245 / 315
第13章 懐かしい旅路
第16話 ジジと二人?
しおりを挟む
俺は自分で追い詰めるようなことを言ってしまったことで、半ば呆然として夜まで過ごしていた。
夕食も何を食べたのか記憶がない。サーシャさんの視線やドロテアさんの早く子供を作れという発言にも反応できずにいた。何となくジジが顔を赤くしているのだけは気付いたぐらいだ。
夕食後に女性陣が新ドロテア屋敷の大浴場を満喫して出てくると、俺は完全に追い詰められる。
「ミーシャ、部屋でゆっくりと旅の話を教えてね」
「わかった」
まずはサーシャさんがそう話してミーシャと寝室に向かった。
「私達も部屋で遊ぶのじゃ!」
「「『わかったぁ~!』」」
エアルが先頭になりメイやピピ、それにシルやピョン子も自分達の部屋に向かった。年齢ウン百歳のエアルが子供のように楽しそうにしているのは、ちょっと違うと思うが今はそんなこと関係ない。
土地神様は俺にウインクして、子供達と一緒についていった。
「ドロテア様、お部屋の準備ができています」
「そうか、私は一人寂しく寝るのじゃ。ふふふっ」
ドロテアさんは一人寂しくと言いながらも、意味ありげな笑顔を俺に向けてからリビングを出ていった。
頭の中はパニックになっていたが、俺は冷静を装ってジジに話しかける。
「俺達も『どこでも自宅』で休もうか?」
「ひゃい!」
ジジが顔を真っ赤にしたけど、俺も死ぬほど顔が熱い。
D研の入口のある部屋に向かって歩き出すと、ジジが恥ずかしそうに後ろをついてきた。
「お、俺はどうすれば……」
後ろでランガが呟いたのが聞こえたが、それに答える余裕などなかった。
◇ ◇ ◇ ◇
『どこでも自宅』のリビングでお互いに向かい合って座っていた。
俺の対女性スキルにはこの状況を乗り越えるすべなどなく、動揺して落ち着きがない。こんな時はシルモフかジジ膝枕で気持ちを落ち着けるのだが、シルはいないしジジ膝枕は……。
そんな俺の動揺に気を遣ったのかジジが言った。
「私は自分の部屋で寝ますので、テンマ様も部屋でお休みください」
確かに俺はそのことは考えて『どこでも自宅』で寝ることにしたのもある。しかし、そう話したジジの顔は少し寂しそうだと思った。
俺は何をしてるんだ!
十八歳になるまでにジジとの関係をもっと進めて、十八歳になったら結婚できればと漠然ではあるが考えていた。
ジジも俺のことを嫌いじゃないとどこか安心して、何とか自然にそうなるのではと俺は誤魔化して逃げてきたのだ。
俺はなんて卑怯で情けないんだ!
精神耐性スキルが珍しく仕事をしてくれたのか、少し落ち着いて決心を固めると。精一杯の勇気を振り絞って言った。
「ジジ、……一生そばにいてほしい」
俺は自分でも驚くほど直接的にジジに思いを伝えた。
「はい、私はテンマ様に助けていただいたのです。一生テンマ様にお仕えします!」
ちがーーーう! プロポーズのつもりなんだよぉ~!
ジジの答えに、俺は心の中で絶叫して落ち込んだ……。
これは俺が悪いんだと思う。
これまで誤魔化して都合よくジジに甘えてきた。自分の気持ちをハッキリと伝えてこなかったのが悪いんだ。
くっ、俺にもっと勇気をくれぇーーー!
「ジジ、……そうじゃないんだ」
う、うまく話せない……。
「あっ、……お、お望みなら、こ、今晩、わ、私を差し出します」
もっと、ちがーーーーーう!
「ジジ、……好きなんだ、……ジジのことが」
言ったぞぉーーー!
「ひゃい、わ、私もテンマ様のことは大す、す、すきでしゅ……」
す、好き! 俺のことを好き! 他人から初めて言われたぁーーー!
前世も含めて初めて女性から好きと言われた気がするぅ~。
ピピやメイ、ドロテアさん達から言われた気もするが、それは別だ。
「だ、だ、だから、仕えるとかじゃなくて……、ちゅまになってくれ!」
噛んだぁーーー!
肝心なところで噛んでしまった。で、でも、伝わったか?
「ちゅ、ちゅ、ちゅま?」
伝わっていないよぉーーー!
戸惑って首を傾げるジジは可愛いが、今はそんなことを考えているときじゃない。
恋愛の女神様、助けてくださ~い!
俺の願いは予想外の展開を引き起こした。
「あぁ゛~、イライラするぅーーー!」
声の聞こえたほうを見ると、目の下に隈を作った駄女神が降臨していた。
◇ ◇ ◇ ◇
『どこでも自宅』でジジと二人っきりなったのは、他の連中に邪魔されたり勘ぐられたりしたくなかったことのもある。
しかし、俺は完全に忘れていた。『どこでも自宅』の生産工房に引き篭もり、夜なべして怪しげな下着を作り続ける駄女神のことを……。
駄女神アンナは少しやつれたような表情で俺を睨みつけてきた。
「いくら初心な二人とはいえ、これはあまりにも酷い!」
そんなことは言われなくとも分かっているよ……。
「テンマ君、あそこで噛むのはさすがにあり得ない!」
くっ、駄女神にダメだしされているぅ~!
なぜかアンナに君付けで呼ばれている……。
「ジジちゃん、ヘタレのテンマ君がプロポーズしたのだから、それに気付いてあげないとダメよ!」
「プ、プロポーズ!?」
ジジはアンナに指摘されて、俺にプロポーズされたことを始めて気付いたようだ。
「テンマ君、あなたがジジちゃんに惚れているのはみんな知っているのよ。ヘタレすぎていつまでも関係が進まないから、どれほどみんなが心配していたことか。ふぅ~、やっと決心を固めたと思ったら、『ちゅまになってくれ!』は絶対にないわ!」
な、なんだよぉ、みんな知っていたのかよぉ~。
それもショックだけど、お願いだから噛んだのを突っ込まないでくれぇーーー!
「しゅみません!」
悔しいけど、また噛んで謝ってしまった。
アンナは呆れた表情で俺を睨んできた。そして今度はジジに向かって話した。
「ジジちゃん、あなたも『一生そばにいてほしい』と男に言われて、『一生お仕えします』と答えるのは絶対にあり得ないわぁ~。どうしてプロポーズだと分からないかなぁ。あなたもかまととぶっていないで、女の子としてテンマ君と向かい合いなさい!」
「か、かまとと……」
ジジはアンナの言葉にショックで固まってしまった。
ジジがかまとと……、それは違うと思う……。
「テンマ君、あなたはジジちゃんを愛していて、ちゅまではなく妻になってほしいのよね!?」
「ひゃい!」
くっそぉ~、また噛んだぁー!
「ジジちゃん、あなたはテンマ君を愛していて、妻になりたいでしょ!?」
「ひゃい!」
あっ、ジジも噛んだ。似た者同士だぁ~。
「ここに私アンナは、二人が愛し合っている証人となります」
おいおい、神父にでも、あっ、女神か……。
「二人はこの後すぐに寝室に向かってください。反論は愛の証人である、アンナが許しません!」
強引すぎるよぉ~! それに愛の証人ってなんなのぉ~!
「あっ、ジジちゃん、これを使ってみて、渾身の新作よ!」
いやいや、それはいくらなんでも過激すぎるでしょう!?
ジジの顔が信じられないくらい真っ赤になっている。
俺はちょっと期待して、ドキドキしているけど……。
アンナは強引に俺とジジを寝室に連れていき、部屋の鍵を閉めたのであった。
夕食も何を食べたのか記憶がない。サーシャさんの視線やドロテアさんの早く子供を作れという発言にも反応できずにいた。何となくジジが顔を赤くしているのだけは気付いたぐらいだ。
夕食後に女性陣が新ドロテア屋敷の大浴場を満喫して出てくると、俺は完全に追い詰められる。
「ミーシャ、部屋でゆっくりと旅の話を教えてね」
「わかった」
まずはサーシャさんがそう話してミーシャと寝室に向かった。
「私達も部屋で遊ぶのじゃ!」
「「『わかったぁ~!』」」
エアルが先頭になりメイやピピ、それにシルやピョン子も自分達の部屋に向かった。年齢ウン百歳のエアルが子供のように楽しそうにしているのは、ちょっと違うと思うが今はそんなこと関係ない。
土地神様は俺にウインクして、子供達と一緒についていった。
「ドロテア様、お部屋の準備ができています」
「そうか、私は一人寂しく寝るのじゃ。ふふふっ」
ドロテアさんは一人寂しくと言いながらも、意味ありげな笑顔を俺に向けてからリビングを出ていった。
頭の中はパニックになっていたが、俺は冷静を装ってジジに話しかける。
「俺達も『どこでも自宅』で休もうか?」
「ひゃい!」
ジジが顔を真っ赤にしたけど、俺も死ぬほど顔が熱い。
D研の入口のある部屋に向かって歩き出すと、ジジが恥ずかしそうに後ろをついてきた。
「お、俺はどうすれば……」
後ろでランガが呟いたのが聞こえたが、それに答える余裕などなかった。
◇ ◇ ◇ ◇
『どこでも自宅』のリビングでお互いに向かい合って座っていた。
俺の対女性スキルにはこの状況を乗り越えるすべなどなく、動揺して落ち着きがない。こんな時はシルモフかジジ膝枕で気持ちを落ち着けるのだが、シルはいないしジジ膝枕は……。
そんな俺の動揺に気を遣ったのかジジが言った。
「私は自分の部屋で寝ますので、テンマ様も部屋でお休みください」
確かに俺はそのことは考えて『どこでも自宅』で寝ることにしたのもある。しかし、そう話したジジの顔は少し寂しそうだと思った。
俺は何をしてるんだ!
十八歳になるまでにジジとの関係をもっと進めて、十八歳になったら結婚できればと漠然ではあるが考えていた。
ジジも俺のことを嫌いじゃないとどこか安心して、何とか自然にそうなるのではと俺は誤魔化して逃げてきたのだ。
俺はなんて卑怯で情けないんだ!
精神耐性スキルが珍しく仕事をしてくれたのか、少し落ち着いて決心を固めると。精一杯の勇気を振り絞って言った。
「ジジ、……一生そばにいてほしい」
俺は自分でも驚くほど直接的にジジに思いを伝えた。
「はい、私はテンマ様に助けていただいたのです。一生テンマ様にお仕えします!」
ちがーーーう! プロポーズのつもりなんだよぉ~!
ジジの答えに、俺は心の中で絶叫して落ち込んだ……。
これは俺が悪いんだと思う。
これまで誤魔化して都合よくジジに甘えてきた。自分の気持ちをハッキリと伝えてこなかったのが悪いんだ。
くっ、俺にもっと勇気をくれぇーーー!
「ジジ、……そうじゃないんだ」
う、うまく話せない……。
「あっ、……お、お望みなら、こ、今晩、わ、私を差し出します」
もっと、ちがーーーーーう!
「ジジ、……好きなんだ、……ジジのことが」
言ったぞぉーーー!
「ひゃい、わ、私もテンマ様のことは大す、す、すきでしゅ……」
す、好き! 俺のことを好き! 他人から初めて言われたぁーーー!
前世も含めて初めて女性から好きと言われた気がするぅ~。
ピピやメイ、ドロテアさん達から言われた気もするが、それは別だ。
「だ、だ、だから、仕えるとかじゃなくて……、ちゅまになってくれ!」
噛んだぁーーー!
肝心なところで噛んでしまった。で、でも、伝わったか?
「ちゅ、ちゅ、ちゅま?」
伝わっていないよぉーーー!
戸惑って首を傾げるジジは可愛いが、今はそんなことを考えているときじゃない。
恋愛の女神様、助けてくださ~い!
俺の願いは予想外の展開を引き起こした。
「あぁ゛~、イライラするぅーーー!」
声の聞こえたほうを見ると、目の下に隈を作った駄女神が降臨していた。
◇ ◇ ◇ ◇
『どこでも自宅』でジジと二人っきりなったのは、他の連中に邪魔されたり勘ぐられたりしたくなかったことのもある。
しかし、俺は完全に忘れていた。『どこでも自宅』の生産工房に引き篭もり、夜なべして怪しげな下着を作り続ける駄女神のことを……。
駄女神アンナは少しやつれたような表情で俺を睨みつけてきた。
「いくら初心な二人とはいえ、これはあまりにも酷い!」
そんなことは言われなくとも分かっているよ……。
「テンマ君、あそこで噛むのはさすがにあり得ない!」
くっ、駄女神にダメだしされているぅ~!
なぜかアンナに君付けで呼ばれている……。
「ジジちゃん、ヘタレのテンマ君がプロポーズしたのだから、それに気付いてあげないとダメよ!」
「プ、プロポーズ!?」
ジジはアンナに指摘されて、俺にプロポーズされたことを始めて気付いたようだ。
「テンマ君、あなたがジジちゃんに惚れているのはみんな知っているのよ。ヘタレすぎていつまでも関係が進まないから、どれほどみんなが心配していたことか。ふぅ~、やっと決心を固めたと思ったら、『ちゅまになってくれ!』は絶対にないわ!」
な、なんだよぉ、みんな知っていたのかよぉ~。
それもショックだけど、お願いだから噛んだのを突っ込まないでくれぇーーー!
「しゅみません!」
悔しいけど、また噛んで謝ってしまった。
アンナは呆れた表情で俺を睨んできた。そして今度はジジに向かって話した。
「ジジちゃん、あなたも『一生そばにいてほしい』と男に言われて、『一生お仕えします』と答えるのは絶対にあり得ないわぁ~。どうしてプロポーズだと分からないかなぁ。あなたもかまととぶっていないで、女の子としてテンマ君と向かい合いなさい!」
「か、かまとと……」
ジジはアンナの言葉にショックで固まってしまった。
ジジがかまとと……、それは違うと思う……。
「テンマ君、あなたはジジちゃんを愛していて、ちゅまではなく妻になってほしいのよね!?」
「ひゃい!」
くっそぉ~、また噛んだぁー!
「ジジちゃん、あなたはテンマ君を愛していて、妻になりたいでしょ!?」
「ひゃい!」
あっ、ジジも噛んだ。似た者同士だぁ~。
「ここに私アンナは、二人が愛し合っている証人となります」
おいおい、神父にでも、あっ、女神か……。
「二人はこの後すぐに寝室に向かってください。反論は愛の証人である、アンナが許しません!」
強引すぎるよぉ~! それに愛の証人ってなんなのぉ~!
「あっ、ジジちゃん、これを使ってみて、渾身の新作よ!」
いやいや、それはいくらなんでも過激すぎるでしょう!?
ジジの顔が信じられないくらい真っ赤になっている。
俺はちょっと期待して、ドキドキしているけど……。
アンナは強引に俺とジジを寝室に連れていき、部屋の鍵を閉めたのであった。
192
お気に入りに追加
8,615
あなたにおすすめの小説

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。

あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。