248 / 315
第13章 懐かしい旅路
第19話 半分だけの勝利
しおりを挟む
晩餐会に並べられた料理は見覚えがあった。それでも一口食べてジジの料理ではないことはすぐに気付いた。ハーブを利用した料理が多く、海の素材も使われている。ジジがレシピと素材も提供したのだろう。
みんなが料理を食べ始めるとアルベルトさんが話しかけてきた。
「テンマ君、そちらのジジさんと正式に婚約したそうだね。おめでとう」
アルベルトさんにも話は伝わっているようだ。しかし、ソフィアさん達の視線は少し冷たい。
くぅ~、ヘタレ話がご婦人達にも伝わっていそうだ……。
それならこの場で作戦を始めよう。
「ありがとうございます。ただ私の故郷の風習というかしきたりで、十八歳まで結婚はできなかったのです。彼女には色々と待たせてしまいました」
暗にヘタレだからキスだけでやめたんじゃないと含めたつもりだ。
くっ、やはりこれだけでは無理かぁ~!
まだ女性陣からの冷たい視線がなくなる感じはしない。
「ほう、テンマ君の故郷ではそんなしきたりが……」
アルベルトさんもヘタレ話を聞いていたなぁ~!
よし、次の作戦だ!
「はい、他にも色々なしきたりがあります。そうだっ、みなさんも揃っていますので、ここでしきたりの立会人になってもらいましょう」
ま、まだ、視線が冷たい気がするぅ~。頑張るんだ!
ジジに向かって立ち上がり、収納から指輪の入った箱を出す。ジジも慌てて立ち上がってお互いに向き合う。
「ジジ、私の故郷では親しい人に立ち会ってもらい、婚約者に指輪を贈る風習がある。これを受け取ってほしい」
作戦通りみんなの視線は箱に注がれている。ジジに話しながら蓋を開いた。ジジは指輪を見て大きく目を見開いた。
「こ、こんなすごい宝物……、もらえません!」
ジジは指輪を見て呆然と呟いた。他の人には指輪が見えないようで、必死に覗き込もうとしている。
よし、作戦は順調だ!
焦らすようにみんなに指輪を見えないようにして、箱をテーブルの上に置き、指輪だけ手に取ってジジを見つめる。
「婚約の証として指輪を受け取ってほしい」
ジジの左手を手に取り、薬指に指輪をはめる。
「ジジ、必ず幸せにする。俺と結婚して欲しい!」
「はい」
すでに返事をもらっていたので、自信を持ってみんなの前でプロポーズができた。ジジは目に涙を溜めて頷いて返事して、俺の胸に飛び込んできた。
俺はジジを受け止めて、優しく抱きしめる。
指輪の効果かプロポーズの演出か分からないが、冷たい視線を感じない気がした。
「テンマ、少しは男らしいところを見せたじゃねえか!」
こ、このランガの馬鹿野郎!
ランガを睨んだが、ニヤニヤしているだけだ。
いい感じに誤魔化、ゲフン……話が進んでいたのに台無しだ。ジジは恥ずかしそうに俺から離れ、思い出したように冷たい視線が俺に突き刺さる。
だが恥ずかしそうにするジジの手にある指輪に視線が集まっていた。ジジが手を動かすたびにキラキラと輝いているのだ。
最初よりは冷たい視線が和らいだ気がする。
まだ、これだけでは不十分かぁ~。
俺は用意した作戦で畳みかけることにした。みんなを見回してから話し始める。
「本当は結婚のときに着てもらう衣装をお互いの両親の前でお披露目するんだ。でも、俺もジジも両親はすでにいない」
ジジの両親は亡くなり、俺の両親は亡くなっていないが前世のことだ。
「みなさんに両親の代わりに、お披露目に立ち会ってほしい!」
みんな頷いてくれているというか、女性陣は衣装と聞いて目が輝いている。
俺は最後の作戦に願いを込めて、収納から衣装を着せたマネキンを出した。驚きや喜びの声が聞けると思ったが、静かになってしまった。
し、失敗したぁ~!
理由は分からないがみんなの反応がない。動揺しながらジジを見ると、驚いた表情で固まっていた。
も、もしかして……?
俺は他のみんなの表情を見ようと振り返った。そこにはジジと同じように驚いて固まっている姿があった。
よっしゃぁーーー!
舞い上がった俺は自信満々でジジに話しかける。
「俺が十八歳になったら、これを着て嫁に来てくれ」
「ひゃい!」
ジジの目から涙が溢れだしていた。少し噛んだがしっかりと俺を見つめて返事をしてくれた。俺はまたジジを優しき抱きしめる。
それを見ていたみんなから盛大な拍手で祝福されたのである。
俺はみんなの頭の中からヘタレという言葉が消えたと確信したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
すぐにみんなは談笑をしながら食事を始めた。話題は婚約指輪や衣装のことが中心だ。ウェディング衣装のマネキンは俺達の背後に飾ったままである。
すでに俺に冷たい視線を向ける人は誰もおらず、女性陣はウェディング衣装を見て羨ましがっていた。
ふふふっ、作戦勝ちだね!
ランガもサーシャさんにプレゼントを催促されて困っている。無神経なランガも俺に構っている余裕はなさそうだ。
勝ち誇って安心する俺にアルベルトさんが尋ねてきた。
「テンマ君、叔母を側室に迎えてくれるそうでありがとう。私も家族一同も本当に感謝している」
へっ、……な、なんですとぉーーー! 誰がそんな嘘を言ったんだぁ!?
「私は側室の末席なのじゃ」
ド、ドロテアさん、ついに頭が変になったのぉ~!
自信満々に笑顔で話すドロテアさんが信じられない。
「領主様、妹のミーシャもドロテア様と一緒に側室になります。これからもよろしくお願いしますわ」
サ、サーシャさんまで何を! まさかサーシャさんの囲い込み作戦……。
「ふむ、開拓村の村長であるサーシャ殿と、これからは家族になれるのだな。ロンダ領はこれから益々結束も固まり、将来が楽しみだ」
ミ、ミーシャは結婚など考えていないと言っていたはずだ!
おい、なんで話を無視して、お前は料理を楽しんでいるんだ!
待て、待て、待ってぇーーー! 勝手に話を進めないでぇ!
俺はジジに申し訳ないと思ってジジを見た。ジジは指輪をうっとりと見つめていたが、俺と目があうと話した。
「ずっと一緒に過ごしたミーシャちゃんと、姉のようなドロテア様が一緒で、私も嬉しいです!」
う、嬉しくなんかなぁ~い!
「正妻からも同意が得られたので安心なのじゃ」
き、聞いてないよぉ~!
「妹は結婚にそれほど熱心ではないみたいで困ったわ。それに結婚相手は自分より強くないとダメというのよぉ。テンマ君、妹のミーシャをお願いね?」
「テンマと結婚すれば、いつでも訓練できる!」
ミ、ミーシャちゃん、それで結婚するのは違うと思うよ……。
サーシャさんを見ると静かに微笑んでいた。俺には悪魔の微笑みに見える。
ま、また、サーシャさんの策略に嵌められたのかぁ!
よく考えろ、テンマ! この事態を何とか回避しないとダメだ!
ジジが受け入れて、ドロテアさんの家族までいるこの状況を何とか……。
に、逃げられない……かも。
よく考えろぉ、テンマァーーー!
うん、故郷のしきたりで逃げるしかない!
「わ、私の故郷では─」
「いまさらしきたりで側室がダメとか言わないわよねぇ」
くっ、サーシャさんに先手を打たれたぁ!
考えろぉ、テンマァーーーーー!
「ダ、ダメでありません……、でも、すぐには……」
サーシャさんの目が鋭くなったぁ。誤魔化しているのバレバレやんけぇ~!
「すぐにはということは、私の大切な妹のミーシャの結婚はいつになるのかしら?」
くぅ~、サーシャさんがどんどん攻めてくるぅ~!
アルベルトさんの家族も真剣な表情で俺を見つめている。
「い、一年は最低でも……」
せ、せめてこの場だけでもやり過ごせば……。
「そう、ならテンマ君の十九歳になったときね。その半年前にはジジちゃんと同じように指輪や衣装を用意してくれるということね。分かったわ、両親にもそう伝えておくわ!」
おうふ、完全に囲い込まれたぁ~!
「それなら私も国王陛下にお伝えせねば!」
そんなことするなぁーーー!
「メイもお兄ちゃんのお嫁さんになって、あれを着るのぉ~!」
「ピピも着るぅ~!」
勘弁してくれぇ~! 収拾できなくなるぅ~!
作戦は半分だけ成功したが、半分はボロ負けだぁーーー!
それでも一年はしきたりで引き延ばせたと今は納得しよう。
この囲い込みから俺は逃げられるのだろうか……。
みんなが料理を食べ始めるとアルベルトさんが話しかけてきた。
「テンマ君、そちらのジジさんと正式に婚約したそうだね。おめでとう」
アルベルトさんにも話は伝わっているようだ。しかし、ソフィアさん達の視線は少し冷たい。
くぅ~、ヘタレ話がご婦人達にも伝わっていそうだ……。
それならこの場で作戦を始めよう。
「ありがとうございます。ただ私の故郷の風習というかしきたりで、十八歳まで結婚はできなかったのです。彼女には色々と待たせてしまいました」
暗にヘタレだからキスだけでやめたんじゃないと含めたつもりだ。
くっ、やはりこれだけでは無理かぁ~!
まだ女性陣からの冷たい視線がなくなる感じはしない。
「ほう、テンマ君の故郷ではそんなしきたりが……」
アルベルトさんもヘタレ話を聞いていたなぁ~!
よし、次の作戦だ!
「はい、他にも色々なしきたりがあります。そうだっ、みなさんも揃っていますので、ここでしきたりの立会人になってもらいましょう」
ま、まだ、視線が冷たい気がするぅ~。頑張るんだ!
ジジに向かって立ち上がり、収納から指輪の入った箱を出す。ジジも慌てて立ち上がってお互いに向き合う。
「ジジ、私の故郷では親しい人に立ち会ってもらい、婚約者に指輪を贈る風習がある。これを受け取ってほしい」
作戦通りみんなの視線は箱に注がれている。ジジに話しながら蓋を開いた。ジジは指輪を見て大きく目を見開いた。
「こ、こんなすごい宝物……、もらえません!」
ジジは指輪を見て呆然と呟いた。他の人には指輪が見えないようで、必死に覗き込もうとしている。
よし、作戦は順調だ!
焦らすようにみんなに指輪を見えないようにして、箱をテーブルの上に置き、指輪だけ手に取ってジジを見つめる。
「婚約の証として指輪を受け取ってほしい」
ジジの左手を手に取り、薬指に指輪をはめる。
「ジジ、必ず幸せにする。俺と結婚して欲しい!」
「はい」
すでに返事をもらっていたので、自信を持ってみんなの前でプロポーズができた。ジジは目に涙を溜めて頷いて返事して、俺の胸に飛び込んできた。
俺はジジを受け止めて、優しく抱きしめる。
指輪の効果かプロポーズの演出か分からないが、冷たい視線を感じない気がした。
「テンマ、少しは男らしいところを見せたじゃねえか!」
こ、このランガの馬鹿野郎!
ランガを睨んだが、ニヤニヤしているだけだ。
いい感じに誤魔化、ゲフン……話が進んでいたのに台無しだ。ジジは恥ずかしそうに俺から離れ、思い出したように冷たい視線が俺に突き刺さる。
だが恥ずかしそうにするジジの手にある指輪に視線が集まっていた。ジジが手を動かすたびにキラキラと輝いているのだ。
最初よりは冷たい視線が和らいだ気がする。
まだ、これだけでは不十分かぁ~。
俺は用意した作戦で畳みかけることにした。みんなを見回してから話し始める。
「本当は結婚のときに着てもらう衣装をお互いの両親の前でお披露目するんだ。でも、俺もジジも両親はすでにいない」
ジジの両親は亡くなり、俺の両親は亡くなっていないが前世のことだ。
「みなさんに両親の代わりに、お披露目に立ち会ってほしい!」
みんな頷いてくれているというか、女性陣は衣装と聞いて目が輝いている。
俺は最後の作戦に願いを込めて、収納から衣装を着せたマネキンを出した。驚きや喜びの声が聞けると思ったが、静かになってしまった。
し、失敗したぁ~!
理由は分からないがみんなの反応がない。動揺しながらジジを見ると、驚いた表情で固まっていた。
も、もしかして……?
俺は他のみんなの表情を見ようと振り返った。そこにはジジと同じように驚いて固まっている姿があった。
よっしゃぁーーー!
舞い上がった俺は自信満々でジジに話しかける。
「俺が十八歳になったら、これを着て嫁に来てくれ」
「ひゃい!」
ジジの目から涙が溢れだしていた。少し噛んだがしっかりと俺を見つめて返事をしてくれた。俺はまたジジを優しき抱きしめる。
それを見ていたみんなから盛大な拍手で祝福されたのである。
俺はみんなの頭の中からヘタレという言葉が消えたと確信したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
すぐにみんなは談笑をしながら食事を始めた。話題は婚約指輪や衣装のことが中心だ。ウェディング衣装のマネキンは俺達の背後に飾ったままである。
すでに俺に冷たい視線を向ける人は誰もおらず、女性陣はウェディング衣装を見て羨ましがっていた。
ふふふっ、作戦勝ちだね!
ランガもサーシャさんにプレゼントを催促されて困っている。無神経なランガも俺に構っている余裕はなさそうだ。
勝ち誇って安心する俺にアルベルトさんが尋ねてきた。
「テンマ君、叔母を側室に迎えてくれるそうでありがとう。私も家族一同も本当に感謝している」
へっ、……な、なんですとぉーーー! 誰がそんな嘘を言ったんだぁ!?
「私は側室の末席なのじゃ」
ド、ドロテアさん、ついに頭が変になったのぉ~!
自信満々に笑顔で話すドロテアさんが信じられない。
「領主様、妹のミーシャもドロテア様と一緒に側室になります。これからもよろしくお願いしますわ」
サ、サーシャさんまで何を! まさかサーシャさんの囲い込み作戦……。
「ふむ、開拓村の村長であるサーシャ殿と、これからは家族になれるのだな。ロンダ領はこれから益々結束も固まり、将来が楽しみだ」
ミ、ミーシャは結婚など考えていないと言っていたはずだ!
おい、なんで話を無視して、お前は料理を楽しんでいるんだ!
待て、待て、待ってぇーーー! 勝手に話を進めないでぇ!
俺はジジに申し訳ないと思ってジジを見た。ジジは指輪をうっとりと見つめていたが、俺と目があうと話した。
「ずっと一緒に過ごしたミーシャちゃんと、姉のようなドロテア様が一緒で、私も嬉しいです!」
う、嬉しくなんかなぁ~い!
「正妻からも同意が得られたので安心なのじゃ」
き、聞いてないよぉ~!
「妹は結婚にそれほど熱心ではないみたいで困ったわ。それに結婚相手は自分より強くないとダメというのよぉ。テンマ君、妹のミーシャをお願いね?」
「テンマと結婚すれば、いつでも訓練できる!」
ミ、ミーシャちゃん、それで結婚するのは違うと思うよ……。
サーシャさんを見ると静かに微笑んでいた。俺には悪魔の微笑みに見える。
ま、また、サーシャさんの策略に嵌められたのかぁ!
よく考えろ、テンマ! この事態を何とか回避しないとダメだ!
ジジが受け入れて、ドロテアさんの家族までいるこの状況を何とか……。
に、逃げられない……かも。
よく考えろぉ、テンマァーーー!
うん、故郷のしきたりで逃げるしかない!
「わ、私の故郷では─」
「いまさらしきたりで側室がダメとか言わないわよねぇ」
くっ、サーシャさんに先手を打たれたぁ!
考えろぉ、テンマァーーーーー!
「ダ、ダメでありません……、でも、すぐには……」
サーシャさんの目が鋭くなったぁ。誤魔化しているのバレバレやんけぇ~!
「すぐにはということは、私の大切な妹のミーシャの結婚はいつになるのかしら?」
くぅ~、サーシャさんがどんどん攻めてくるぅ~!
アルベルトさんの家族も真剣な表情で俺を見つめている。
「い、一年は最低でも……」
せ、せめてこの場だけでもやり過ごせば……。
「そう、ならテンマ君の十九歳になったときね。その半年前にはジジちゃんと同じように指輪や衣装を用意してくれるということね。分かったわ、両親にもそう伝えておくわ!」
おうふ、完全に囲い込まれたぁ~!
「それなら私も国王陛下にお伝えせねば!」
そんなことするなぁーーー!
「メイもお兄ちゃんのお嫁さんになって、あれを着るのぉ~!」
「ピピも着るぅ~!」
勘弁してくれぇ~! 収拾できなくなるぅ~!
作戦は半分だけ成功したが、半分はボロ負けだぁーーー!
それでも一年はしきたりで引き延ばせたと今は納得しよう。
この囲い込みから俺は逃げられるのだろうか……。
191
お気に入りに追加
8,583
あなたにおすすめの小説

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
フェンリルさんちの末っ子は人間でした ~神獣に転生した少年の雪原を駆ける狼スローライフ~
空色蜻蛉
ファンタジー
真白山脈に棲むフェンリル三兄弟、末っ子ゼフィリアは元人間である。
どうでもいいことで山が消し飛ぶ大喧嘩を始める兄二匹を「兄たん大好き!」幼児メロメロ作戦で仲裁したり、たまに襲撃してくる神獣ハンターは、人間時代につちかった得意の剣舞で撃退したり。
そう、最強は末っ子ゼフィなのであった。知らないのは本狼ばかりなり。
ブラコンの兄に溺愛され、自由気ままに雪原を駆ける日々を過ごす中、ゼフィは人間時代に負った心の傷を少しずつ癒していく。
スノードームを覗きこむような輝く氷雪の物語をお届けします。
※今回はバトル成分やシリアスは少なめ。ほのぼの明るい話で、主人公がひたすら可愛いです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。