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サプライズwedding SS
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「お待たせ~はい、ビールとスペックのリゾット」
久世さんが俺たちの前に熱々のリゾットを置いた。
「香歩チンの結婚式、翼さんも翠さんも泣くだろうね」
「特に父さんが…泣くな」
「そうかぁ、翠さんの方が泣くかぁ」
うん、うん、と頷きながら空いた皿を下げる久世さんは
「翠さん、熱いんだよな」
と言う。
「そうなるのかな?父さんの涙は俺も香歩も何度も見てる」
「全部香歩絡みなんじゃない?」
「千紘さん、正解」
「そんな気がする」
「香歩に思い入れが強いんだよ」
「朱もだろ?」
「そう。女だから…香歩は俺たちとはまた違った攻撃を一人で受け続けてたから…それにこうして家族の形になるずっと前から、香歩は俺と父さんを受け入れてくれていた。まあ、言ったらキリがないくらい‘香歩がいたからこそ’っていうことがたくさんあるってこと」
これだけ話をしてからでも、まだ熱いリゾットを小さく口にする。
「うん、うまい。…千紘さん」
「うん?」
「父さんたちも、俺も、まだ香歩とデートするよ?」
「もちろん、いいよ。香歩もそうしたいと思うし。朱も俺ともこうしてデートしてよ?」
久世さんが俺たちの前に熱々のリゾットを置いた。
「香歩チンの結婚式、翼さんも翠さんも泣くだろうね」
「特に父さんが…泣くな」
「そうかぁ、翠さんの方が泣くかぁ」
うん、うん、と頷きながら空いた皿を下げる久世さんは
「翠さん、熱いんだよな」
と言う。
「そうなるのかな?父さんの涙は俺も香歩も何度も見てる」
「全部香歩絡みなんじゃない?」
「千紘さん、正解」
「そんな気がする」
「香歩に思い入れが強いんだよ」
「朱もだろ?」
「そう。女だから…香歩は俺たちとはまた違った攻撃を一人で受け続けてたから…それにこうして家族の形になるずっと前から、香歩は俺と父さんを受け入れてくれていた。まあ、言ったらキリがないくらい‘香歩がいたからこそ’っていうことがたくさんあるってこと」
これだけ話をしてからでも、まだ熱いリゾットを小さく口にする。
「うん、うまい。…千紘さん」
「うん?」
「父さんたちも、俺も、まだ香歩とデートするよ?」
「もちろん、いいよ。香歩もそうしたいと思うし。朱も俺ともこうしてデートしてよ?」
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