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サイサイ先生デビューSS 14

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「絶対になります」
「えっと…夏さんでいいですか?」
「はい」
「夏さんは立ち仕事ですよね?タクから、ホテルのカフェって聞いてるので」
「はい。でもアップダウンなんてしないから、あれだけやれば太ももが筋肉痛だと思います」
「爪先使ったりもしたから、ふくらはぎも筋肉痛かもよ?」
「絶対そうだよ」
「でも弟のところで黙々とトレーニングするより断然楽しいと思います」
「才花ちゃん、働くお姉さんたちは運動不足なんだよ。毎日ワークアウトを欠かさない才花ちゃんには分かりづらいだろうけど、才花ちゃんの方が珍しい人」

「「「毎日?」」」

3人がドリンクのグラスをガタッといわせて驚く。

「毎日ハードにってことではないです。全身の筋肉を動かすストレッチにちょっとプラスみたいな日とかあるんで。外側の筋肉はつかないようにしてるので、たぶん想像されているより大したことないです」
「弟より才花さんの方がいい感じの先生っぽいわ」
「緒方先生はインナーマッスル、体幹と分けてメニューを作って下さるくらいプロですよ」
「そうでしょうけど、それって一般向けしないんですよね。アスリートにはいいけれど」
「何?夏たち、運動不足解消したいの?筋トレじゃなく」
「そう」
「今日のでダンス、いいかもって思いました。ゴルフとかテニスみたいに道具もいらないし」
「スイミングのメイクオフとかも面倒だしね。あれ私、続かなかったのよ」
「ジョギングも花粉の季節、私4ヶ月くらいは反応するから続けられなかった」

働くお姉さんはいろいろとチャレンジしているんだね。緒方先生が言っていたように新情報をインプットしておこう。

「それって代謝が上がればいい、みたいな?」
「そうそう」

なるほど…

「羅依、お待たせ」
「タクは?」
「まだ下にいるって」
「そうか。着替えなくていいか?」
「二人とも上着あるからいいね」
「二度目のストリップはなしか?サイサイ先生、また来週よろしく」
「…はい、火曜日に。お願いします」

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