2 / 19
どうにでもなる
始まり
しおりを挟む俺は生まれた。
例えば、前世なんてものがあったとしよう。
男だったかも知れない。女だったかも知れない。
動物や魚だったかも知れない。虫だったかも知れない。
金持ちだったかも知れない。貧乏だったかも知れない。
学者だったかも知れない。罪人だったかも知れない。
けれどそんな事は結局、遥か昔、今考えたって仕方ない、手の届かない世界のものだ。
俺は生まれて、今、ここにいる。
何のためになんて考えてもしょーがない。
とにかくこうして、この世界に、俺は生まれたのだ。
もう始まっているのだ。
さあ、これから何処へ行こうか。
装備を整え、外の世界へ出掛ける。
ヨーシャという中途半端な名前はあまり好きではない。
名付け主が、女でも男でもいいようにと思って考えていた名前を、そのまま授かってかしまったからだ。
名前で性別が変わるわけじゃないけど、もうちょい、いい名前にして欲しかったな。
まあ、名前がどうであろうと、俺は俺なのだ。
お前もそう思うだろ?
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる