手を伸ばした先にいるのは誰ですか~愛しくて切なくて…憎らしいほど愛してる~【完結】

まぁ

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chapter※11※※※※※※※※

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Ninagawa Queen's Hotelの企画部門の女性から電話があった。

化粧品は扱えないがと前置きはされたが

‘レストラン利用促進の一環として、食事しながら美容トークをしていただけませんか?先日佐井様のブログに‘ポリフェノールトークに花が咲いた’と書かれていましたよね?’
「ええ」
‘そういったお話をしていただいて、当ホテルでご紹介させて頂きたいと考えてご連絡差し上げました’
「お話というのはどなたかと?」
‘佐井様のブログのようにオークワイナリーの柏木専務との対談という形で検討中ですが、まだそこは検討中としか申し上げられません。実は私の初企画で…予算ももらえてなくて…’

申し訳なさそうに小さくなる女性の声を聞きながら考える。

柏木さんと食事しながら?願ってもない好機到来よね?

「予算とおっしゃるのは私への報酬を含めてですね?」
‘はい、申し訳ございません’
「美味しい食事をいただくのですから報酬はいりませんが、条件はふたつです」
‘はい’
「私のブログでも紹介させて頂くこと。それと相手は柏木専務であること。このふたつがオーケーであれば喜んでお受けします」
‘ありがとうございます。ブログはこちらのメニュー開始等まで日にちを待っていただけるなら大丈夫です。それまでの情報解禁は困りますけど…’
「そこはわかっています、テレビでもそうなので」
‘佐井様、ありがとうございます。では、柏木専務で頑張って決めたいと思います。出来れば3回ほどシリーズ化を目指しています。またご連絡差し上げます’
「その条件であれば何度でもお受けしますよ」

ふふふふふっ…きたっ…私のお相手は彼よ。
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