191 / 315
第10章 ホレック公国
第36話 レイモンドの思い
しおりを挟む
レイモンドと宰相は馬車ではお互いに沈黙したまま王宮まで戻っていく。
レイモンドはずっと考え込んでいて、その様子を窺うように宰相は見つめることしかできなかったのだ。
公都に戻っても住民から罵声を浴びせられ、王宮には抗議に住民が押し寄せていた。その姿を見て宰相は忌々しそうにしたが、どこか安心している雰囲気もある。
住民たちは罵声を浴びせても過激な行動をする者はいないようで、兵士が人払いをすれば道を開けてくれた。
公都の住民の大半は裕福な者が多く、労働者階級でもそれなりに安定した生活をしている。
ホレック公国は塩外交で公都は非常に景気が良かったのだ。それが問題になり始めたとはいえ、公都への影響はまだ始まったばかりだ。住民は不安を感じ始めていたが、それほど大きな影響をまだ受けていなかった。
公都の住民も公王や重臣たちと同じような考えでしかなかった。自分達の命と生活が大切で、割譲される領地などどうでも良かったのである。ただ自分達を危険にさらすような失敗をする王宮が許せない。ただ、それだけであった。
レイモンドはそんな住民たちのことを複雑な表情で見つめていた。
王宮に到着すると宰相はすぐに指示を出だした。戻ってくるペニーワース達の捕縛に兵を向かわせようとしたのである。
命令を受けた兵士は宰相に冷たい視線を向け、戸惑ったように動きが重かった。しかし、この対応を失敗すると、公都が滅ぼされると言うと機敏に動き出すのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議室にレイモンドと宰相が到着すると、公王が真っ赤な顔で宰相を怒鳴りつける。
「お、愚か者がぁ! 相手の実力を考えて交渉しろ!」
「申しゅ訳ありまちぇん!」
宰相は即座に謝罪する。しかし、公王は罵声を浴びせるのを止めなかった。怒鳴り疲れてた頃を見計らってレイモンドが尋ねた。
「陛下、相手の要求を全て受け入れるということで、よろしいでしょうか?」
「仕方あるまい! お前がもっときちんと交渉しないから、こんなことになったんだ!」
今度はレイモンドに不満をぶつけ始めた。しかし、レイモンドは堂々と問い返した。
「私には何も言うな、何もするなと命じたのは陛下でございます。宰相の暴走を無視して公都が殲滅されたほうが良かったと言われるのですか。それとも相手の要求を拒絶すれば良かったのですか。どのようにすれば良かったのですか!?」
レイモンドの発言で会議室は静かになった。
公王が宰相に怒鳴っている間、重臣たちは同意するようなことを呟いていた。しかし、今は声を一切出さずに息を飲んで様子を見守っていた。
レイモンドはこれまで反論することもなく、ただ命令に従うだけだった。それが公王を咎めるような強い言葉で話したことに、全員が驚いていたのである。
「お、お、愚か者ぉ! 儂にそんなことを」
「私を罰しますか!? 私はそれでもかまいません!」
レイモンドは公王の発言を無視するように話した。レイモンドの行為は完全に不敬罪ともいえる行為だった。重臣たちは驚き、次に公王が何を言うか注目する。
公王は更に顔を真っ赤にして言い放った。
「こ、こやつは極刑にする。すぐに捕らえて牢に入れよ!」
「お待ちくだしゃい!」
公王が兵士に命令したが、宰相が慌てて止めた。
「宰相殿、止めることはありません! 私はどうせ相手に差し出されるのです」
レイモンドは自嘲するように笑顔を浮かべ話した。
会議室の重臣たちはレイモンドがどうなるのか思い出していた。しかし、誰もが他人事で同情はしていなかった。
「ふんっ、仕方ない、引き渡すまで牢に入れておけ!」
「へいきゃ、お待ちくだしゃい! きゃつらは今みょこのようしゅを、みているのかもしれまちぇん!」
公王は宰相が何を言っているのか分からなかった。しかし、重臣の1人が宰相の言っている意味を理解して公王に話す。
「陛下、宰相閣下はこの様子を相手が見ていると言っているのです。昨晩の我々の話も全て相手は知っていたのです。彼らの窓口である殿下を拘束して大丈夫なんでしょうか?」
重臣の発言を聞いて、公王は焦ったようにキョロキョロと周りを見回した。そして動揺しながらも話した。
「こ、これはホレック公国としての判断だ。あいつらに文句を言われる事ではない……」
公王は強気な事を言ったが、内心では怯えていたので最後は声が小さくなっていた。
レイモンドは相手の人質となると知ってから、まるで束縛から解放される気持ちになっていた。
これまで目立たないように過ごし、意見など言わないようにしてきた。今回の事も王族として公国や国民のためと思って務めてきた。
そんなレイモンドの思いなど関係なく、彼の知らない所で画策していた公王や重臣達に、レイモンドは腹を立てていた。
「で、ですが、相手が納得しなかったら……」
公王の話に重臣が呟くように話した。すぐに他の重臣たちも騒ぎ始めた。
「交渉の窓口はどうする?」
「殿下にまかせれば……」
「牢に入れて従うのか!?」
「相手の指名した殿下を牢に入れて大丈夫なのか?」
「牢に入れた人質?」
「さすがに……?」
レイモンドはそんな重臣たちを見て情けなく思った。誰一人レイモンドの身を案じるものが居ないのも悲しい。だが、彼らが国の事を心配しているのではなく、自分の事を心配していると思ったからだ。
「し、仕方ない……、レイモンドは部屋で謹慎とする。国のために窓口として最後の務めを果たせ!」
公王も重臣たちの話を聞いて、まずいと感じたのか方針を変えた。それを聞いて重臣たちもホッとする。
レイモンドはそんな自分の都合だけを押し付ける公王に失望した。今さら親子の情とかは期待していなかった。それでも、もう少し……。
「お断りします! 先ほど陛下に窓口として不適格だと叱責されたのです。彼らとの窓口は陛下がしてください。私は縄で括って彼らに差し出してもらってかまいません!」
レイモンドなりの最後の反抗であった。
これまで微妙な立場で過ごしてきたという思いと、最後ぐらいは国のために公王である陛下が窓口を務めるべきだと思いからであった。
しかし、レイモンドのこの発言に公王は動揺していた。
公王の頭の中ではドラゴンの姿と、海上に見えた大爆発の様子が浮かんでいた。そして窓口になるということは、敵地に船に乗っていくことになると気付いたのである。
それを回避するためには、公王は自分の発言の間違いを認め、謝罪し撤回する必要がある。これまで謝罪などしたことのない公王は、それを自分では言い出せなかった。
動揺してオロオロする公王の横では、宰相が先程発言した重臣に何か耳打ちをしていた。2人は話し終えると重臣が話し始めた。
「陛下、宰相殿は殿下の対応に間違いはなかった。すべては取り乱した自分のせいで、陛下に誤解を掛けて申し訳ないと仰っています」
「そ、そうだな、そう言われるとレイモンドの対応に問題はなかったとも言える。悪いのは宰相だ。レイモンド、宰相の失態によく対応した。宰相のせいでそなたに厳しいことを言ったがそれは取り消そう。もちろん先程の命令もなしだ。改めて今回の窓口を最後まで務めてくれ」
公王は宰相の助け舟に飛び乗った。そして間違いを認めたが謝罪はしなかった。そして、怯えたような目でレイモンドの様子を窺い返事を待つ。
レイモンドはそんな公王を同情するように見つめていた。そして、公王に答える。
「承りました。最後まで務めを果たしてまいります」
「う、うむ」
公王は露骨に安堵した表情を見せる。
レイモンドはこれが王族として、公王の息子として、そしてホレック公国の1人として最後の務めとして引き受けたのであった。
それを見ていた重臣たちも、これで自分の命と財産は確保できる安心したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝、公都のすべての人々は、公都を襲った厄災ともいえる連中の建物が無くなっていることに気付いた。そして、誰もがこれで元のホレック公国に戻るのだと安心して喜んでいた。
しかし、これがホレック公国の驚くほどの衰退の始まりだと、誰も気付いていなかったのである。
レイモンドはずっと考え込んでいて、その様子を窺うように宰相は見つめることしかできなかったのだ。
公都に戻っても住民から罵声を浴びせられ、王宮には抗議に住民が押し寄せていた。その姿を見て宰相は忌々しそうにしたが、どこか安心している雰囲気もある。
住民たちは罵声を浴びせても過激な行動をする者はいないようで、兵士が人払いをすれば道を開けてくれた。
公都の住民の大半は裕福な者が多く、労働者階級でもそれなりに安定した生活をしている。
ホレック公国は塩外交で公都は非常に景気が良かったのだ。それが問題になり始めたとはいえ、公都への影響はまだ始まったばかりだ。住民は不安を感じ始めていたが、それほど大きな影響をまだ受けていなかった。
公都の住民も公王や重臣たちと同じような考えでしかなかった。自分達の命と生活が大切で、割譲される領地などどうでも良かったのである。ただ自分達を危険にさらすような失敗をする王宮が許せない。ただ、それだけであった。
レイモンドはそんな住民たちのことを複雑な表情で見つめていた。
王宮に到着すると宰相はすぐに指示を出だした。戻ってくるペニーワース達の捕縛に兵を向かわせようとしたのである。
命令を受けた兵士は宰相に冷たい視線を向け、戸惑ったように動きが重かった。しかし、この対応を失敗すると、公都が滅ぼされると言うと機敏に動き出すのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議室にレイモンドと宰相が到着すると、公王が真っ赤な顔で宰相を怒鳴りつける。
「お、愚か者がぁ! 相手の実力を考えて交渉しろ!」
「申しゅ訳ありまちぇん!」
宰相は即座に謝罪する。しかし、公王は罵声を浴びせるのを止めなかった。怒鳴り疲れてた頃を見計らってレイモンドが尋ねた。
「陛下、相手の要求を全て受け入れるということで、よろしいでしょうか?」
「仕方あるまい! お前がもっときちんと交渉しないから、こんなことになったんだ!」
今度はレイモンドに不満をぶつけ始めた。しかし、レイモンドは堂々と問い返した。
「私には何も言うな、何もするなと命じたのは陛下でございます。宰相の暴走を無視して公都が殲滅されたほうが良かったと言われるのですか。それとも相手の要求を拒絶すれば良かったのですか。どのようにすれば良かったのですか!?」
レイモンドの発言で会議室は静かになった。
公王が宰相に怒鳴っている間、重臣たちは同意するようなことを呟いていた。しかし、今は声を一切出さずに息を飲んで様子を見守っていた。
レイモンドはこれまで反論することもなく、ただ命令に従うだけだった。それが公王を咎めるような強い言葉で話したことに、全員が驚いていたのである。
「お、お、愚か者ぉ! 儂にそんなことを」
「私を罰しますか!? 私はそれでもかまいません!」
レイモンドは公王の発言を無視するように話した。レイモンドの行為は完全に不敬罪ともいえる行為だった。重臣たちは驚き、次に公王が何を言うか注目する。
公王は更に顔を真っ赤にして言い放った。
「こ、こやつは極刑にする。すぐに捕らえて牢に入れよ!」
「お待ちくだしゃい!」
公王が兵士に命令したが、宰相が慌てて止めた。
「宰相殿、止めることはありません! 私はどうせ相手に差し出されるのです」
レイモンドは自嘲するように笑顔を浮かべ話した。
会議室の重臣たちはレイモンドがどうなるのか思い出していた。しかし、誰もが他人事で同情はしていなかった。
「ふんっ、仕方ない、引き渡すまで牢に入れておけ!」
「へいきゃ、お待ちくだしゃい! きゃつらは今みょこのようしゅを、みているのかもしれまちぇん!」
公王は宰相が何を言っているのか分からなかった。しかし、重臣の1人が宰相の言っている意味を理解して公王に話す。
「陛下、宰相閣下はこの様子を相手が見ていると言っているのです。昨晩の我々の話も全て相手は知っていたのです。彼らの窓口である殿下を拘束して大丈夫なんでしょうか?」
重臣の発言を聞いて、公王は焦ったようにキョロキョロと周りを見回した。そして動揺しながらも話した。
「こ、これはホレック公国としての判断だ。あいつらに文句を言われる事ではない……」
公王は強気な事を言ったが、内心では怯えていたので最後は声が小さくなっていた。
レイモンドは相手の人質となると知ってから、まるで束縛から解放される気持ちになっていた。
これまで目立たないように過ごし、意見など言わないようにしてきた。今回の事も王族として公国や国民のためと思って務めてきた。
そんなレイモンドの思いなど関係なく、彼の知らない所で画策していた公王や重臣達に、レイモンドは腹を立てていた。
「で、ですが、相手が納得しなかったら……」
公王の話に重臣が呟くように話した。すぐに他の重臣たちも騒ぎ始めた。
「交渉の窓口はどうする?」
「殿下にまかせれば……」
「牢に入れて従うのか!?」
「相手の指名した殿下を牢に入れて大丈夫なのか?」
「牢に入れた人質?」
「さすがに……?」
レイモンドはそんな重臣たちを見て情けなく思った。誰一人レイモンドの身を案じるものが居ないのも悲しい。だが、彼らが国の事を心配しているのではなく、自分の事を心配していると思ったからだ。
「し、仕方ない……、レイモンドは部屋で謹慎とする。国のために窓口として最後の務めを果たせ!」
公王も重臣たちの話を聞いて、まずいと感じたのか方針を変えた。それを聞いて重臣たちもホッとする。
レイモンドはそんな自分の都合だけを押し付ける公王に失望した。今さら親子の情とかは期待していなかった。それでも、もう少し……。
「お断りします! 先ほど陛下に窓口として不適格だと叱責されたのです。彼らとの窓口は陛下がしてください。私は縄で括って彼らに差し出してもらってかまいません!」
レイモンドなりの最後の反抗であった。
これまで微妙な立場で過ごしてきたという思いと、最後ぐらいは国のために公王である陛下が窓口を務めるべきだと思いからであった。
しかし、レイモンドのこの発言に公王は動揺していた。
公王の頭の中ではドラゴンの姿と、海上に見えた大爆発の様子が浮かんでいた。そして窓口になるということは、敵地に船に乗っていくことになると気付いたのである。
それを回避するためには、公王は自分の発言の間違いを認め、謝罪し撤回する必要がある。これまで謝罪などしたことのない公王は、それを自分では言い出せなかった。
動揺してオロオロする公王の横では、宰相が先程発言した重臣に何か耳打ちをしていた。2人は話し終えると重臣が話し始めた。
「陛下、宰相殿は殿下の対応に間違いはなかった。すべては取り乱した自分のせいで、陛下に誤解を掛けて申し訳ないと仰っています」
「そ、そうだな、そう言われるとレイモンドの対応に問題はなかったとも言える。悪いのは宰相だ。レイモンド、宰相の失態によく対応した。宰相のせいでそなたに厳しいことを言ったがそれは取り消そう。もちろん先程の命令もなしだ。改めて今回の窓口を最後まで務めてくれ」
公王は宰相の助け舟に飛び乗った。そして間違いを認めたが謝罪はしなかった。そして、怯えたような目でレイモンドの様子を窺い返事を待つ。
レイモンドはそんな公王を同情するように見つめていた。そして、公王に答える。
「承りました。最後まで務めを果たしてまいります」
「う、うむ」
公王は露骨に安堵した表情を見せる。
レイモンドはこれが王族として、公王の息子として、そしてホレック公国の1人として最後の務めとして引き受けたのであった。
それを見ていた重臣たちも、これで自分の命と財産は確保できる安心したのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝、公都のすべての人々は、公都を襲った厄災ともいえる連中の建物が無くなっていることに気付いた。そして、誰もがこれで元のホレック公国に戻るのだと安心して喜んでいた。
しかし、これがホレック公国の驚くほどの衰退の始まりだと、誰も気付いていなかったのである。
177
お気に入りに追加
8,336
あなたにおすすめの小説
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
転生したらついてましたァァァァァ!!!
夢追子
ファンタジー
「女子力なんてくそ喰らえ・・・・・。」
あざと女に恋人を奪われた沢崎直は、交通事故に遭い異世界へと転生を果たす。
だけど、ちょっと待って⁉何か、変なんですけど・・・・・。何かついてるんですけど⁉
消息不明となっていた辺境伯の三男坊として転生した会社員(♀)二十五歳。モブ女。
イケメンになって人生イージーモードかと思いきや苦難の連続にあっぷあっぷの日々。
そんな中、訪れる運命の出会い。
あれ?女性に食指が動かないって、これって最終的にBL!?
予測不能な異世界転生逆転ファンタジーラブコメディ。
「とりあえずがんばってはみます」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。