▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
★☆ 書籍化したこちらもヨロシク! ☆★
★☆★☆★☆ 『転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。』 ☆★☆★☆★
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
お気に入りに追加
2,182
あなたにおすすめの小説
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる