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chapter※08※※※
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「美鳥のことは信用していますよ。個人のリスクマネジメントも仕事を始める前から行き届いていますから心配ありません。ただ…初めて企画をしたその仕事に雑言が届いたり、過小評価される可能性を教えてやらないと…ただでさえ‘蜷川’だから企画をさせてもらったというやっかみは発生します。その上その企画の取引先の専務と付き合っているとなると、余計なことを言われかねない。いい仕事をして傷つくのは見たくありません」
朱鷺の言うことはよくわかる。
緊急性があったから企画部門を差し置いて朱鷺が川崎さんへ話を回したのに私が便乗したのだ。
やりたい人は企画部門内外にたくさんいるのだから特別扱いと言われるのは当然だ。
事実なのだからそれを跳ね返すことのできる結果を残したい。
「蜜月関係にあるため融通がきくだとか、蜜月状態といえば聞こえはいいが実際は業者と癒着している…そういう余計なことを言われるのは美鳥です」
「朱鷺…」
「うん?」
「心配かけてごめんなさい…」
「そんなものいくらでもかまわない」
硬い表情を柔らかくして、朱鷺は私の頭をくしゃくしゃとかき混ぜるように撫でる。
その慣れたはずの感覚に…トクン…小さく胸が音を立てた気がして驚いて朱鷺を見上げると
「うん?」
何でもないと慌てて首を振る。
おかしいでしょ?落ち着きなさい、私。
龍にも朱鷺にもトクンはおかしいのよ…トクンに分類区分を誰かつけて…
朱鷺の言うことはよくわかる。
緊急性があったから企画部門を差し置いて朱鷺が川崎さんへ話を回したのに私が便乗したのだ。
やりたい人は企画部門内外にたくさんいるのだから特別扱いと言われるのは当然だ。
事実なのだからそれを跳ね返すことのできる結果を残したい。
「蜜月関係にあるため融通がきくだとか、蜜月状態といえば聞こえはいいが実際は業者と癒着している…そういう余計なことを言われるのは美鳥です」
「朱鷺…」
「うん?」
「心配かけてごめんなさい…」
「そんなものいくらでもかまわない」
硬い表情を柔らかくして、朱鷺は私の頭をくしゃくしゃとかき混ぜるように撫でる。
その慣れたはずの感覚に…トクン…小さく胸が音を立てた気がして驚いて朱鷺を見上げると
「うん?」
何でもないと慌てて首を振る。
おかしいでしょ?落ち着きなさい、私。
龍にも朱鷺にもトクンはおかしいのよ…トクンに分類区分を誰かつけて…
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