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eruption
The invader is in the night ④
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扉は開けられなかった。職員室の扉は氷によって固く閉ざされていたためだ。
しかし職員室への扉は前後に計二つあるので、後部の方の扉へ走った。
後部の扉は幸いにも───室内にいた人間には不幸にも───開きっぱなしになっていた。
ここもか……。
聖は五人ほどの教師が凍りついた、職員室を見渡した。
半ば予想できたことである。
職員室に来るまでに覗き込んだ教室や廊下で見た、約二十体分の氷像。
音楽室は四階。そして職員室は一階。
おそらくあの不審者と守屋、そして高梨学は、一階から順に氷漬けにして上がって来たのだろう。
幼馴染への心配がいや増した聖は、スマホを手に取った。
メッセージ───いや、電話だ。
トゥルルルルル。
トゥルルルルル。
(ゲン。お願い、出て)
長いコールの後、
『もしもし。ジリか?』
弦輝が応答した。
彼輝が通話できる状況にあると知り、聖は胸を撫で下ろした。
弦輝はどうやら学校の外にいるらしい。
聖の不得要領な説明にも関わらず、彼はすぐに学校に戻ると言った。
ひとまず先に外に出て、それから警察に電話しよう。そう思って昇降口、正面玄関などを回ったが、全て氷で固められていた。
脱出不可能。
ならば警察に電話するしかないと、手にしたままだったスマホのロックを解除しようとした時。
ドォォォォン。
フロア・タムの音。
そして───。
「冷たっ⁉︎」
たちまちのうちに、聖のスマホが痛みを催すほど冷たくなっていく。
すわ指がスマホにくっついてしまうかと思った聖は、スマホを取り落としてしまう。
床に落ちた瞬間、聖のスマホは氷に塗れてしまう。
「―――っ‼︎」
「ふむ。間一髪というやつだな。警察はもう呼んだかな?いや、読んだら読んだで構わないが、あまり私の手間を増やされるのも歓迎できないのでね。凍らせてもらったよ」
キース。
上の階から降りて来たと思しいのは、キース一人である。
「というわけで、お嬢さん。申し訳ないが、私もそろそろ遊んでいる暇がなくなって来た。凍ってくれ」
キースは右手に持ったスティックをおもむろに前方に向けて、左前方、正面、右前方と三回軽く振った。
いや、叩いた。
トン、ドゥン、ドォン。
ハイ・タム、ロー・タム、フロア・タムの音が順に聴こえた。
しかし、有り得ない。聖はそう思った。
キースの行動を仮に通りすがりの一般人が見たとき、腕の振りに合わせて何処かに隠したスピーカーから音が出たと認識するはずだ。その想像が一番合理的であるからだ。
ただ、三日月聖は生まれた時から楽器に囲まれて育って来たし、『音楽』に直に触れて来た。そんじょそこらの一般人とは耳が違っているのである。
『音』とは簡単に言えば、空気の振動である。そして基本的に音は球状に広がって空気を震わせていくのだ。
だから人間の耳はその音が、上下左右そして遠近、どの辺りで鳴っているのかも判る。このくらいは聖でなくとも一目瞭然、いや、一聴瞭然である。
そんな聖が有り得ないと感じたのは、確かに目の前キースがスティックを降ったにも関わらず、そこには何も無かったからだ。
しかも、おそらくはドラムであろう音源、その材質や胴の径などが一切わからない。
正確には、聖には材質も大きさなども見当は付いたし、そのようにも聴こえた。
しかし、脳が認識した音と、実際に鼓膜と身体全体で感じた音が食い違っているのだ。
(何これ、キモチわる)
三日月聖にしか感じ得ない違和感。これはもはや聖の知らないハイテクノロジーか、超常の何かだ。
周囲の地獄絵図と併せて考えると、後者の方が可能性が高く思え、ますます戦慄を感じた。
昔から聖はお化けの類が苦手なのだ。
足の震えが大きくなる。
へたり込みそうになった時、足先に何かの感触。氷漬けに鳴った聖のスマートフォンである。
(ゲン!)
先ほど、幼馴染の弦輝は『待っていろ』と言った。
こんな危険な所に来て欲しくは無い。聖はそう強く思う。
同時に、弦輝ならばなんとかしてくれる、とも思う。
思えば幼い頃からそうだ。
調子に乗ってグイグイ進む聖の後ろを『仕方ねーなぁ』とでも言いそうな呆れ顔で、後ろから周りを注意してくれた弦輝。そのくせ聖が怯えていると前に出て守ってくれた弦輝。
せめて、弦輝が来るまで逃げ切ってやると聖は決意した。
「……ふむ。何故だ? やはりこのお嬢さんには効果がないようだ」
ところがキースは独りぶつぶつと呟いている。
「まさか俺としたことが失敗したのか? それともやはりこのお嬢さんの抵抗力がよほど強いか、だな」
キースの瞳が剣呑な光を帯びる。
なんとなく危険度が増したと感じるのは、聖の気のせいでは無いはずだ。
救いは、キースが聖を力づくでどうこうしようとはしていない点だ。
今の所は、だが。
「本格的に……試してみるか」
やおらスティックを頭上に掲げ、一呼吸の後に素早く振り下ろす。
ドォォォォォォォォン!
虎が吠えるか如き轟音。
この音を聞いた者は本能を恐怖が刺激し、金縛りのように体を硬直させたはずだ。
まるで凍りつくように。
いや。
「――――――――――――っ‼︎」
聖の口から、声にならない悲鳴が上がった。
足元から徐々にパキパキと音を立て、氷が這い上がって来る。
キースの口角が、満足げに吊り上る───が、それも長くは続かなかった。
「なんだとっ⁉︎」
瞠目するキース。その視線の先では、聖の足元にまとわりついていた氷が、蜃気楼のように夜の闇に消えていった。
聖にはよく判らなかったが、どうやらキースは驚愕のあまり思考が一旦停止しているようである。
───チャンス!
ここが機と見るや、聖は再び身を翻し、脱兎の如く遁走した。
そして勢いよく、キースの右側をすり抜ける。
「チッ!」
舌打ちと同時にキースは動く。しかし、咄嗟の出来事だった為か、左手で捕まえようとする。明らかな失策だった。
これは聖にとって好機だった。もう一度あの不可思議なトリックで足を止められたら危なかったが、聖の運動神経ならば人間の左腕一本くらい掻い潜れる。
再び聖は走り出した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あれから何分経っただろうか。十分くらいの気がするし、一時間のような気がする。
聖は夜の、実質的に無人となった校舎を縦横無尽に逃げ続けた。
動きを読んでいるのか、それとも監視カメラで見られているのかとでも思わせる配置で、守屋と高梨、そしてキースが至る箇所で待ち伏せしていた。
そして今、聖は再び一階の職員室前にいた。
(もう無理かな……)
息は上がり、酸欠に陥った頭は茫洋としだす。乳酸が溜まった下肢は、恐怖とは違う震えを催しだした。
かつ、と靴音が響く。
前屈みで息を整えていた聖は、靴音の方へ顔を向ける。
キースが酷薄な笑みを浮かべ、近づいて来る。
「お嬢さん、そろそろ終わりにしよう。お嬢さんはなかなかに珍しい体質をしているから、我々の研究の為に、君を持ち帰らせてもらうよ」
「アタシ、物じゃないんだけど……」
毒づきながらも内心『もーだめかな。ゲン、ごめん』と諦念が押し寄せてきた。
スティックを振り上げるキース。
「先ほどはなかなか面白いものを見せてもらった。今度は俺も、本気でやらせてもらうぞ」
そして鳴った。
何度聴いたか知れぬ、あの獣の咆哮にも似たフロア・タムの音が。
聖の足の爪先、足首、そして今度は膝上まで氷が覆い尽くす。
(私も御堂先輩たちみたいに氷漬けか……)
───せめて最期は、みっともない姿では凍りつきたくない。
聖はどこか呑気なことを考えながら、背を伸ばし目を瞑った。
(さよなら、ゲン)
幼馴染に心の中で別れを告げる聖。
しかし、それは無駄に終わった。
というよりも、無粋な『音』に邪魔をされた、という心境に近い。
歪みの効いたギターの爆音。
若干歪ませすぎじゃないかと思わせるファットなディストーション・サウンドでありながら、各弦の分離感良く聴こえる『音』。
そして、廊下の凍てついていた空気が、急速に暖かさを増していく。
聖の下半身を覆い尽くしていた氷は鋭角さを失い、やがて水になり、そして遂には気化して消えていった。
聴き馴染んだギターの音は、聖の真後ろから聞こえてきた。
振り向くと、やはり赤いストラトを構えた幼馴染の姿があった。
「―――遅いよ、ゲン」
眦に涙を滲ませながら、聖は彼の名を呼んだ。
しかし職員室への扉は前後に計二つあるので、後部の方の扉へ走った。
後部の扉は幸いにも───室内にいた人間には不幸にも───開きっぱなしになっていた。
ここもか……。
聖は五人ほどの教師が凍りついた、職員室を見渡した。
半ば予想できたことである。
職員室に来るまでに覗き込んだ教室や廊下で見た、約二十体分の氷像。
音楽室は四階。そして職員室は一階。
おそらくあの不審者と守屋、そして高梨学は、一階から順に氷漬けにして上がって来たのだろう。
幼馴染への心配がいや増した聖は、スマホを手に取った。
メッセージ───いや、電話だ。
トゥルルルルル。
トゥルルルルル。
(ゲン。お願い、出て)
長いコールの後、
『もしもし。ジリか?』
弦輝が応答した。
彼輝が通話できる状況にあると知り、聖は胸を撫で下ろした。
弦輝はどうやら学校の外にいるらしい。
聖の不得要領な説明にも関わらず、彼はすぐに学校に戻ると言った。
ひとまず先に外に出て、それから警察に電話しよう。そう思って昇降口、正面玄関などを回ったが、全て氷で固められていた。
脱出不可能。
ならば警察に電話するしかないと、手にしたままだったスマホのロックを解除しようとした時。
ドォォォォン。
フロア・タムの音。
そして───。
「冷たっ⁉︎」
たちまちのうちに、聖のスマホが痛みを催すほど冷たくなっていく。
すわ指がスマホにくっついてしまうかと思った聖は、スマホを取り落としてしまう。
床に落ちた瞬間、聖のスマホは氷に塗れてしまう。
「―――っ‼︎」
「ふむ。間一髪というやつだな。警察はもう呼んだかな?いや、読んだら読んだで構わないが、あまり私の手間を増やされるのも歓迎できないのでね。凍らせてもらったよ」
キース。
上の階から降りて来たと思しいのは、キース一人である。
「というわけで、お嬢さん。申し訳ないが、私もそろそろ遊んでいる暇がなくなって来た。凍ってくれ」
キースは右手に持ったスティックをおもむろに前方に向けて、左前方、正面、右前方と三回軽く振った。
いや、叩いた。
トン、ドゥン、ドォン。
ハイ・タム、ロー・タム、フロア・タムの音が順に聴こえた。
しかし、有り得ない。聖はそう思った。
キースの行動を仮に通りすがりの一般人が見たとき、腕の振りに合わせて何処かに隠したスピーカーから音が出たと認識するはずだ。その想像が一番合理的であるからだ。
ただ、三日月聖は生まれた時から楽器に囲まれて育って来たし、『音楽』に直に触れて来た。そんじょそこらの一般人とは耳が違っているのである。
『音』とは簡単に言えば、空気の振動である。そして基本的に音は球状に広がって空気を震わせていくのだ。
だから人間の耳はその音が、上下左右そして遠近、どの辺りで鳴っているのかも判る。このくらいは聖でなくとも一目瞭然、いや、一聴瞭然である。
そんな聖が有り得ないと感じたのは、確かに目の前キースがスティックを降ったにも関わらず、そこには何も無かったからだ。
しかも、おそらくはドラムであろう音源、その材質や胴の径などが一切わからない。
正確には、聖には材質も大きさなども見当は付いたし、そのようにも聴こえた。
しかし、脳が認識した音と、実際に鼓膜と身体全体で感じた音が食い違っているのだ。
(何これ、キモチわる)
三日月聖にしか感じ得ない違和感。これはもはや聖の知らないハイテクノロジーか、超常の何かだ。
周囲の地獄絵図と併せて考えると、後者の方が可能性が高く思え、ますます戦慄を感じた。
昔から聖はお化けの類が苦手なのだ。
足の震えが大きくなる。
へたり込みそうになった時、足先に何かの感触。氷漬けに鳴った聖のスマートフォンである。
(ゲン!)
先ほど、幼馴染の弦輝は『待っていろ』と言った。
こんな危険な所に来て欲しくは無い。聖はそう強く思う。
同時に、弦輝ならばなんとかしてくれる、とも思う。
思えば幼い頃からそうだ。
調子に乗ってグイグイ進む聖の後ろを『仕方ねーなぁ』とでも言いそうな呆れ顔で、後ろから周りを注意してくれた弦輝。そのくせ聖が怯えていると前に出て守ってくれた弦輝。
せめて、弦輝が来るまで逃げ切ってやると聖は決意した。
「……ふむ。何故だ? やはりこのお嬢さんには効果がないようだ」
ところがキースは独りぶつぶつと呟いている。
「まさか俺としたことが失敗したのか? それともやはりこのお嬢さんの抵抗力がよほど強いか、だな」
キースの瞳が剣呑な光を帯びる。
なんとなく危険度が増したと感じるのは、聖の気のせいでは無いはずだ。
救いは、キースが聖を力づくでどうこうしようとはしていない点だ。
今の所は、だが。
「本格的に……試してみるか」
やおらスティックを頭上に掲げ、一呼吸の後に素早く振り下ろす。
ドォォォォォォォォン!
虎が吠えるか如き轟音。
この音を聞いた者は本能を恐怖が刺激し、金縛りのように体を硬直させたはずだ。
まるで凍りつくように。
いや。
「――――――――――――っ‼︎」
聖の口から、声にならない悲鳴が上がった。
足元から徐々にパキパキと音を立て、氷が這い上がって来る。
キースの口角が、満足げに吊り上る───が、それも長くは続かなかった。
「なんだとっ⁉︎」
瞠目するキース。その視線の先では、聖の足元にまとわりついていた氷が、蜃気楼のように夜の闇に消えていった。
聖にはよく判らなかったが、どうやらキースは驚愕のあまり思考が一旦停止しているようである。
───チャンス!
ここが機と見るや、聖は再び身を翻し、脱兎の如く遁走した。
そして勢いよく、キースの右側をすり抜ける。
「チッ!」
舌打ちと同時にキースは動く。しかし、咄嗟の出来事だった為か、左手で捕まえようとする。明らかな失策だった。
これは聖にとって好機だった。もう一度あの不可思議なトリックで足を止められたら危なかったが、聖の運動神経ならば人間の左腕一本くらい掻い潜れる。
再び聖は走り出した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あれから何分経っただろうか。十分くらいの気がするし、一時間のような気がする。
聖は夜の、実質的に無人となった校舎を縦横無尽に逃げ続けた。
動きを読んでいるのか、それとも監視カメラで見られているのかとでも思わせる配置で、守屋と高梨、そしてキースが至る箇所で待ち伏せしていた。
そして今、聖は再び一階の職員室前にいた。
(もう無理かな……)
息は上がり、酸欠に陥った頭は茫洋としだす。乳酸が溜まった下肢は、恐怖とは違う震えを催しだした。
かつ、と靴音が響く。
前屈みで息を整えていた聖は、靴音の方へ顔を向ける。
キースが酷薄な笑みを浮かべ、近づいて来る。
「お嬢さん、そろそろ終わりにしよう。お嬢さんはなかなかに珍しい体質をしているから、我々の研究の為に、君を持ち帰らせてもらうよ」
「アタシ、物じゃないんだけど……」
毒づきながらも内心『もーだめかな。ゲン、ごめん』と諦念が押し寄せてきた。
スティックを振り上げるキース。
「先ほどはなかなか面白いものを見せてもらった。今度は俺も、本気でやらせてもらうぞ」
そして鳴った。
何度聴いたか知れぬ、あの獣の咆哮にも似たフロア・タムの音が。
聖の足の爪先、足首、そして今度は膝上まで氷が覆い尽くす。
(私も御堂先輩たちみたいに氷漬けか……)
───せめて最期は、みっともない姿では凍りつきたくない。
聖はどこか呑気なことを考えながら、背を伸ばし目を瞑った。
(さよなら、ゲン)
幼馴染に心の中で別れを告げる聖。
しかし、それは無駄に終わった。
というよりも、無粋な『音』に邪魔をされた、という心境に近い。
歪みの効いたギターの爆音。
若干歪ませすぎじゃないかと思わせるファットなディストーション・サウンドでありながら、各弦の分離感良く聴こえる『音』。
そして、廊下の凍てついていた空気が、急速に暖かさを増していく。
聖の下半身を覆い尽くしていた氷は鋭角さを失い、やがて水になり、そして遂には気化して消えていった。
聴き馴染んだギターの音は、聖の真後ろから聞こえてきた。
振り向くと、やはり赤いストラトを構えた幼馴染の姿があった。
「―――遅いよ、ゲン」
眦に涙を滲ませながら、聖は彼の名を呼んだ。
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