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どうにでもなる
逃走
しおりを挟む闇の中を、俺達は逃げた。
牢番の鎧を拝借したかったが、川に逃げるとなると重荷になるので、剣だけ貰って腰に下げた。
まだばれてない。
今のうちに出来るだけ遠くへ行かなければならない。
崖下に、広い、深そうな川が流れている。それほど急流では無さそうだが、泳いで渡るとなると足がすくむ。
泳ぎには今ひとつ自信がない。
その真っ黒い流れを見つめゴクリと固唾を飲んだ。
「この川を泳ぐのか」
「どうだろう……。まず泳いで良い川なのか分からぬ。何が棲んでいるかも、暗くて見えない」
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