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まだまだspecial thanks

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 そのあと伊東さんたちが準備して下さっていたのは花火だった。家庭用の打ち上げ花火をたくさん並べると、人手はたくさんあるので一斉に点火可能だ。

「綺麗だね、吉宗。私もこんなの初めて」

 吉宗は私と正宗に挟まれ、離れた場所から花火を見る。3回それを繰り返したあと小笹さんが透明のプラスチックバッグを両手にぶら下げてこちらへきた。

「吉宗、あとは手持ち花火っす。吉宗は何歳?」
「さんさい」
「おーなったばかりで間違えないのはすごいっす。3歳の子どもは大人の隣でしか花火を持っちゃいけないルールで、この花火はこうやって…」

 パチパチッと一本の花火に火を点けた小笹さんが吉宗に言う。

「腕を真っ直ぐ伸ばして動かさない。約束出来るなら吉宗にこれ全部やるが出来ないなら4歳になってから…」
「できる、こう」

 吉宗が甚平の袖を捲るようにして腕を見せるとピーンと肘を伸ばして見せた。

「なら、これやる。若と綸さんと一緒にすることな」
「ん。ありがと、おざさ」
「小笹さん、ありがとうございます」

 そうして私たち親子3人は、バーベキューセットを皆さんが片付けて下さる隣で花火を楽しんだ。

「かわった」
「ほんと、色が変わるんだね。すごい」
「つぎ、これ」
「えっと…正宗これわかる?火を点ける向きがわからない」
「ん?こっち」

 正宗が自分の持っていた花火の火を移してくれると、すぐ吉宗が手を伸ばす。

 こうして恒例のバースデーバーベキューに花火がプラスされ、組員皆さんの温かい気持ちを溢れるほど受け取り幸せな1日が終了した。
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