45 / 120
黒い後ろ楯 1
しおりを挟む
アパートを解約することをしーちゃんに連絡すると
‘リハビリだけでなく、トレーニングまで気が向くのは藤堂さんのおかげよね’
と、そのことを喜んでくれて反対はされなかった。
‘香ちゃんが、才花のような腹筋を目指すって言ってるけどなかなかよね。私がたんぱく質メニューを作って、鶏ももの皮も全部取って料理しても、大学の帰り道にアイスクリーム屋さんに行ったりするんだもの。がっかりしちゃう、フフン’
がっかりと言いながらもフフンとご機嫌なしーちゃんは、洋輔さんと香さんと仲良く楽しく生活してるようで安心する。
‘才花は食事コントロール継続?’
「そうだね。絞ってるわけじゃないけど」
‘習慣になってるから、今さら油物をガツガツ食べないか’
「うん。新しいレシピ、ささみ鍋が上手に作れるようになったの」
‘やるわね。香ちゃんがささみは嫌いなのよ’
「わっ、たんぱく質メニューに難関だね」
‘なのに昨日、ミニ丈のパーカーを買って来てるの。目標には届いてないからおかしいけれど、若いから健康的な肌見せもいいんじゃない?って、フフン’
「いい、いい」
やっぱりご機嫌なしーちゃんとしばらく話をしてから、今日のトレーニングを開始した。
今日のトレーニングメニューを終了させるとシャワーを浴びる。
今日は私一人でお留守番なので部屋がとても静かだ。
シャワーのあと、その静かさが少し気になったのでマシンのある部屋で大きめに音楽を掛けドアを開けておく。これでキッチンにもリビングにも音楽が聞こえる。
自分でシナモンのホットミルクを作ると、ソファーに座ってずっと放置していた連絡をいくつかしようとスマホを手にした。
‘リハビリだけでなく、トレーニングまで気が向くのは藤堂さんのおかげよね’
と、そのことを喜んでくれて反対はされなかった。
‘香ちゃんが、才花のような腹筋を目指すって言ってるけどなかなかよね。私がたんぱく質メニューを作って、鶏ももの皮も全部取って料理しても、大学の帰り道にアイスクリーム屋さんに行ったりするんだもの。がっかりしちゃう、フフン’
がっかりと言いながらもフフンとご機嫌なしーちゃんは、洋輔さんと香さんと仲良く楽しく生活してるようで安心する。
‘才花は食事コントロール継続?’
「そうだね。絞ってるわけじゃないけど」
‘習慣になってるから、今さら油物をガツガツ食べないか’
「うん。新しいレシピ、ささみ鍋が上手に作れるようになったの」
‘やるわね。香ちゃんがささみは嫌いなのよ’
「わっ、たんぱく質メニューに難関だね」
‘なのに昨日、ミニ丈のパーカーを買って来てるの。目標には届いてないからおかしいけれど、若いから健康的な肌見せもいいんじゃない?って、フフン’
「いい、いい」
やっぱりご機嫌なしーちゃんとしばらく話をしてから、今日のトレーニングを開始した。
今日のトレーニングメニューを終了させるとシャワーを浴びる。
今日は私一人でお留守番なので部屋がとても静かだ。
シャワーのあと、その静かさが少し気になったのでマシンのある部屋で大きめに音楽を掛けドアを開けておく。これでキッチンにもリビングにも音楽が聞こえる。
自分でシナモンのホットミルクを作ると、ソファーに座ってずっと放置していた連絡をいくつかしようとスマホを手にした。
61
お気に入りに追加
174
あなたにおすすめの小説
俺様な極道の御曹司とまったりイチャイチャ溺愛生活
那珂田かな
恋愛
高地柚子(たかちゆずこ)は天涯孤独の身の上。母はすでに亡く、父は音信不通。
それでも大学に通いながら、夜はユズカという名で、ホステスとして生活費を稼ぐ日々を送っていた。
そんなある日、槇村彰吾(まきむらしょうご)という男性が店に現れた。
「お前の父には世話になった。これから俺がお前の面倒を見てやる」
男の職業は、なんとヤクザ。
そんな男に柚子は言い放つ。
「あなたに面倒見てもらう必要なんてない!」
オレサマな極道の若と、しっかり者だけどどこか抜けてる女の子との、チグハグ恋愛模様が始まります。
※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
イケメンエリート軍団の籠の中
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
唯一の女子、受付兼秘書係が定年退職となり
女子社員募集要項がネットを賑わした
1名の採用に300人以上が殺到する
松村舞衣(24歳)
友達につき合って応募しただけなのに
何故かその超難関を突破する
凪さん、映司さん、謙人さん、
トオルさん、ジャスティン
イケメンでエリートで華麗なる超一流の人々
でも、なんか、なんだか、息苦しい~~
イケメンエリート軍団の鳥かごの中に
私、飼われてしまったみたい…
「俺がお前に極上の恋愛を教えてやる
他の奴とか? そんなの無視すればいいんだよ」
【R18】鬼上司は今日も私に甘くない
白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。
逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー
法人営業部メンバー
鈴木梨沙:28歳
高濱暁人:35歳、法人営業部部長
相良くん:25歳、唯一の年下くん
久野さん:29歳、一個上の優しい先輩
藍沢さん:31歳、チーフ
武田さん:36歳、課長
加藤さん:30歳、法人営業部事務
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる