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chapter※12※※※※
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「そんなことを考えていたの?」
「いや、美鳥を感じたかっただけ。スーツ入れてないだろうな?」
「うん。本当に支配人が言ったんだよね?」
「ああ。あちこち館内をうろうろしたり、カフェに居座るなら宿泊客の装いで、と一番に言われた」
ひとつだけ冷蔵庫に残っていたゴールドキウイを半分ずつ食べてから
「ごちそうさまでした。早起きさせて、ごめんね。ゆっくりして行ってね」
と皿やカップを持つ。
「うん?一緒に出るぞ?空港まで送る」
「荷物も大きくないからいいよ」
「俺が送る」
「遠藤さんが来るんじゃなくて?」
「違う。昨日、一度屋敷に帰って俺の車で来たから俺が送る」
「空港までドライブデート?」
「そういうことだ」
昨日からもう段取りは出来ていたらしい。
朱鷺と私は時折手を繋ぎながら空港までのドライブを楽しんだ。
そして朱鷺は私のチェックインまで見届けてから仕事へと向かったんだ。
朱鷺の仕業だ…空港でのチェックインを見届けられ、新千歳空港に迎えの車が来てる…って…小学生でも来られるんですけど?口に出す西田さんの方がマシじゃない?
「ホテルまでは約2時間でございます。その後も本日一日はご予約頂いておりますので、外出のご予定があればご利用いただけます。明後日も一日ご予約頂いております。ですから、昼頃の便とは伺っておりますが、お時間は前後しても構いませんので何なりとお申し付けくださいませ」
「わかりました。ありがとうございます」
明らかにやり過ぎでしょ?そう思いながら、ゆったりとしたシートに深く沈む。
「桜…終わったところですか?」
「はい、ゴールデンウィークがちょうど満開でした。襟裳なんかは今が満開でしょうね」
「いや、美鳥を感じたかっただけ。スーツ入れてないだろうな?」
「うん。本当に支配人が言ったんだよね?」
「ああ。あちこち館内をうろうろしたり、カフェに居座るなら宿泊客の装いで、と一番に言われた」
ひとつだけ冷蔵庫に残っていたゴールドキウイを半分ずつ食べてから
「ごちそうさまでした。早起きさせて、ごめんね。ゆっくりして行ってね」
と皿やカップを持つ。
「うん?一緒に出るぞ?空港まで送る」
「荷物も大きくないからいいよ」
「俺が送る」
「遠藤さんが来るんじゃなくて?」
「違う。昨日、一度屋敷に帰って俺の車で来たから俺が送る」
「空港までドライブデート?」
「そういうことだ」
昨日からもう段取りは出来ていたらしい。
朱鷺と私は時折手を繋ぎながら空港までのドライブを楽しんだ。
そして朱鷺は私のチェックインまで見届けてから仕事へと向かったんだ。
朱鷺の仕業だ…空港でのチェックインを見届けられ、新千歳空港に迎えの車が来てる…って…小学生でも来られるんですけど?口に出す西田さんの方がマシじゃない?
「ホテルまでは約2時間でございます。その後も本日一日はご予約頂いておりますので、外出のご予定があればご利用いただけます。明後日も一日ご予約頂いております。ですから、昼頃の便とは伺っておりますが、お時間は前後しても構いませんので何なりとお申し付けくださいませ」
「わかりました。ありがとうございます」
明らかにやり過ぎでしょ?そう思いながら、ゆったりとしたシートに深く沈む。
「桜…終わったところですか?」
「はい、ゴールデンウィークがちょうど満開でした。襟裳なんかは今が満開でしょうね」
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