結婚までの120日～結婚式が決まっているのに前途は見えない～【完結】

他人の介入

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「香歩ちゃん、こんなレベルの話、馬鹿馬鹿しい…VSだと言ったが土俵が違うわ。出よう」
「勝手に連れて行かないで下さいよ」
「何？じゃあ、アンタら二人は、ヤキモチは可愛い、ヤキモチは恋愛のスパイスだというように香歩ちゃんを言いくるめて、彼女はこれからもそう思わされて我慢ばかりするのか？」
「そんなことは言ってない」
「はぁ？言ってるだろうがっ。俺ならヤキモチなんて妬かせる暇なく、自分の彼女だけを可愛がるよ。自分だけが愛されてるっていう絶対的な安心感を与えてやる。社食で女に囲まれそうなら外で食えばいい。いくらでも対応は出来るんだ」
「恋愛の方法とか愛し方なんて、人それぞれだと思いますけど？」
「もっともらしいこと言ってるが、自分の女が不安になってる時点でそのやり方は間違ってる」
「香歩が不安になってる…それは…あのバレンタインの時からいろいろと不安にさせたけれど、ちゃんと俺のところに戻って来てくれているし大丈夫です。他人にとやかく言われることではありません」
「ほぉ…香歩ちゃん、えいちゃんのところに戻っているから大丈夫だと思われてるけど、そこんとこの真意は伝えられる？これだけのレベル違いが明らかなんだ…ただ元に戻っただけじゃないだろう？」

　並木さんは瑛人への強い口調を、とても優しいものに変えて私に聞く。

「…今までより…こうして欲しいなってことを、瑛人に伝えるようにしようと思って…今週は過ごしてみようとは考えてます」
「香歩ちゃん、健気だねぇ…その努力はどうだろう…このレベルの相手には通じないよ」