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第9章 ホレック公国へ
第18話 リディア(ドラ美)
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何故か緊迫した雰囲気の昼食になった。
ジジが取り敢えず5人分のオークカツサンドを出すと、すぐにリディア(ドラ美)が手を出そうとした。しかし、ハル兵衛が止めたのである。
『やめなさい! 恥ずかしいでしょ。全員の準備ができてから食べ始めるのよ』
ハル兵衛がお姉さんになっている!
リディア(ドラ美)もハル兵衛の言うことは聞くようだ。すでに手に持っていたオークカツサンドを皿に戻した。シル達のご飯も用意されると、可哀そうなのですぐに俺が声を掛ける。
「それじゃあ食べようか」
そう言い終わった瞬間にハル兵衛がスタートダッシュをかます。両手でオークカツサンドを手に持つと一気に食べ始めた。リディア(ドラ美)はタイミングが分からず、ハル兵衛が食べ始めるのを見て、慌てて食べ始めていた。
俺達もゆっくりと食べ始めると、すぐに食べ終わったリディア(ドラ美)がお代わりを要求してきた。
『何を言ってるのよぉ。今日のお昼はそれで終わりよ! それは5食分なのよ。もっと感謝して食べなさい!』
なんとハル兵衛は3食分をスタートダッシュしてすぐに食べ終えたが、残り2食分は味わうようにじっくりと食べているではないか。食事量が減って、考えて食べるようになったようだ。
「そ、そんなぁ~、俺にはあの量は1食分にもならないぜ!」
『愚か者ぉーーー! あの量を貯金するのにどれだけ私が苦労したと思ってるのぉ!』
リディア(ドラ美)は悲しそうに俯いたが、物欲しそうな目でハル兵衛の手元を見ている。ハル兵衛はその視線を感じたのか、リディア(ドラ美)に提案する。
『一切れなら譲ってあげても良いわよ!』
「本当か!?」
おお、ハル兵衛もお姉さんしているじゃないかぁ~!
『代わりにプリンを一個貰うわよ!』
うん、やはりハル兵衛はハル兵衛だな……。
プリンと聞いてリディア(ドラ美)は酷く動揺している。彼女もプリンを知っているようだ。そしてオークカツサンド<プリンだと理解はしているのだろう。しかし、目の前のオークカツサンド≒プリンになって悩んでいるようだ。
涎を垂れ流すナイスボディーの俺っ女《こ》……。
その正体がファイアードラゴンだと考えると複雑な気持ちになる。
ハル兵衛が見せびらかすように食べる姿はお姉さんとは思えない。
何とか食事も終わり、デザートが出てくるとまた同じことを始める。我慢できなくなったリディア(ドラ美)が一気に3個ともプリンを食べてしまうと、ハル兵衛は1個だけ一気に食べると、2個はスプーンで少しずつ味わいながら食べ始めた。
プリンは無条件でハル兵衛に食べさせていないし、プリン貯金はないから味わって食べているのだ。
リディア(ドラ美)は少し前のハル兵衛と同じだな……。
物欲しそうにハル兵衛を見つめていたリディア(ドラ美)だったが、何となく俺に視線を向け始める。
まるで俺を捕食するような目になっているぅ。
もしかして食事やプリンの配分を俺が握っていると気付いたのか!?
俺は気付かないふりをして食事を続けるのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
デザートが終わるとリビングに移動する。折角なので色々と聞いてみたい。
「なんで2人は姉妹なんだ? どお見ても種族が違うだろ」
俺は素直に疑問に思ったことを尋ねる。
「わははは、鑑定が弾かれたから、俺の真実の姿を知らないだろ!」
あれっ、本当に偽装しているのか?
もしかしてハル兵衛と同じミニオーク、……いやフェアリードラゴンなのか?
「え~と、ファイアードラゴンではなく実はフェアリードラゴンということなの?」
リディア(ドラ美)は大きく目を見開くと叫んだ。
「な、なんで人族がドラゴン種を鑑定できるんだ!」
あれれ、もしかしてファイアードラゴンで合っているの?
『馬鹿ねぇ、テンマはそれぐらいわかるわよ!』
何故かリディア(ドラ美)はブルブルと震えると、涙目で頼んできた。
「た、頼む! それは内緒にしてくれ!」
まあ、それは構わないけど……。
「わかった、秘密にするよ。でもドラゴン種は姉妹で種族が微妙に変化するんだぁ」
『そんな訳ないわよぉ。ドラ美とは本当の姉妹じゃないもの。昔ドラゴン素材を手に入れようとしたタケトが、ドラ美を討伐しに行ったのよ。その時にまだ幼かったドラ美が可哀想で、私が命乞いしたの。それ以来、年上の私が姉のようになっただけよぉ』
「ほほう、やはり本当に伝説のドラ美さんだったのですね。確か勇者は空を飛べない代わりに、勇者を乗せて飛び回っていたのがファイアードラゴンのドラ美さんですよね」
いつの間にかバルドーさんが戻ってきていた。
「悪かったなぁ。さすがに話せば普通に相手をしてくれないかと……」
まあ、そう思っても仕方ないよね。
「気にしないで下さい。人には話せないことや、言いたくないことの一つや二つあるものですよ」
「あ、ありがとう……」
意外に素直で可愛いところもあるじゃない!
「それよりこれからはどちらの名前で呼びましょうか?」
「リディアで!」『ドラ美で!』
本人はリディアが良くてハル兵衛がドラ美を推奨かぁ。
2人はお互いに目を合わせると、火花を散らしている。
『なんで大切な名前を捨てるのよ!』
「ユウコが亡くなる時に話を聞いたの! タケトが私の名前を簡単に決め過ぎたと後悔していたって。俺もなんとなく嫌な感じがしていたんだよ。他の奴らもたまに名前を呼んで笑っていたじゃねえか!」
笑う程じゃないけど、いい加減に名前をつけた気がするぅ。
俺もシルの名前は少し雑過ぎたと思った時期もあった。今ならシルモフが良いと……、シルモフをモフモフする。
うん、ダメだな!
やはり転生者に名づけは危険のような気がするぅ。
「本人が好きに決めれば良いんじゃないかな。俺はリディアと呼ぶよ!」
「ヤッター!」
『でも……』
ハル兵衛は納得できていないようだ。
「ハル兵衛、本人が嫌がる呼び方は止めてあげようよ!」
『そうね……、あれっ、嫌がる呼び方! テンマこそ私を変な呼び方をしてるじゃない!』
うん、その通りだ!
『わかったわ! 確かに本人が嫌がる呼び方は止めるべきね! リディア、これからもよろしくね!』
うんうん、いい感じに話はまとまった感じがする。
『テンマも変な呼び方を変えて頂戴よ!』
くっ、やはりそうなるかぁ。
しかし、この2択はどうするのかな?
「わかったよ。これからはハルと呼ぶことにするよ!」
『当然よ!』
「しかし、ハルさんや、これを見てくれるかい?」
俺はそう言うと折りたたんだメモ帳のような物を、アイテムボックスから出してハルに見せる。
『それは私のオークカツ貯金の通帳じゃないの!』
「いや、これはハルさんの通帳じゃなく、ハル兵衛さんの通帳です。上に名前が書いてあるだろ?」
ハルは信じられないものを見たように俺を見つめる。
「テンマ銀行のオークカツ貯金は、名前が変わると引出も貯蓄もできないんだ。ハル兵衛さんが居なくなったので、これは不要みたいだね」
『ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 私が必死に貯めたのよぉ。勝手に没収しないでよ。名前が変わっても私は私だし、テンマ以外はハルと呼んでいたじゃない!』
「申し訳ない。通帳の名義は俺が呼ぶ名前にすると、テンマ銀行の規則になっているんだ……」
『そ、そんなのあり得ないわ!』
うん、あり得ないね。
「ごめんなさい」
『だって私が必死に貯めたオークカツよ!』
「本当にすみません。規則は曲げられません!」
『ま、まだ、284枚は残っていたはずよ!』
変に記憶力はいいなぁ。
「大変ご苦労様でした。ハル兵衛さんが居なくなったら、テンマ銀行を閉鎖します」
『えっ、それじゃあ、今後のオークカツは……?』
「新たに第2テンマ銀行を設立します! 第2テンマ銀行ではオーク1頭で、オークカツは1枚になっております! テンマ銀行のオーク1頭でオークカツ3枚は大損だったもので、我々も助かります!」
『そ、そんなぁ~!』
冗談のつもりだったが、何故信じてるのかな?
『わ、分かったわ! テンマだけハル兵衛と呼んでいいわ!』
おっとぉ、本当に妥協したぁ!
「お、お姉さん、騙されてるわよ! オーク1頭でオークカツ3枚なんて絶対に変だぞ!」
『ドラ、リディア、あなたならオーク1頭とオークカツ3枚、どちらを選ぶの?』
「……オークカツ3枚」
『そうよ! サクサクジュワ~のオークカツ3枚なら妥当よ!』
うん、ハル兵衛株が完全に発症しているようだ。
「わ、私もテンマ銀行に口座をお願い!」
新たにリディアと言う顧客を獲得できそうだが、もしかして一緒に来るつもりなの!
ジジが取り敢えず5人分のオークカツサンドを出すと、すぐにリディア(ドラ美)が手を出そうとした。しかし、ハル兵衛が止めたのである。
『やめなさい! 恥ずかしいでしょ。全員の準備ができてから食べ始めるのよ』
ハル兵衛がお姉さんになっている!
リディア(ドラ美)もハル兵衛の言うことは聞くようだ。すでに手に持っていたオークカツサンドを皿に戻した。シル達のご飯も用意されると、可哀そうなのですぐに俺が声を掛ける。
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俺達もゆっくりと食べ始めると、すぐに食べ終わったリディア(ドラ美)がお代わりを要求してきた。
『何を言ってるのよぉ。今日のお昼はそれで終わりよ! それは5食分なのよ。もっと感謝して食べなさい!』
なんとハル兵衛は3食分をスタートダッシュしてすぐに食べ終えたが、残り2食分は味わうようにじっくりと食べているではないか。食事量が減って、考えて食べるようになったようだ。
「そ、そんなぁ~、俺にはあの量は1食分にもならないぜ!」
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リディア(ドラ美)は悲しそうに俯いたが、物欲しそうな目でハル兵衛の手元を見ている。ハル兵衛はその視線を感じたのか、リディア(ドラ美)に提案する。
『一切れなら譲ってあげても良いわよ!』
「本当か!?」
おお、ハル兵衛もお姉さんしているじゃないかぁ~!
『代わりにプリンを一個貰うわよ!』
うん、やはりハル兵衛はハル兵衛だな……。
プリンと聞いてリディア(ドラ美)は酷く動揺している。彼女もプリンを知っているようだ。そしてオークカツサンド<プリンだと理解はしているのだろう。しかし、目の前のオークカツサンド≒プリンになって悩んでいるようだ。
涎を垂れ流すナイスボディーの俺っ女《こ》……。
その正体がファイアードラゴンだと考えると複雑な気持ちになる。
ハル兵衛が見せびらかすように食べる姿はお姉さんとは思えない。
何とか食事も終わり、デザートが出てくるとまた同じことを始める。我慢できなくなったリディア(ドラ美)が一気に3個ともプリンを食べてしまうと、ハル兵衛は1個だけ一気に食べると、2個はスプーンで少しずつ味わいながら食べ始めた。
プリンは無条件でハル兵衛に食べさせていないし、プリン貯金はないから味わって食べているのだ。
リディア(ドラ美)は少し前のハル兵衛と同じだな……。
物欲しそうにハル兵衛を見つめていたリディア(ドラ美)だったが、何となく俺に視線を向け始める。
まるで俺を捕食するような目になっているぅ。
もしかして食事やプリンの配分を俺が握っていると気付いたのか!?
俺は気付かないふりをして食事を続けるのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
デザートが終わるとリビングに移動する。折角なので色々と聞いてみたい。
「なんで2人は姉妹なんだ? どお見ても種族が違うだろ」
俺は素直に疑問に思ったことを尋ねる。
「わははは、鑑定が弾かれたから、俺の真実の姿を知らないだろ!」
あれっ、本当に偽装しているのか?
もしかしてハル兵衛と同じミニオーク、……いやフェアリードラゴンなのか?
「え~と、ファイアードラゴンではなく実はフェアリードラゴンということなの?」
リディア(ドラ美)は大きく目を見開くと叫んだ。
「な、なんで人族がドラゴン種を鑑定できるんだ!」
あれれ、もしかしてファイアードラゴンで合っているの?
『馬鹿ねぇ、テンマはそれぐらいわかるわよ!』
何故かリディア(ドラ美)はブルブルと震えると、涙目で頼んできた。
「た、頼む! それは内緒にしてくれ!」
まあ、それは構わないけど……。
「わかった、秘密にするよ。でもドラゴン種は姉妹で種族が微妙に変化するんだぁ」
『そんな訳ないわよぉ。ドラ美とは本当の姉妹じゃないもの。昔ドラゴン素材を手に入れようとしたタケトが、ドラ美を討伐しに行ったのよ。その時にまだ幼かったドラ美が可哀想で、私が命乞いしたの。それ以来、年上の私が姉のようになっただけよぉ』
「ほほう、やはり本当に伝説のドラ美さんだったのですね。確か勇者は空を飛べない代わりに、勇者を乗せて飛び回っていたのがファイアードラゴンのドラ美さんですよね」
いつの間にかバルドーさんが戻ってきていた。
「悪かったなぁ。さすがに話せば普通に相手をしてくれないかと……」
まあ、そう思っても仕方ないよね。
「気にしないで下さい。人には話せないことや、言いたくないことの一つや二つあるものですよ」
「あ、ありがとう……」
意外に素直で可愛いところもあるじゃない!
「それよりこれからはどちらの名前で呼びましょうか?」
「リディアで!」『ドラ美で!』
本人はリディアが良くてハル兵衛がドラ美を推奨かぁ。
2人はお互いに目を合わせると、火花を散らしている。
『なんで大切な名前を捨てるのよ!』
「ユウコが亡くなる時に話を聞いたの! タケトが私の名前を簡単に決め過ぎたと後悔していたって。俺もなんとなく嫌な感じがしていたんだよ。他の奴らもたまに名前を呼んで笑っていたじゃねえか!」
笑う程じゃないけど、いい加減に名前をつけた気がするぅ。
俺もシルの名前は少し雑過ぎたと思った時期もあった。今ならシルモフが良いと……、シルモフをモフモフする。
うん、ダメだな!
やはり転生者に名づけは危険のような気がするぅ。
「本人が好きに決めれば良いんじゃないかな。俺はリディアと呼ぶよ!」
「ヤッター!」
『でも……』
ハル兵衛は納得できていないようだ。
「ハル兵衛、本人が嫌がる呼び方は止めてあげようよ!」
『そうね……、あれっ、嫌がる呼び方! テンマこそ私を変な呼び方をしてるじゃない!』
うん、その通りだ!
『わかったわ! 確かに本人が嫌がる呼び方は止めるべきね! リディア、これからもよろしくね!』
うんうん、いい感じに話はまとまった感じがする。
『テンマも変な呼び方を変えて頂戴よ!』
くっ、やはりそうなるかぁ。
しかし、この2択はどうするのかな?
「わかったよ。これからはハルと呼ぶことにするよ!」
『当然よ!』
「しかし、ハルさんや、これを見てくれるかい?」
俺はそう言うと折りたたんだメモ帳のような物を、アイテムボックスから出してハルに見せる。
『それは私のオークカツ貯金の通帳じゃないの!』
「いや、これはハルさんの通帳じゃなく、ハル兵衛さんの通帳です。上に名前が書いてあるだろ?」
ハルは信じられないものを見たように俺を見つめる。
「テンマ銀行のオークカツ貯金は、名前が変わると引出も貯蓄もできないんだ。ハル兵衛さんが居なくなったので、これは不要みたいだね」
『ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 私が必死に貯めたのよぉ。勝手に没収しないでよ。名前が変わっても私は私だし、テンマ以外はハルと呼んでいたじゃない!』
「申し訳ない。通帳の名義は俺が呼ぶ名前にすると、テンマ銀行の規則になっているんだ……」
『そ、そんなのあり得ないわ!』
うん、あり得ないね。
「ごめんなさい」
『だって私が必死に貯めたオークカツよ!』
「本当にすみません。規則は曲げられません!」
『ま、まだ、284枚は残っていたはずよ!』
変に記憶力はいいなぁ。
「大変ご苦労様でした。ハル兵衛さんが居なくなったら、テンマ銀行を閉鎖します」
『えっ、それじゃあ、今後のオークカツは……?』
「新たに第2テンマ銀行を設立します! 第2テンマ銀行ではオーク1頭で、オークカツは1枚になっております! テンマ銀行のオーク1頭でオークカツ3枚は大損だったもので、我々も助かります!」
『そ、そんなぁ~!』
冗談のつもりだったが、何故信じてるのかな?
『わ、分かったわ! テンマだけハル兵衛と呼んでいいわ!』
おっとぉ、本当に妥協したぁ!
「お、お姉さん、騙されてるわよ! オーク1頭でオークカツ3枚なんて絶対に変だぞ!」
『ドラ、リディア、あなたならオーク1頭とオークカツ3枚、どちらを選ぶの?』
「……オークカツ3枚」
『そうよ! サクサクジュワ~のオークカツ3枚なら妥当よ!』
うん、ハル兵衛株が完全に発症しているようだ。
「わ、私もテンマ銀行に口座をお願い!」
新たにリディアと言う顧客を獲得できそうだが、もしかして一緒に来るつもりなの!
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