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第5章 公的ギルド
第29話 新兵器不発?
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4層で1泊して地上に戻ってきた。4層でもレベッカ夫人に搾り取られてしまった。
地上に戻ったら暫くはクレアとラナに譲るから我慢すると言われ、まあ自分も暴走したから搾り取られたというのも間違いでもある。
しかし、自分がこれほどその手のことに暴走するとは信じられない気持ちだ。地球ではボッチだから縁遠かったが、それほど欲求が強い方ではないと思っていた。
やはり生命の女神属性の影響なのだろう。
みこと♪『それは関係ありません。ヤラハタをずいぶん過ぎて、魔法使いになる手前まできたアタル様の自業自得です』
聞かれていたぁーーー!
アタル『それでも過剰だと思うんですが……』
みこと♪『それは確かに私の加護で無制限にできるからですね。ですが自重しようとすれば、問題なくできるはずです』
アタル『………』
自重できる自信は無い……。
みこと♪『人の営みとして間違いではありませんから、楽しめばよろしいと思います。ペロリン』
ゾ、ゾクッときたぁーーー!
幻の生命の女神がペロリンする姿が見えた気がする。
転子『ククク、楽しめばよいのじゃ~。ペロリン』
ふぅ~、冷静になれたぁ。
飴玉を舐める転子の姿が見えて冷静になる事ができた。
アタル『転子ちゃん、神託の最中に飴を舐めたらダメでちゅよ』
転子『舐めてないのじゃーーーーー!』
早く妻たちに会いたいなぁ~。
◇ ◇ ◇ ◇
ダンジョンを出ると、正面の通路部分には沢山のテントが張られていた。
出てきた我々に気付いた兵士が、近づいてきて説明してくれる。
「申し訳ございません。冒険者が壁の外でテントを張り始めたので、隊長が暫定的にこちらでテントを張らせることにしました」
確かに氾濫さえ起きなければ、壁の外よりも安全だとは言える。
1層の買取所はダンジョン町が解放されることを前提にしているので、宿泊設備を用意していない。
低階層で活動する新人冒険者なら、テント生活するなら洗浄《ウォッシュ》の魔道具も食事もできる、1層の買取所に近いこの場所が最適なのだろう。
ダンジョン町が解放されていないので仕方がない。
近日中にも部分的に開放するとハロルド様から報告を受けて急いでいる感じがしたが、これが理由なのかもしれない。
レベッカ夫人もそのことに気が付いたのか、黙って頷くだけだった。
時間的に早く戻ってきたので、ダンジョン町の兵士さんには挨拶だけして町に戻る。
ダンジョンで滞在する冒険者が多くなり、町中の冒険者が減ったと思っていたが、思ったより町中にも冒険者は居た。
ただ、町になれない雰囲気で、町中をうろつく冒険者も多かった。しかし、危険な感じはなく戸惑っている感じがした。
不思議に思いながらも大賢者区画に向かう。
大賢者区画に入り自宅(仮)の前でレベッカ夫人とブリッサさん、護衛の兵士たちと別れる。レベッカ夫人は公的ギルド経由でたぶん屋敷に戻るのだろう。
地下道から大賢者屋敷に到着すると、ラナと他の者達が出迎えてくれた。
「「「お疲れ様です」」」
町についた段階でラナには念話文字で連絡を入れていたので、出迎えてくれたのだろう。しかし、この雰囲気にまだ慣れる気がしない。
リビングで休んでいるとクレアが屋敷に戻ってくる。
クレアも文字念話で連絡していたので、急いで戻ってくれたようだ
疲れていたので夕食まで夫婦の部屋で休むと言うと、クレアとラナも一緒に部屋に向かうことになった。
部屋に入るとラナがお茶を用意してくれて、お茶を飲みながら2人と話す。
「何か問題は無かったかい?」
文字念話で定期的に連絡を取っていたので、改めて聞くのも変だが、お約束ということで尋ねる。
2人はお互いの顔を見てから微笑んで答えてくれた
「「何も問題はありませんでした」」
お約束とはいえ、直接答えてもらえるだけで何故か家に帰ってきた気がする。
「うん、お疲れ様。そして、ありがとうね」
「「旦那様こそお疲れ様です」」
うん、色々な意味で疲れたよ。特にレベッカ夫人は……。
いや、今は考えるのは止めよう!
それに2人には大切な話がある。しかし、時間も早いし話をする心の準備ができていない。
夕食後に話そうと思い2人に話す。
「悪いけど、夕食の後に2人は部屋で待っていてくれるかな?」
何故か2人は驚いた顔をしたが、少し頬を赤らめて頷いてくれた。
◇ ◇ ◇ ◇
夕食にはシャルやシア達も呼んで一緒に食べる。
シャル「アタル、最近冷たい……」
カティ「全然会ってくれない!」
フォミ「どっかで浮気しているのぉ」
ミュウ「浮気はダメ!」
シア「忙しいのは分かるけど……」
キティ「さびしいのぉ~」
そういえば、最近は忙しくて子供たちと一緒に行動していないなぁ。
「それじゃあ、明日は一緒に行動するかぁ」
「「「やったー!」」」
報告は定期的にしているし、1日ぐらい生産や調査は止めて、子供達と一緒に過ごそう!
「え~と、大丈夫かな?」
念のためにクレアに確認する。
「護衛は大丈夫ですが、ハロルド様はよろしいのですか?」
子供たちが騒ぐのを止めて、私達の会話の様子を窺っているのがわかる。
子供と約束したお父さんの気分は、こんな感じなのかなぁ~。
「明日は朝から話がしたいと、セバス様から連絡がありましたが、どうされます?」
執事のエマさんからも言われる。少し落胆する子供たちが見えた。
「いや、緊急の用件以外は断ってくれ。ダンジョンから帰ったばかりだ1日ぐらい休んでも問題無いだろ?」
「わかりました。そのように調整しておきます」
子供たちが嬉しそうにまた騒ぎ出す。
「うん、頼むよ」
お父、お兄さんのカッコいいところを見せられたかな?
わからないけど、ラナもクレアも笑顔だから大丈夫でしょう。
夕食が終わるとリビングで子供たちと戯れる。キティが肩に乗りミュウが膝の上に乗る。他の子たちは交代で俺の左右に位置取りをする。
なんか人気者みたいで楽しい。
暫くするとラナから準備ができたと連絡が入る。
準備?
取り敢えず話が先だからそれほど準備は必要ないと思うけど……。
「みんな、明日は朝早くから行くから今日はもう終わりだよ!」
カティ「明日は楽しみにゃ~」
ミュウ「もっと一緒にいたいのに~」
キティ「いっしょにねたいのぉ~」
シア「ダメよ。久しぶりの……」
フォミ「そういうことかぁ~」
シャル「もう眠い……」
微妙に気になる発言もあるが、地下道から帰るみんなを見送るのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
見送った後、私はどうやって話をするのか考えながら夫婦の部屋まで移動する。
扉を開けるとローブも羽織っていない煽情的な下着を身に着けた二人が居た。
やってもうたぁーーー!
2人を見た瞬間に色々なことが繋がる。
話があると言わなかったぁ。
2人に部屋で待つように言った気がするぅ。
頬を赤らめて恥ずかしそうに頷いた2人。
夕食後と言えば……。
まさかの高難易度ミッションを自業自得で展開させてしまった。
撤収命令は!? 今さらムリィーーー!
恥ずかしそうにしながらも、決意の宿した2人の目を見て、特攻するしかないと気が付く。
私は動揺しまくる心の内を隠して2人に近づく。
「無理を言ってゴメンね。嫌だったら断ってくれてもいいよ」
もしかしたらと思い、相手が退却を選択できるように停戦交渉を持ちかけてみる。
ラナ「恥ずかしいけど、私も少し興味が……」
クレア「け、経験は必要だと……」
停戦交渉は即決で終了してしまった。
そ、それなら、新兵器を持って戦闘開始である!
「今日はもうひとつ、新たな試みがあるんだ」
ラナ「どんな……」
クレア「け、経験は……」
新兵器を抱えて2人を寝室に連れて行くのだった。
し、新兵器を使う余裕などなく不発に終わる。戦線は通常戦闘が2倍になっただけだった。
地上に戻ったら暫くはクレアとラナに譲るから我慢すると言われ、まあ自分も暴走したから搾り取られたというのも間違いでもある。
しかし、自分がこれほどその手のことに暴走するとは信じられない気持ちだ。地球ではボッチだから縁遠かったが、それほど欲求が強い方ではないと思っていた。
やはり生命の女神属性の影響なのだろう。
みこと♪『それは関係ありません。ヤラハタをずいぶん過ぎて、魔法使いになる手前まできたアタル様の自業自得です』
聞かれていたぁーーー!
アタル『それでも過剰だと思うんですが……』
みこと♪『それは確かに私の加護で無制限にできるからですね。ですが自重しようとすれば、問題なくできるはずです』
アタル『………』
自重できる自信は無い……。
みこと♪『人の営みとして間違いではありませんから、楽しめばよろしいと思います。ペロリン』
ゾ、ゾクッときたぁーーー!
幻の生命の女神がペロリンする姿が見えた気がする。
転子『ククク、楽しめばよいのじゃ~。ペロリン』
ふぅ~、冷静になれたぁ。
飴玉を舐める転子の姿が見えて冷静になる事ができた。
アタル『転子ちゃん、神託の最中に飴を舐めたらダメでちゅよ』
転子『舐めてないのじゃーーーーー!』
早く妻たちに会いたいなぁ~。
◇ ◇ ◇ ◇
ダンジョンを出ると、正面の通路部分には沢山のテントが張られていた。
出てきた我々に気付いた兵士が、近づいてきて説明してくれる。
「申し訳ございません。冒険者が壁の外でテントを張り始めたので、隊長が暫定的にこちらでテントを張らせることにしました」
確かに氾濫さえ起きなければ、壁の外よりも安全だとは言える。
1層の買取所はダンジョン町が解放されることを前提にしているので、宿泊設備を用意していない。
低階層で活動する新人冒険者なら、テント生活するなら洗浄《ウォッシュ》の魔道具も食事もできる、1層の買取所に近いこの場所が最適なのだろう。
ダンジョン町が解放されていないので仕方がない。
近日中にも部分的に開放するとハロルド様から報告を受けて急いでいる感じがしたが、これが理由なのかもしれない。
レベッカ夫人もそのことに気が付いたのか、黙って頷くだけだった。
時間的に早く戻ってきたので、ダンジョン町の兵士さんには挨拶だけして町に戻る。
ダンジョンで滞在する冒険者が多くなり、町中の冒険者が減ったと思っていたが、思ったより町中にも冒険者は居た。
ただ、町になれない雰囲気で、町中をうろつく冒険者も多かった。しかし、危険な感じはなく戸惑っている感じがした。
不思議に思いながらも大賢者区画に向かう。
大賢者区画に入り自宅(仮)の前でレベッカ夫人とブリッサさん、護衛の兵士たちと別れる。レベッカ夫人は公的ギルド経由でたぶん屋敷に戻るのだろう。
地下道から大賢者屋敷に到着すると、ラナと他の者達が出迎えてくれた。
「「「お疲れ様です」」」
町についた段階でラナには念話文字で連絡を入れていたので、出迎えてくれたのだろう。しかし、この雰囲気にまだ慣れる気がしない。
リビングで休んでいるとクレアが屋敷に戻ってくる。
クレアも文字念話で連絡していたので、急いで戻ってくれたようだ
疲れていたので夕食まで夫婦の部屋で休むと言うと、クレアとラナも一緒に部屋に向かうことになった。
部屋に入るとラナがお茶を用意してくれて、お茶を飲みながら2人と話す。
「何か問題は無かったかい?」
文字念話で定期的に連絡を取っていたので、改めて聞くのも変だが、お約束ということで尋ねる。
2人はお互いの顔を見てから微笑んで答えてくれた
「「何も問題はありませんでした」」
お約束とはいえ、直接答えてもらえるだけで何故か家に帰ってきた気がする。
「うん、お疲れ様。そして、ありがとうね」
「「旦那様こそお疲れ様です」」
うん、色々な意味で疲れたよ。特にレベッカ夫人は……。
いや、今は考えるのは止めよう!
それに2人には大切な話がある。しかし、時間も早いし話をする心の準備ができていない。
夕食後に話そうと思い2人に話す。
「悪いけど、夕食の後に2人は部屋で待っていてくれるかな?」
何故か2人は驚いた顔をしたが、少し頬を赤らめて頷いてくれた。
◇ ◇ ◇ ◇
夕食にはシャルやシア達も呼んで一緒に食べる。
シャル「アタル、最近冷たい……」
カティ「全然会ってくれない!」
フォミ「どっかで浮気しているのぉ」
ミュウ「浮気はダメ!」
シア「忙しいのは分かるけど……」
キティ「さびしいのぉ~」
そういえば、最近は忙しくて子供たちと一緒に行動していないなぁ。
「それじゃあ、明日は一緒に行動するかぁ」
「「「やったー!」」」
報告は定期的にしているし、1日ぐらい生産や調査は止めて、子供達と一緒に過ごそう!
「え~と、大丈夫かな?」
念のためにクレアに確認する。
「護衛は大丈夫ですが、ハロルド様はよろしいのですか?」
子供たちが騒ぐのを止めて、私達の会話の様子を窺っているのがわかる。
子供と約束したお父さんの気分は、こんな感じなのかなぁ~。
「明日は朝から話がしたいと、セバス様から連絡がありましたが、どうされます?」
執事のエマさんからも言われる。少し落胆する子供たちが見えた。
「いや、緊急の用件以外は断ってくれ。ダンジョンから帰ったばかりだ1日ぐらい休んでも問題無いだろ?」
「わかりました。そのように調整しておきます」
子供たちが嬉しそうにまた騒ぎ出す。
「うん、頼むよ」
お父、お兄さんのカッコいいところを見せられたかな?
わからないけど、ラナもクレアも笑顔だから大丈夫でしょう。
夕食が終わるとリビングで子供たちと戯れる。キティが肩に乗りミュウが膝の上に乗る。他の子たちは交代で俺の左右に位置取りをする。
なんか人気者みたいで楽しい。
暫くするとラナから準備ができたと連絡が入る。
準備?
取り敢えず話が先だからそれほど準備は必要ないと思うけど……。
「みんな、明日は朝早くから行くから今日はもう終わりだよ!」
カティ「明日は楽しみにゃ~」
ミュウ「もっと一緒にいたいのに~」
キティ「いっしょにねたいのぉ~」
シア「ダメよ。久しぶりの……」
フォミ「そういうことかぁ~」
シャル「もう眠い……」
微妙に気になる発言もあるが、地下道から帰るみんなを見送るのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
見送った後、私はどうやって話をするのか考えながら夫婦の部屋まで移動する。
扉を開けるとローブも羽織っていない煽情的な下着を身に着けた二人が居た。
やってもうたぁーーー!
2人を見た瞬間に色々なことが繋がる。
話があると言わなかったぁ。
2人に部屋で待つように言った気がするぅ。
頬を赤らめて恥ずかしそうに頷いた2人。
夕食後と言えば……。
まさかの高難易度ミッションを自業自得で展開させてしまった。
撤収命令は!? 今さらムリィーーー!
恥ずかしそうにしながらも、決意の宿した2人の目を見て、特攻するしかないと気が付く。
私は動揺しまくる心の内を隠して2人に近づく。
「無理を言ってゴメンね。嫌だったら断ってくれてもいいよ」
もしかしたらと思い、相手が退却を選択できるように停戦交渉を持ちかけてみる。
ラナ「恥ずかしいけど、私も少し興味が……」
クレア「け、経験は必要だと……」
停戦交渉は即決で終了してしまった。
そ、それなら、新兵器を持って戦闘開始である!
「今日はもうひとつ、新たな試みがあるんだ」
ラナ「どんな……」
クレア「け、経験は……」
新兵器を抱えて2人を寝室に連れて行くのだった。
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