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第12章 マムーチョ辺境侯爵領
第19話 式典
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拠点の屋敷でジジ膝枕をしてもらっていると、バルドーさんが訪ねてきて話しかけてきた。
「テンマ様、式典を見に行かないのですか?」
夕方からエクス自治連合のヴィンチザード王国への併合とマムーチョ辺境侯爵のお披露目の式典が行われる。
すでにヴィンチザード王国の王都で併合の手続きは終え、告知はしてあった。それでも住民への説明と理解を得るために、レイモンドと国王が式典で住民に説明するのである。
「え~、人がたくさん集まる場所に行くのも面倒だよぉ」
主催側であるレイモンドからの誘いも面倒だから断ったのだ。式典を見に行くぐらいなら堅苦しくはないが、人が多いのは好きじゃないのだ。
「ですが、実質的に併合の立役者はマッスルでもあるテンマ様ではありませんか。主賓として式典に参加しなくても、見るぐらいはしてもよろしいのでは?」
いやいや、立役者というか画策したのはムーチョであるバルドーさんでしょ!
俺はバルドーさんに頼まれて手伝いをしただけで、併合してくれと頼んでも命令してもいない。将来的なことを考えてバルドーさんとレイモンドさんが動いた結果だ。
国を創れとか言われたが、即座に断った記憶はある。
「う~ん、見に行きたい人だけ行けばいいじゃないかなぁ」
他のみんなも今日は好きに出かけている。拠点には俺とジジ、それにアンナしか残っていない。
今日は式典があり、祭りの本番でもある。だから他の皆は朝から街に繰り出しているのだ。
それに、みんなと一緒に式典には絶対行きたくないけどね……。
どう考えても目立ちすぎるのだ。
「わかりました。それでは他の者にも自由にするように伝えておきます。それと花火は式典が終わると同時に打ち上げで大丈夫でしょうか?」
花火についてはレイモンドから依頼されていた。
まあ、俺からそうなるように仕向けたのだけど……。
式典や祭りなら花火は定番だと思って、人々を驚かせるのも楽しいだろうと考えてエクス群島でレイモンドにお披露目したのだ。
「もちろん大丈夫だよ。港の端で打ち上げるから、念話で開始の合図をするようにレイモンドに伝えておいてね」
バルドーさんに言われるまで忘れていたけど……。
バルドーさんは意味ありげな笑顔を見せていた。俺は誤魔化すようにジジ膝枕に顔を埋めるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
マムーチョ辺境侯爵領の役所前広場には式典のために人々が集まっていた。
徐々に暗くなる広場には魔術師により灯りがともされ、夕日の赤が徐々に暗くなっていたが人々の表情が読み取れるくらいの明るさはあった。
その広場を見渡せる役所の二階にあるエントランスには、ゴドウィン侯爵が前に出て今回の式典について話していた。
ゴドウィン侯爵の横には声を拡大する魔法を使う魔術師がいて、侯爵の声は遠くまで聞こえている。
「――ということでレイモンド殿がヴィンチザード王国のマムーチョ辺境侯爵となり、エクス自治連合のほとんどがマムーチョ辺境侯爵領となる。しかし、名称が変わるだけで行政などはこれまでと変わりがないので安心してほしい!」
ゴドウィン侯爵の話を聞いても、集まった人々の顔は不安な表情の人が多かった。人々も現状で満足していて、併合されてどうなるのか不安はぬぐえていなかったのだ。
ゴドウィン侯爵も歓迎する雰囲気のない人々の反応に戸惑いながらも、予定通り国王を紹介した。
紹介されて前に出てきた国王も、広場が戸惑う雰囲気に包まれていることに気付いていた。
「ヴィンチザード王国の国王イスカルだ。ここに集まった者達の中にも、ヴィンチザード王国にエクス自治連合が併合されることに不安を感じている者が多くいるだろう」
国王はそう話すと広場を見渡した。広場は相変わらず戸惑った雰囲気のままだが、一人の男が声を上げた。
「そのとおりだ! エクス自治連合はマッスル様や黒耳長族のお陰で繁栄したんだ。それをヴィンチザード王国が奪うのは変じゃないのか!?」
そう話したのは中年の男で、皇帝が話しかけたタコ焼きの屋台の店主であった。彼は怯えた表情をしていたが、決意の籠った目で話した。
すぐに同意するような声が伝染するように広がって、広場は騒然とした雰囲気になる。
国王はその様子に焦ることなく話を続ける。
「私もその意見には賛成だ!」
予想外の国王の答えに広場は静かになる。それを見て国王はさらに話を続ける。
「私もマムーチョ辺境侯爵のレイモンドも、マッスル殿に国王とるように何度も説得したのだ!」
「じゃあ、なんでヴィンチザード王国に併合されたんだよ!?」
今度は別の男が国王に問い返した。
「そんな面倒なことはしたくないと断られたのだ……。そして後は自分達で何とかしろと言われてなぁ……」
国王は困ったように渋い顔で答えた。それを聞いて国王に問い返した男も沈黙する。すると今度は他の男がさらに声を上げる。
「だったら黒耳長族のエアル様が女王になれば問題ないだろう!」
「そんなのは断るのじゃ!」
男が言い終わるとすぐに、広場の後方からエアルが声を上げた。
声が聞こえた場所から人が割れるように離れていき、国王にもエアルの姿が見えた。エアルはエリスとエリカと一緒にシルの背中に乗り、横にはドロテアとピピが一緒にいた。
エアルはさらに続けて話した。
「黒耳長族の村を治めるだけで大変なのに、顔も知らないお前達の面倒を見るのは嫌じゃ! エクス自治連合のことも面倒だからレイモンドに任せたのじゃ。マッスルがここまで手伝ったのじゃ、後は自分達で何とかするのが当然じゃ!」
あまりにも身も蓋もない言い方にエアルを女王にと言った男も黙り込み、広場はさらに静まり返ったのである。
「そういう理由で断られてしまったのだ……」
国王も困ったような顔で話した。それを聞いていたレイモンドが前に出てきた。
「黒耳長族やマッスル殿には感謝しきれないほどの恩義がある。だからこそこれ以上彼らに頼るのではなく、自分達で前に進まないとダメなんだ! ムーチョ殿の提案もあり、ヴィンチザード王国へはこちらから併合のお願いをした。実質的にはエクス自治連合と何も変わらない。ヴィンチザード王国には何のメリットもないのに、国王は併合を受け入れてくれたのだ!」
レイモンドは併合までの経緯を簡単に説明した。
「それは違う! マッスル殿や黒耳長族と仲良くできるならと、私は喜んで併合を受け入れたのだ!」
国王はマッスルとテンマが同一人物であることを知っているからこその発言だった。
そして国王の話を聞いた人々の大半は、マッスルやドラ美のことを目の当たりに見た経験があった。だからこそ国王の気持ちが理解でき、笑みを見せる人まで出始めたのである。
「そういうことじゃ。我が一族に不埒なことをせねば仲良くできるのじゃ。もしマッスルに失礼なことをする相手は、我が一族の敵でもある。いつまでも人に頼らずに自分達で何とかすれば良いのじゃ!」
エアルはそこまで話すとシルの背中に乗ったまま背を向けて、広場から出ていったのである。
広場に残った人々の顔には迷いが無くなり、決意を込めた表情に変わっていた。そしてどこからともなく声が上がり始める。
「マッスル、バンザーイ!」
「黒耳長族、バンザーイ!」
そして声はどんどん大きくなった。
「「「「マムーチョ、バンザーイ」」」
「「「ヴィンチザード王国、バンザーイ!」」」
最後には国王やレイモンド、それ以外の参列した貴族達も声を上げ始めたのであった。
そして、式典に参加していたローゼン帝国のノーマンとグリード侯爵はその盛り上がりを見て、益々黒耳長族やマッスルに対する警戒感を高めたのであった。
すでに完全に日は沈んでいた。最後にレイモンドが大きな声で叫んだ。
「マッスル殿から今回の祝福の魔法だ!」
それを聞いた人々は何が起きるのか分からず辺りをキョロキョロと見回した。すると遠くから音が聞こえてくる。
ヒュゥーーー……ドンッ!
音と共に海側の夜空に大きな光の魔法が花開いた。
「「「おおおぅ」」」
人々は初めて見る花火の魔法に驚き、感動していた。
ヒュゥ、ドンッ、ドンッ、シュッ、ドンッ!
そして音が次々として、海側の夜空には様々な花火が見え、さらに人々は盛り上がるのだった。
「テンマ様、式典を見に行かないのですか?」
夕方からエクス自治連合のヴィンチザード王国への併合とマムーチョ辺境侯爵のお披露目の式典が行われる。
すでにヴィンチザード王国の王都で併合の手続きは終え、告知はしてあった。それでも住民への説明と理解を得るために、レイモンドと国王が式典で住民に説明するのである。
「え~、人がたくさん集まる場所に行くのも面倒だよぉ」
主催側であるレイモンドからの誘いも面倒だから断ったのだ。式典を見に行くぐらいなら堅苦しくはないが、人が多いのは好きじゃないのだ。
「ですが、実質的に併合の立役者はマッスルでもあるテンマ様ではありませんか。主賓として式典に参加しなくても、見るぐらいはしてもよろしいのでは?」
いやいや、立役者というか画策したのはムーチョであるバルドーさんでしょ!
俺はバルドーさんに頼まれて手伝いをしただけで、併合してくれと頼んでも命令してもいない。将来的なことを考えてバルドーさんとレイモンドさんが動いた結果だ。
国を創れとか言われたが、即座に断った記憶はある。
「う~ん、見に行きたい人だけ行けばいいじゃないかなぁ」
他のみんなも今日は好きに出かけている。拠点には俺とジジ、それにアンナしか残っていない。
今日は式典があり、祭りの本番でもある。だから他の皆は朝から街に繰り出しているのだ。
それに、みんなと一緒に式典には絶対行きたくないけどね……。
どう考えても目立ちすぎるのだ。
「わかりました。それでは他の者にも自由にするように伝えておきます。それと花火は式典が終わると同時に打ち上げで大丈夫でしょうか?」
花火についてはレイモンドから依頼されていた。
まあ、俺からそうなるように仕向けたのだけど……。
式典や祭りなら花火は定番だと思って、人々を驚かせるのも楽しいだろうと考えてエクス群島でレイモンドにお披露目したのだ。
「もちろん大丈夫だよ。港の端で打ち上げるから、念話で開始の合図をするようにレイモンドに伝えておいてね」
バルドーさんに言われるまで忘れていたけど……。
バルドーさんは意味ありげな笑顔を見せていた。俺は誤魔化すようにジジ膝枕に顔を埋めるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
マムーチョ辺境侯爵領の役所前広場には式典のために人々が集まっていた。
徐々に暗くなる広場には魔術師により灯りがともされ、夕日の赤が徐々に暗くなっていたが人々の表情が読み取れるくらいの明るさはあった。
その広場を見渡せる役所の二階にあるエントランスには、ゴドウィン侯爵が前に出て今回の式典について話していた。
ゴドウィン侯爵の横には声を拡大する魔法を使う魔術師がいて、侯爵の声は遠くまで聞こえている。
「――ということでレイモンド殿がヴィンチザード王国のマムーチョ辺境侯爵となり、エクス自治連合のほとんどがマムーチョ辺境侯爵領となる。しかし、名称が変わるだけで行政などはこれまでと変わりがないので安心してほしい!」
ゴドウィン侯爵の話を聞いても、集まった人々の顔は不安な表情の人が多かった。人々も現状で満足していて、併合されてどうなるのか不安はぬぐえていなかったのだ。
ゴドウィン侯爵も歓迎する雰囲気のない人々の反応に戸惑いながらも、予定通り国王を紹介した。
紹介されて前に出てきた国王も、広場が戸惑う雰囲気に包まれていることに気付いていた。
「ヴィンチザード王国の国王イスカルだ。ここに集まった者達の中にも、ヴィンチザード王国にエクス自治連合が併合されることに不安を感じている者が多くいるだろう」
国王はそう話すと広場を見渡した。広場は相変わらず戸惑った雰囲気のままだが、一人の男が声を上げた。
「そのとおりだ! エクス自治連合はマッスル様や黒耳長族のお陰で繁栄したんだ。それをヴィンチザード王国が奪うのは変じゃないのか!?」
そう話したのは中年の男で、皇帝が話しかけたタコ焼きの屋台の店主であった。彼は怯えた表情をしていたが、決意の籠った目で話した。
すぐに同意するような声が伝染するように広がって、広場は騒然とした雰囲気になる。
国王はその様子に焦ることなく話を続ける。
「私もその意見には賛成だ!」
予想外の国王の答えに広場は静かになる。それを見て国王はさらに話を続ける。
「私もマムーチョ辺境侯爵のレイモンドも、マッスル殿に国王とるように何度も説得したのだ!」
「じゃあ、なんでヴィンチザード王国に併合されたんだよ!?」
今度は別の男が国王に問い返した。
「そんな面倒なことはしたくないと断られたのだ……。そして後は自分達で何とかしろと言われてなぁ……」
国王は困ったように渋い顔で答えた。それを聞いて国王に問い返した男も沈黙する。すると今度は他の男がさらに声を上げる。
「だったら黒耳長族のエアル様が女王になれば問題ないだろう!」
「そんなのは断るのじゃ!」
男が言い終わるとすぐに、広場の後方からエアルが声を上げた。
声が聞こえた場所から人が割れるように離れていき、国王にもエアルの姿が見えた。エアルはエリスとエリカと一緒にシルの背中に乗り、横にはドロテアとピピが一緒にいた。
エアルはさらに続けて話した。
「黒耳長族の村を治めるだけで大変なのに、顔も知らないお前達の面倒を見るのは嫌じゃ! エクス自治連合のことも面倒だからレイモンドに任せたのじゃ。マッスルがここまで手伝ったのじゃ、後は自分達で何とかするのが当然じゃ!」
あまりにも身も蓋もない言い方にエアルを女王にと言った男も黙り込み、広場はさらに静まり返ったのである。
「そういう理由で断られてしまったのだ……」
国王も困ったような顔で話した。それを聞いていたレイモンドが前に出てきた。
「黒耳長族やマッスル殿には感謝しきれないほどの恩義がある。だからこそこれ以上彼らに頼るのではなく、自分達で前に進まないとダメなんだ! ムーチョ殿の提案もあり、ヴィンチザード王国へはこちらから併合のお願いをした。実質的にはエクス自治連合と何も変わらない。ヴィンチザード王国には何のメリットもないのに、国王は併合を受け入れてくれたのだ!」
レイモンドは併合までの経緯を簡単に説明した。
「それは違う! マッスル殿や黒耳長族と仲良くできるならと、私は喜んで併合を受け入れたのだ!」
国王はマッスルとテンマが同一人物であることを知っているからこその発言だった。
そして国王の話を聞いた人々の大半は、マッスルやドラ美のことを目の当たりに見た経験があった。だからこそ国王の気持ちが理解でき、笑みを見せる人まで出始めたのである。
「そういうことじゃ。我が一族に不埒なことをせねば仲良くできるのじゃ。もしマッスルに失礼なことをする相手は、我が一族の敵でもある。いつまでも人に頼らずに自分達で何とかすれば良いのじゃ!」
エアルはそこまで話すとシルの背中に乗ったまま背を向けて、広場から出ていったのである。
広場に残った人々の顔には迷いが無くなり、決意を込めた表情に変わっていた。そしてどこからともなく声が上がり始める。
「マッスル、バンザーイ!」
「黒耳長族、バンザーイ!」
そして声はどんどん大きくなった。
「「「「マムーチョ、バンザーイ」」」
「「「ヴィンチザード王国、バンザーイ!」」」
最後には国王やレイモンド、それ以外の参列した貴族達も声を上げ始めたのであった。
そして、式典に参加していたローゼン帝国のノーマンとグリード侯爵はその盛り上がりを見て、益々黒耳長族やマッスルに対する警戒感を高めたのであった。
すでに完全に日は沈んでいた。最後にレイモンドが大きな声で叫んだ。
「マッスル殿から今回の祝福の魔法だ!」
それを聞いた人々は何が起きるのか分からず辺りをキョロキョロと見回した。すると遠くから音が聞こえてくる。
ヒュゥーーー……ドンッ!
音と共に海側の夜空に大きな光の魔法が花開いた。
「「「おおおぅ」」」
人々は初めて見る花火の魔法に驚き、感動していた。
ヒュゥ、ドンッ、ドンッ、シュッ、ドンッ!
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