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番外編① アーリンの残念なチート物語 学園入学?
第24話 研修前の確認?
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シャルロッテ王女様は今日から訓練を始めるつもりだったみたい。
よく見ると王女様は王族らしい訪問姿ではなく、訓練用の装備を身に着けていたので気付いた。従者の二人も訓練の準備ができているみたい。
私としては王女様にテンマ式研修の過酷さを経験してもらい、一緒に訓練したいと言われないようにしたい。だから王女様達がすぐにでも初めたいなら私としても異論はない。
でもその前に念のために確認をすることにした。
「研修は『知識の部屋』でテックスの知識の利用許可をして、さらに守秘義務の魔法契約していないと参加することも見ることもできません。だから護衛の方たちはご遠慮してもらえますか?」
「それなら問題ない。今日来ている護衛で私とそちらのもう一人もそこまでは済ませてある。だから私達も研修にご一緒させていただきたい!」
くぅ~、もっとやりにくいよぉ~!
「わかりました……」
仕方なくそう答えると地下の訓練場に向かうことにする。私が歩き出すと背後からお父様が切なそうに声をかけてきた。
「アーリン、相手は王女様だ。本当に、本当に頼むぞ……」
頼みたいのは私よぉーーー!
◇ ◇ ◇ ◇
訓練場に移動しながらシャルロッテ王女様のことを考えてみる。
王女様は入学試験で初めて会った時から私のことを知っていたみたいだった。それはたぶんテンマ先生のことを王家も気にしていたからだろう。
それにしても王女様が冒険者になると言い出したりして大丈夫なのだろうか?
王妃様の話しぶりから王妃様も国王陛下も許可している感じがした。
それに王女様が本気で冒険者を目指しているなら、友達になれるかもしれないと考えたけど、やはり相手が王女様では気を遣うことになり疲れそう……。
そんなことをあれこれと考えていると、いつの間にか地下の訓練場に到着してしまった。
まずは訓練より先に基本的な説明をしよう。
説明のために訓練場の端にあるステータス表示魔道具のある場所に移動する。そこは同時に十人ほどが横一列に座れるようになっており、手を置くだけでステータスを確認できる魔道具が設置されている。
私はテンマ先生から渡された魔道具で、いつでもどこでもステータスを確認できる。
しかし、研修用に同じような魔道具を大量に用意するのは無理だから、研修施設にも同じようなステータス表示魔道具が用意されている。この地下訓練場にも先生は用意してくれていた。
王女様達は訓練場の端に移動したことに不思議そうにしていたけど、とりあえず黙ってついてきてくれた。
「そこに座ってください」
とりあえず王女様達のステータスを確認して、今後の研修方針を決める必要がある。どちらにしても当面は魔力量増加研修が優先となるだろう。
「目の前に石板のようなものがあるはずです。そこに手を置いてください!」
「えっ」「まあっ」「おっ」
それぞれが手を置くと驚きの声を上げた。
「身分カードで確認できるステータスより詳しく情報が表示されているはずです。テンマ式、あっ!」
説明を始めようとして研修を始める前に確認しないといけないことを思い出した。ついでに王女様達にも確認する。
「あのぉ~、研修を始める前に念のために確認させてください。王女様も研修に関する守秘義務について魔法契約はされていますか?」
「ここにいる全員が魔法契約をしていますわ」
まぁ、王女様まで魔法契約してるのねぇ~。
そして気になっていたことも確認をしてみる。
「テックス関連の守秘義務についてもですか?」
「それもバルドー殿に指示されて魔法契約を済ませてますわ!」
さすがバルドー様だわ!
そこまで魔法契約をしているなら、遠慮なくテンマ先生のことを含めて気を遣わずに説明できる。
私は身分カードと研修用のステータス表示魔道具について違いを詳しく説明する。
王族や貴族、その家族には国から身分カードを発行してもらえる。役人や騎士など国や領に所属している場合も身分カードが発行される。平民には各ギルドのギルドカードが身分カードになる。
身分カードは複数持つことも、兼用することも可能である。
例えば貴族が冒険者になる場合は貴族カードに冒険者ギルドへの所属を追記することも可能であり、新規に冒険者ギルドのギルドカードを発行することも可能である。ただ後者の場合は冒険者としての身分は平民扱いとなる。
身分カードにはその人のステータスを表示することも可能だ。一般的な平民だとこんな感じで表示される。
名 前 :平民1
種 族 :人族
レベル :10
性 別 :男
年 齢 :20歳
H P :100/100
M P :100/100
体 力 :100/100
スキル :生活魔術、剣術
称 号 :なし
身分証としては年齢まで表示して提示するのが一般的で、それ以降の能力について秘密にするのが常識となっている。
称号には身分や役職、所属なども表示されるが、重罪を犯すと犯罪称号が表示されカードの色が少し変わる。
研修用のステータス表示魔道具はさらに詳しく表示される。
名 前 :平民1
種 族 :[C]人族
レベル :10
性 別 :男
年 齢 :20歳
H P :[C]100/100
M P :[C]100/100
体 力 :[C]100/100
知 力 :[C]100
筋 力 :[C]100
素早さ :[C]100
器 用 :[C]100
運 :50
スキル :生活魔術lv2、剣術[C]lv3
称 号 :なし
確認できる能力値が増え、スキルにもlv2などのレベルも表記されている。
そしてその人の適性や才能を示すことになる素質も[C]のように表示される。
テンマ先生の話では素質の最高は[SSS]で最低は[G]だそうだ。[C]は平凡で[B]や[A]になると能力値の成長が早くなったり、スキルの取得や成長が早くなったりするとみたいだ。逆に[D]や[E]になると逆に成長が抑制されたりする。
他にもカードの所有者が契約魔法をしていると、そのことが称号に表示されて契約内容の詳細も確認できるようになる。
「テンマ式研修では素質に合わせた訓練をしながら、まめにステータスの数値を確認します」
私は魔道具の説明をして、今後の研修について話を続けるのであった。
よく見ると王女様は王族らしい訪問姿ではなく、訓練用の装備を身に着けていたので気付いた。従者の二人も訓練の準備ができているみたい。
私としては王女様にテンマ式研修の過酷さを経験してもらい、一緒に訓練したいと言われないようにしたい。だから王女様達がすぐにでも初めたいなら私としても異論はない。
でもその前に念のために確認をすることにした。
「研修は『知識の部屋』でテックスの知識の利用許可をして、さらに守秘義務の魔法契約していないと参加することも見ることもできません。だから護衛の方たちはご遠慮してもらえますか?」
「それなら問題ない。今日来ている護衛で私とそちらのもう一人もそこまでは済ませてある。だから私達も研修にご一緒させていただきたい!」
くぅ~、もっとやりにくいよぉ~!
「わかりました……」
仕方なくそう答えると地下の訓練場に向かうことにする。私が歩き出すと背後からお父様が切なそうに声をかけてきた。
「アーリン、相手は王女様だ。本当に、本当に頼むぞ……」
頼みたいのは私よぉーーー!
◇ ◇ ◇ ◇
訓練場に移動しながらシャルロッテ王女様のことを考えてみる。
王女様は入学試験で初めて会った時から私のことを知っていたみたいだった。それはたぶんテンマ先生のことを王家も気にしていたからだろう。
それにしても王女様が冒険者になると言い出したりして大丈夫なのだろうか?
王妃様の話しぶりから王妃様も国王陛下も許可している感じがした。
それに王女様が本気で冒険者を目指しているなら、友達になれるかもしれないと考えたけど、やはり相手が王女様では気を遣うことになり疲れそう……。
そんなことをあれこれと考えていると、いつの間にか地下の訓練場に到着してしまった。
まずは訓練より先に基本的な説明をしよう。
説明のために訓練場の端にあるステータス表示魔道具のある場所に移動する。そこは同時に十人ほどが横一列に座れるようになっており、手を置くだけでステータスを確認できる魔道具が設置されている。
私はテンマ先生から渡された魔道具で、いつでもどこでもステータスを確認できる。
しかし、研修用に同じような魔道具を大量に用意するのは無理だから、研修施設にも同じようなステータス表示魔道具が用意されている。この地下訓練場にも先生は用意してくれていた。
王女様達は訓練場の端に移動したことに不思議そうにしていたけど、とりあえず黙ってついてきてくれた。
「そこに座ってください」
とりあえず王女様達のステータスを確認して、今後の研修方針を決める必要がある。どちらにしても当面は魔力量増加研修が優先となるだろう。
「目の前に石板のようなものがあるはずです。そこに手を置いてください!」
「えっ」「まあっ」「おっ」
それぞれが手を置くと驚きの声を上げた。
「身分カードで確認できるステータスより詳しく情報が表示されているはずです。テンマ式、あっ!」
説明を始めようとして研修を始める前に確認しないといけないことを思い出した。ついでに王女様達にも確認する。
「あのぉ~、研修を始める前に念のために確認させてください。王女様も研修に関する守秘義務について魔法契約はされていますか?」
「ここにいる全員が魔法契約をしていますわ」
まぁ、王女様まで魔法契約してるのねぇ~。
そして気になっていたことも確認をしてみる。
「テックス関連の守秘義務についてもですか?」
「それもバルドー殿に指示されて魔法契約を済ませてますわ!」
さすがバルドー様だわ!
そこまで魔法契約をしているなら、遠慮なくテンマ先生のことを含めて気を遣わずに説明できる。
私は身分カードと研修用のステータス表示魔道具について違いを詳しく説明する。
王族や貴族、その家族には国から身分カードを発行してもらえる。役人や騎士など国や領に所属している場合も身分カードが発行される。平民には各ギルドのギルドカードが身分カードになる。
身分カードは複数持つことも、兼用することも可能である。
例えば貴族が冒険者になる場合は貴族カードに冒険者ギルドへの所属を追記することも可能であり、新規に冒険者ギルドのギルドカードを発行することも可能である。ただ後者の場合は冒険者としての身分は平民扱いとなる。
身分カードにはその人のステータスを表示することも可能だ。一般的な平民だとこんな感じで表示される。
名 前 :平民1
種 族 :人族
レベル :10
性 別 :男
年 齢 :20歳
H P :100/100
M P :100/100
体 力 :100/100
スキル :生活魔術、剣術
称 号 :なし
身分証としては年齢まで表示して提示するのが一般的で、それ以降の能力について秘密にするのが常識となっている。
称号には身分や役職、所属なども表示されるが、重罪を犯すと犯罪称号が表示されカードの色が少し変わる。
研修用のステータス表示魔道具はさらに詳しく表示される。
名 前 :平民1
種 族 :[C]人族
レベル :10
性 別 :男
年 齢 :20歳
H P :[C]100/100
M P :[C]100/100
体 力 :[C]100/100
知 力 :[C]100
筋 力 :[C]100
素早さ :[C]100
器 用 :[C]100
運 :50
スキル :生活魔術lv2、剣術[C]lv3
称 号 :なし
確認できる能力値が増え、スキルにもlv2などのレベルも表記されている。
そしてその人の適性や才能を示すことになる素質も[C]のように表示される。
テンマ先生の話では素質の最高は[SSS]で最低は[G]だそうだ。[C]は平凡で[B]や[A]になると能力値の成長が早くなったり、スキルの取得や成長が早くなったりするとみたいだ。逆に[D]や[E]になると逆に成長が抑制されたりする。
他にもカードの所有者が契約魔法をしていると、そのことが称号に表示されて契約内容の詳細も確認できるようになる。
「テンマ式研修では素質に合わせた訓練をしながら、まめにステータスの数値を確認します」
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