結婚までの120日~結婚式が決まっているのに前途は見えない~【完結】

まぁ

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119日目の愛

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「お時間です」

 スタッフさんの声を聞くと

「翼は左、俺は右」
「オーケー」

 私の頭上で暗号が飛び交う。何?パパが私の左、お父さんは私の右にいるけど?

「何の話?」
「足だよ」
「足?」

 パパが優しい声で教えてくれたが要領を得ない。

「一歩目の話」
「3人が同じように足を出せば、軍隊の行進になりかねないだろ?」
「ふふっ…マーチングとか言ってよね、お父さん」
「香歩はどっちからにする?」
「一歩目はね…両方で」
「承知した」
「久しぶりだねぇ、香歩」

 私たちが扉すれすれに立つと、スタッフさんが左右に大きくそれを開く。

 小さなチャペルのバージンロードの先にいる千紘と目が合ったとき

「「せーの」」

 パパとお父さんが私の耳に小さく言い、私はぐっと両腕に力を入れた。

 ぶらーん…トン…私が両足で着地すると、パパとお父さんが笑う気配に私も笑顔になる。

 これが私の…あの日から119日目の第一歩。

 大きな愛の形。


 [本編完結]

 次ページよりafter storyとなります。
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