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おばあちゃん
しおりを挟む『ねこニャンニャンニャンいぬワンワンワン かえるもあひるもガーガーガー』
黒猫はなちゃんです。
…恥ずかし~い!
(´>///<`);
恥ずかし過ぎる呪文を唱えないと、猫になれない黒猫はなちゃんです…。
解せぬ…。
おばあちゃんにお願いしたら、違う呪文に変えてもらえないかなぁ…。
この呪文、絶対恥ずかしい…。
「え?ハンナちゃん呪文を変えたいの?…可愛いのがいい!? ん~そうね…。」
呪文を変えるっていうことは、おばあちゃんが作ってくれた腕輪の魔法陣を変えなきゃいけない、っていうことだから大変かと思いきや、あっさりと承諾してくれたおばあちゃん。
「あの頃は…まだまだ私も若かったでしょ?だから色々大変だったけど、今はそれなりに大人になったから難しいことはないのよ(笑)」
見た目はものすっごく若々しいおばあちゃん。確かに、あの頃に比べたら大人になったよね…。
今何歳なんだろう?…疑問に思っても、絶対に聞いちゃいけないやつだから、おくちチャック。
おばあちゃんはぱぱっと、あっさり作り直してくれた!
「レーナが考えた呪文より、可愛いと思うのよ。どうかしらハンナちゃん?」
どんな呪文だって、母さんのふざけたやつよりは何百倍も、何億倍もいいです!
大好き!おばあちゃん!!
ありがとう!
おばあちゃん大好き!!
『♪◯ネコのタンゴ ◯ンゴ タ◯ゴ 僕の恋人は黒いネコ 黒◯コの タ◯ゴ タン◯ タン◯ ネコの目のように気まぐれよ♪』
おばあちゃんが前世で亡くなる年に流行った歌を歌うと、黒猫はなちゃんになれた。
これなら恥ずかしくない!
サビのところを歌い出すと、黒猫はなちゃんになれちゃう。最後まで歌わなくても大丈夫!
…でも、黒猫はなちゃんになってから最後まで歌っちゃうけど(笑)
『♪ タンゴ~タンゴ タンゴ ♪』
さて、今日は黒猫はなちゃんになってどこへ行くかと言うと…
はなちゃんが時々お世話になっているネコさんのところに行きます!
真っ白な毛並が超絶キレイな、ゆきおばあちゃんのところに行くの。
ゆきおばあちゃんは魔力がほぼ無いので、我々魔女でもなかなか話をするのが難しい。
だから、はなちゃんになってゆきおばあちゃんに会いに行くの!
はなちゃんなら、ゆきおばあちゃんとたくさんたくさんお話が出来ちゃうもんね~。
『ゆきおばあちゃ~ん。こんにちは~!』
ゆきおばあちゃんがいつも寝床にしている、我が家の3件隣のお宅にお邪魔して、大きな声で挨拶をする。
『あらあら、はなちゃん。遊びに来てくれたの?!』
ゆきおばあちゃんはゆっくりと、そしてとても優雅に、こちらに向かって歩いてきてくれる。
鼻ちょんでおばあちゃんにご挨拶をして、お顔をおばあちゃんにスリスリ。
『うふふっ。はなちゃんはいつも甘えん坊さんねぇ。』
『ん~そうかな?自分でもよくわからない?』
いろんな他愛もない話をして、ゆきおばあちゃんに寝床を提供しているルミおばあちゃん(人間のおばあちゃん)から、温かなヤギのミルクを頂いて、2匹と一人で、ほっこり、まったり。
これが幸せってやつよの~。
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