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サイサイ先生デビューSS 1
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「何を考えてる?」
火曜日の早朝、まだ起きなくてもいいのに目が覚めてしまった。
「なんで…起きてるってバレたの?じっとしてたのに…」
「呼吸」
「ふーん…」
「で?俺の奥さんは、4時間足らずで目覚めて何を考えてる?」
仰向けになった羅依は素肌の上に私を乗せると、チュッ…唇の端に軽くリップ音を立てたあと私の髪に指を通し始めた。
「30分のシミュレーション」
「20時までに何回するんだ?今まだ6時過ぎだぞ?」
「…数学苦手」
「算数レベルだが?」
「寝起きに勉強させる旦那さまってどうなの?」
「どう思うんだ?」
「意地悪」
「嫌か?」
「好き」
「ヤる?シミュレーションから逃避させてやる」
「っ…返事を待たないんだ…」
「コレ、待てると思うか?」
「おもいっきりゴリゴリ押し付けるの…?講師の腰は労ってよ?」
「善処する」
そう言った羅依は私の首にしゃぶりつき、大きな手で胸をもてあそび始めた。
レクチャーの告知には、私の簡単な経歴が添えられ‘サイサイと誰でも楽しめるクラブダンス’と書かれていた。私は初心者の練習でよく使われる音楽を片っ端から聞いて、30分の音源を2パターン用意した。
でも誰でも楽しめるように出来るのだろうか…
火曜日の早朝、まだ起きなくてもいいのに目が覚めてしまった。
「なんで…起きてるってバレたの?じっとしてたのに…」
「呼吸」
「ふーん…」
「で?俺の奥さんは、4時間足らずで目覚めて何を考えてる?」
仰向けになった羅依は素肌の上に私を乗せると、チュッ…唇の端に軽くリップ音を立てたあと私の髪に指を通し始めた。
「30分のシミュレーション」
「20時までに何回するんだ?今まだ6時過ぎだぞ?」
「…数学苦手」
「算数レベルだが?」
「寝起きに勉強させる旦那さまってどうなの?」
「どう思うんだ?」
「意地悪」
「嫌か?」
「好き」
「ヤる?シミュレーションから逃避させてやる」
「っ…返事を待たないんだ…」
「コレ、待てると思うか?」
「おもいっきりゴリゴリ押し付けるの…?講師の腰は労ってよ?」
「善処する」
そう言った羅依は私の首にしゃぶりつき、大きな手で胸をもてあそび始めた。
レクチャーの告知には、私の簡単な経歴が添えられ‘サイサイと誰でも楽しめるクラブダンス’と書かれていた。私は初心者の練習でよく使われる音楽を片っ端から聞いて、30分の音源を2パターン用意した。
でも誰でも楽しめるように出来るのだろうか…
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