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朱は平日に名古屋へ住まいを移す。そして4月1日から営業所勤務だ。
「お弁当…私のは詰めるけど…余っちゃった。失敗」
ハンバーグも紅しょうが入りのちくわ磯辺揚げも、お皿に残ってしまう。
「失敗じゃねぇだろ?俺の弁当箱は?」
朱は自分のお弁当箱にご飯を入れると
「飯が冷めたらおかずも詰める。あっちですぐに食えるのは助かる」
と私の頭をグリグリと撫でる。
「朱…」
私は堪らない気持ちを言葉には出来ずに朱に抱きついた。
「香歩、何も変わらない」
私の髪をそっと撫でる朱は、とても穏やかに私に言う。
「寝る場所が少し離れるだけ。話ししたけりゃ、仕事終わりにだって会える距離だ。しかも期間限定。わかるか?俺と香歩の距離は変わらない。死ぬまで変わらないだろ?」
「ぅん…」
「気がかりなのは、父さんと翼さんだぞ?年老いていく二人だからな。香歩、大丈夫か?」
朱がそう言うとパパとお父さんが私と朱の上から抱きついてくる。
「言うじゃねぇか、朱」
「翠、そっとしておこうよ。朱が一番淋しいんだよ」
「パパ、それを言っちゃダメ」
4人でクスクスと笑いながら、私が皆に見送られて一番に家を出た。これでいいんだよね、朱。
「お弁当…私のは詰めるけど…余っちゃった。失敗」
ハンバーグも紅しょうが入りのちくわ磯辺揚げも、お皿に残ってしまう。
「失敗じゃねぇだろ?俺の弁当箱は?」
朱は自分のお弁当箱にご飯を入れると
「飯が冷めたらおかずも詰める。あっちですぐに食えるのは助かる」
と私の頭をグリグリと撫でる。
「朱…」
私は堪らない気持ちを言葉には出来ずに朱に抱きついた。
「香歩、何も変わらない」
私の髪をそっと撫でる朱は、とても穏やかに私に言う。
「寝る場所が少し離れるだけ。話ししたけりゃ、仕事終わりにだって会える距離だ。しかも期間限定。わかるか?俺と香歩の距離は変わらない。死ぬまで変わらないだろ?」
「ぅん…」
「気がかりなのは、父さんと翼さんだぞ?年老いていく二人だからな。香歩、大丈夫か?」
朱がそう言うとパパとお父さんが私と朱の上から抱きついてくる。
「言うじゃねぇか、朱」
「翠、そっとしておこうよ。朱が一番淋しいんだよ」
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