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英雄と聖女 編
007. 飛猫族のピア①
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さて、どうするか。
てか、どう伝えればいいんだ?
ひとまず転生者であるゼストと接触し知己を得たユーゴ。しかし目的はゼストの協力を取り付けることである。
だが、協力を取り付けるといっても、具体的に何をどうしてもらうのか、その肝心な部分をユーゴ自身が知らない。ユーラウリアが教えなかったからだ。
だから、ゼストにどう切り出せばいいのかをユーゴは悩んでいた。
まぁそのうちユーラウリアから連絡があるだろうと、ユーゴは気楽に構えることにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
テリカの街を出発して街道を暫く進むと、二股の分岐点が見えてきた。
片方は山側へ。もう片方は緩やかな坂道を下って海側へと続いている。
海側の道の途中には、遠目に小さな村が見える。
目的地へは山を超えなければならない。
Y字路を山方向へ進もうとしたとき、海側から潮の匂いを含んだ風が吹いてきた。
ぴくり。
ピアの猫耳が小さく動き、顔を風が吹いてきた方へと向けて立ち止まった。
そのまま無言でその方向を凝視している。
「ピア。どうしたんだ?」
妹分の様子を訝しんだゼストが声をかけた。
「お兄ちゃん。あの村、襲われてるよ」
ピアの穏やかではない発言に、全員の顔が弾かれたように同方向へ向けられた。
気になったユーゴは、どんな状況にあるのかを視てみることにした。
意識を己の内側、もうひとつの心臓へと向けて命じた。
超能力【千里眼】発動。
瞬間。ユーゴの視界はユーゴ自身を捉えていた。
いや、ユーゴだけではなく、ゼスト一行の姿や周囲の風景も含めてだ。
ユーゴの視点だけが空から地上を俯瞰しているのである。
これは女神からユーゴに与えられた恩恵の一つ、随時発動型空間知覚系超能力【千里眼】である。
肉眼の視点とは別にもう一つ視点を増やせる能力なのだが、この能力の凄まじい点は、その視点を、半径五百キロメートル以内ならばあらゆる位置に移動できるところにある。
ユーゴは千里眼の視点の高度を上げて、縮尺を人が米粒に見えるくらいまで下げると、次に地球儀を回すように件の村まで視点をずらした。
そこから先程とは逆に縮尺を上げ、村の様子がわかるようにズームアップした。
「確かに、何かの騒動が起こっているようだな」
剣や斧を持った男たちがいるかと思えば、縄で縛られている者たちもいる。
武装した男たちは皆一様に髭を伸ばしたり険が染み込んだ目つきをしていたり、お世辞にも品は良さそうには見えない。
対して縛られている者たちは老若男女さまざまで、泣いている子供までいる。そして何より、体毛が体の大部分を覆っていたり、獣耳が生えていたりしている。
確証はないが、十中八九───
「獣人が野党の類に襲われているみたいだな」
ユーゴの報告に、ピアを除く全員が「え?」と疑問の声を上げる。
「貴方、ここからあの村の様子が視えるの⁉︎ かなり距離があるわよ」
スウィンは怪訝そうな顔を隠そうともしない。
「ユーゴおにいちゃんの言うことは間違いないと思う。獣人って言葉があの村の方から聞こえたし、獣人特有の匂いがしたから」
ピアがユーゴの言を補強した。
いくらユーゴの聴覚が優れていても、流石にあの村の音までは拾えない。故にピアの聴覚にユーゴは舌を巻いた。
「凄いな。ボクも流石にここからは視えない」
感嘆の声を上げるゼストに、ピアは何かを訴えるような目を向ける。
「お兄ちゃん。お願い……」
切実な哀願にゼストは、
「分かった」
何を、とは聞かず了承した。
「ユーゴ。襲撃者の戦力を知りたい。視える範囲でいいから教えてほしい」
「襲っているのは全員男だな。みんな剣やら斧やらを持っている。屋外に三十人ほど。村の中央に獣人たちを集めている。村の外れの大きめの倉庫みたいな建物にも、子供たちを縛って集めているな。ここには剣を持った男が二人、見張りに立っている。他には民家の中に三人いるが、物色しているみたいだからこれは後回しでも良さそうだ。爺さんが見せしめに斬られたんだろうな、腕から血を流している。他に大怪我をしたやつは見当たらないな」
「そこまで詳細に判るのか⁉︎」
【千里眼】は物理的な隔壁などものともしない。たとえ蟻一匹通さないような軍の執務室であろうとも、まるで監視カメラのように室内の様子が見渡せる。
ただし、そんな千里眼にも難点はある。
取得できる情報は光学的な情報───つまり映像のみで音や匂いは判らないし、観ることのできる範囲も最大で半径五百キロメートルという制限もある。
さらに魔力や霊力などの神秘的な力によって隠蔽または隔離された空間は覗けない。
しかしそんなことよりも、ユーゴ的に惜しいと思うポイントは、女性のあられもない姿が映りそうになった時には、自動的にモザイクがかかってしまうことだった。
かつてユーゴはこの機能について、女神ユーラウリアにクレームを入れたことがあったが、
「そんなの当たり前じゃん!」
と一蹴された。
ちなみにユーゴは肉眼を通した元の視点も共有しており、感覚的にはテレビ映像の右上にあるワイプされた画面のように認識できている。
ゼストはユーゴがどのようなからくりで遠い場所の情報を知り得たのか詳しく知りたかったが、優先順位の高い方に意識を切り替えた。
「ボクが先行する。ピアもついてきて欲しい。スウィンはユーゴとネルを、後で連れてきて欲しい。頼んだよ」
それぞれに指示を出し終えたゼストは、腰に佩いた剣を抜き、何かを呟いた。
「主ミラールよ。漲る活力と風の加護を我に与えよ」
すると、ゼストの体を淡い光が膜のように覆い、更にゼストを中心に旋風が吹いた。
そして予備動作もなくゼストの姿がかき消えた。
瞬く間に、百メートル先を弾丸のように駆け抜けていく。そのまま一陣の風となって村まで辿り着いた。
「んー。もう、そこでいいかな」
ピアの方は独り言を呟いて、身近にあった、大人三人が隠れられるほどの大岩の裏に回り込んだ。
何をやっているのかわからないが、なにやらゴソゴソと衣擦れのような音がする。
「何やってんだ? 大丈夫か?」
すでに千里眼は村の様子を伺うために使っているので、岩陰の様子は見ることができない。
旅の道連れの義理で様子を見に行こうかとしたユーゴだったが、
「「 大丈夫です 」」
ネルとスウィンの二人に、左右から腕をホールドされ止められた。しかもかなりガッチリと。
「いやしかし、村で獣人が襲われてるんだぞ。ピアの方もなにかトラブルがあったのかも…」
「「 いいから 」」
ユニゾンで少女二人に念押しをされた。スウィンは眉を吊り上げ、ネルも微笑んでいるが、絶対にユーゴを行かせないと確固たる意志が滲んでいる。
「? …ならいいが」
まぁ問題ないならとユーゴが引き下がったとき、
「うにゃん!」
と、ピアの声が岩陰から聴こえ、その姿が岩陰から現れ───なかった。
かわりに飛び出してきたのはショートカットの少女ではなく、一匹の小動物だった。
「猫……か? 鳥ではないな、うん」
その小動物を視たユーゴが感想を漏らした。
ユーゴの言葉通り、猫は猫であった。だがその艷やかな、真っ白で短い毛並みの猫の背には、真っ白な翼が生えていた。
「猫かな? 鳥かな? しかしてその実態は、ピアちゃんなのでした~。にゃ~ん!」
にゃ~ん! はおそらく、バーン! 的なオノマトペなのだろう。
「あれ? ユーゴおにいちゃん、あまり驚かないね?」
「まぁ、そうだろうと思ったからな」
これまでいくつものファンタジー世界で、トンデモ珍生物を飽きるほど視てきたユーゴにとって、いまさら猫に翼が生えているくらいでは驚くに値しない。
「飛猫を見たっていうのに、つまんない反応~。まぁいいや。おねえちゃんたち、ピアの服をよろしくね」
言うが早いか、ピアはぴょんと跳び、そのまま空中を走り出した。翼は全く動いていない。
「飛ばんのか-い! 立派な翼持っとるのに走るんかーい!」
猫に翼が生えている事には驚かなかったユーゴも、その翼を使わず空中を走るという斜め上を遥かに超えた行動には、思わず漫才的なツッコミをしてしまうのであった。
──────to be continued
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お読みいただき誠にありがとうございます。
この作品が
「面白い」 「続きが読みたい」 「推してもいい」
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アマチュアである作者は皆様に支えられております。
この作品を皆様で盛り上げて頂き、書籍化やコミカライズ、果てはアニメ化などに繋がればいいなと思います。
この作品を読者の皆様の手で育てて下さい。
そして「この作品は人気のない時から知ってたんだぜ?」とドヤって頂けることが夢です。
よろしくお願いいたします。
てか、どう伝えればいいんだ?
ひとまず転生者であるゼストと接触し知己を得たユーゴ。しかし目的はゼストの協力を取り付けることである。
だが、協力を取り付けるといっても、具体的に何をどうしてもらうのか、その肝心な部分をユーゴ自身が知らない。ユーラウリアが教えなかったからだ。
だから、ゼストにどう切り出せばいいのかをユーゴは悩んでいた。
まぁそのうちユーラウリアから連絡があるだろうと、ユーゴは気楽に構えることにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
テリカの街を出発して街道を暫く進むと、二股の分岐点が見えてきた。
片方は山側へ。もう片方は緩やかな坂道を下って海側へと続いている。
海側の道の途中には、遠目に小さな村が見える。
目的地へは山を超えなければならない。
Y字路を山方向へ進もうとしたとき、海側から潮の匂いを含んだ風が吹いてきた。
ぴくり。
ピアの猫耳が小さく動き、顔を風が吹いてきた方へと向けて立ち止まった。
そのまま無言でその方向を凝視している。
「ピア。どうしたんだ?」
妹分の様子を訝しんだゼストが声をかけた。
「お兄ちゃん。あの村、襲われてるよ」
ピアの穏やかではない発言に、全員の顔が弾かれたように同方向へ向けられた。
気になったユーゴは、どんな状況にあるのかを視てみることにした。
意識を己の内側、もうひとつの心臓へと向けて命じた。
超能力【千里眼】発動。
瞬間。ユーゴの視界はユーゴ自身を捉えていた。
いや、ユーゴだけではなく、ゼスト一行の姿や周囲の風景も含めてだ。
ユーゴの視点だけが空から地上を俯瞰しているのである。
これは女神からユーゴに与えられた恩恵の一つ、随時発動型空間知覚系超能力【千里眼】である。
肉眼の視点とは別にもう一つ視点を増やせる能力なのだが、この能力の凄まじい点は、その視点を、半径五百キロメートル以内ならばあらゆる位置に移動できるところにある。
ユーゴは千里眼の視点の高度を上げて、縮尺を人が米粒に見えるくらいまで下げると、次に地球儀を回すように件の村まで視点をずらした。
そこから先程とは逆に縮尺を上げ、村の様子がわかるようにズームアップした。
「確かに、何かの騒動が起こっているようだな」
剣や斧を持った男たちがいるかと思えば、縄で縛られている者たちもいる。
武装した男たちは皆一様に髭を伸ばしたり険が染み込んだ目つきをしていたり、お世辞にも品は良さそうには見えない。
対して縛られている者たちは老若男女さまざまで、泣いている子供までいる。そして何より、体毛が体の大部分を覆っていたり、獣耳が生えていたりしている。
確証はないが、十中八九───
「獣人が野党の類に襲われているみたいだな」
ユーゴの報告に、ピアを除く全員が「え?」と疑問の声を上げる。
「貴方、ここからあの村の様子が視えるの⁉︎ かなり距離があるわよ」
スウィンは怪訝そうな顔を隠そうともしない。
「ユーゴおにいちゃんの言うことは間違いないと思う。獣人って言葉があの村の方から聞こえたし、獣人特有の匂いがしたから」
ピアがユーゴの言を補強した。
いくらユーゴの聴覚が優れていても、流石にあの村の音までは拾えない。故にピアの聴覚にユーゴは舌を巻いた。
「凄いな。ボクも流石にここからは視えない」
感嘆の声を上げるゼストに、ピアは何かを訴えるような目を向ける。
「お兄ちゃん。お願い……」
切実な哀願にゼストは、
「分かった」
何を、とは聞かず了承した。
「ユーゴ。襲撃者の戦力を知りたい。視える範囲でいいから教えてほしい」
「襲っているのは全員男だな。みんな剣やら斧やらを持っている。屋外に三十人ほど。村の中央に獣人たちを集めている。村の外れの大きめの倉庫みたいな建物にも、子供たちを縛って集めているな。ここには剣を持った男が二人、見張りに立っている。他には民家の中に三人いるが、物色しているみたいだからこれは後回しでも良さそうだ。爺さんが見せしめに斬られたんだろうな、腕から血を流している。他に大怪我をしたやつは見当たらないな」
「そこまで詳細に判るのか⁉︎」
【千里眼】は物理的な隔壁などものともしない。たとえ蟻一匹通さないような軍の執務室であろうとも、まるで監視カメラのように室内の様子が見渡せる。
ただし、そんな千里眼にも難点はある。
取得できる情報は光学的な情報───つまり映像のみで音や匂いは判らないし、観ることのできる範囲も最大で半径五百キロメートルという制限もある。
さらに魔力や霊力などの神秘的な力によって隠蔽または隔離された空間は覗けない。
しかしそんなことよりも、ユーゴ的に惜しいと思うポイントは、女性のあられもない姿が映りそうになった時には、自動的にモザイクがかかってしまうことだった。
かつてユーゴはこの機能について、女神ユーラウリアにクレームを入れたことがあったが、
「そんなの当たり前じゃん!」
と一蹴された。
ちなみにユーゴは肉眼を通した元の視点も共有しており、感覚的にはテレビ映像の右上にあるワイプされた画面のように認識できている。
ゼストはユーゴがどのようなからくりで遠い場所の情報を知り得たのか詳しく知りたかったが、優先順位の高い方に意識を切り替えた。
「ボクが先行する。ピアもついてきて欲しい。スウィンはユーゴとネルを、後で連れてきて欲しい。頼んだよ」
それぞれに指示を出し終えたゼストは、腰に佩いた剣を抜き、何かを呟いた。
「主ミラールよ。漲る活力と風の加護を我に与えよ」
すると、ゼストの体を淡い光が膜のように覆い、更にゼストを中心に旋風が吹いた。
そして予備動作もなくゼストの姿がかき消えた。
瞬く間に、百メートル先を弾丸のように駆け抜けていく。そのまま一陣の風となって村まで辿り着いた。
「んー。もう、そこでいいかな」
ピアの方は独り言を呟いて、身近にあった、大人三人が隠れられるほどの大岩の裏に回り込んだ。
何をやっているのかわからないが、なにやらゴソゴソと衣擦れのような音がする。
「何やってんだ? 大丈夫か?」
すでに千里眼は村の様子を伺うために使っているので、岩陰の様子は見ることができない。
旅の道連れの義理で様子を見に行こうかとしたユーゴだったが、
「「 大丈夫です 」」
ネルとスウィンの二人に、左右から腕をホールドされ止められた。しかもかなりガッチリと。
「いやしかし、村で獣人が襲われてるんだぞ。ピアの方もなにかトラブルがあったのかも…」
「「 いいから 」」
ユニゾンで少女二人に念押しをされた。スウィンは眉を吊り上げ、ネルも微笑んでいるが、絶対にユーゴを行かせないと確固たる意志が滲んでいる。
「? …ならいいが」
まぁ問題ないならとユーゴが引き下がったとき、
「うにゃん!」
と、ピアの声が岩陰から聴こえ、その姿が岩陰から現れ───なかった。
かわりに飛び出してきたのはショートカットの少女ではなく、一匹の小動物だった。
「猫……か? 鳥ではないな、うん」
その小動物を視たユーゴが感想を漏らした。
ユーゴの言葉通り、猫は猫であった。だがその艷やかな、真っ白で短い毛並みの猫の背には、真っ白な翼が生えていた。
「猫かな? 鳥かな? しかしてその実態は、ピアちゃんなのでした~。にゃ~ん!」
にゃ~ん! はおそらく、バーン! 的なオノマトペなのだろう。
「あれ? ユーゴおにいちゃん、あまり驚かないね?」
「まぁ、そうだろうと思ったからな」
これまでいくつものファンタジー世界で、トンデモ珍生物を飽きるほど視てきたユーゴにとって、いまさら猫に翼が生えているくらいでは驚くに値しない。
「飛猫を見たっていうのに、つまんない反応~。まぁいいや。おねえちゃんたち、ピアの服をよろしくね」
言うが早いか、ピアはぴょんと跳び、そのまま空中を走り出した。翼は全く動いていない。
「飛ばんのか-い! 立派な翼持っとるのに走るんかーい!」
猫に翼が生えている事には驚かなかったユーゴも、その翼を使わず空中を走るという斜め上を遥かに超えた行動には、思わず漫才的なツッコミをしてしまうのであった。
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