チューリップラブ~甘い支配の始まり:榊原玲央の物語~【R18】

まぁ

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頃来

15

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 11時ごろ電話が鳴る。

「おかえりなさい、玲央」
 ‘俺の部屋にサンタクロースが来たんだが…乃愛、見てないか?’
「さあ?」
 ‘他の人へのプレゼントはそりに乗らないってデカさのプレゼント’
「あははっ…玲央だけのサンタ?良かったね?」
 ‘これ…明日は中身を持ってサンタはもう一度来るのか?’
「二度は来ないでしょ?」
 ‘だろうな。乃愛の好きなスパークリング用意してる’
「明日楽しみ」
 ‘ああ。俺は今日がメインイベントのようだが?ありがとう、乃愛’
「驚いた?」
 ‘すごくな。電気を点ける前に誰かいると思ってびくっとした’
「あははっ…そっちの驚きね?可笑しい」
 ‘軽くホラーのあと、乃愛サンタだと気づいた’
「家が近くで良かったよ。披露宴どうだった?」
 ‘型破りだったな…たぶん乃愛も見たことない披露宴。新郎新婦の主役感がいい意味で薄い’
「写真ある?」
 ‘知り合いばかりだったから今どんどん受信してる’
「明日見せてね」



 18時を待たずに今日は閉店する。女性は手ぶらでと言ってくれたのは皆が仕事帰りに気遣うことないようにだろう。三鷹くんは大丈夫だけど、光里ちゃんが玲央とは初対面だから居心地が悪いかもしれない。私も急いで玲央のマンションへ向かった。

 コンシェルジュさんに昨日のお礼を言うと

「メリークリスマス」

 と返ってくる。ここは日本だよね?なかなか日本でこういうやり取りが返って来ないのに楽しい。そう思いながら玲央の部屋のドアを開けて

「こんばんは。ただいま。メリークリスマス」

 とリビングへ入って行くと

「…こんばんは」
「おかえり」
「メリークリスマス」

 光里ちゃん、玲央、三鷹くんの順で返ってくる。楽しい。

「光里ちゃん、メリークリスマス。素敵なネックレスね」
「…ありがとうございます…」

 彼女が少し赤くなって三鷹くんを見るので

「うん?クリスマスプレゼントかな?三鷹くん、さすが」
「だろ?昨日ここへサンタが来たらしいが?」
「えーそうなの?」

 と言いつつ中身を見たくて先へ進む。

「わっ、満杯だ」
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