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続々:special thanks
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広間まで綸を真ん中に手を繋ぎ3人で歩く。すぐに後ろから
「吉宗が真ん中じゃないところが正宗だよな」
と潤の声がした。
「そうだな。吉宗、俺と手繋いで行くか?」
駿が手を伸ばして見せると吉宗は
「いと」
とすぐに返事をする。すると駿のさらに後ろから
「吉宗は駿より俺。来い」
尾木の声がすると今度は綸を見上げて考えた吉宗は
「こい」
と、尾木の真似をするように言い小さな手を伸ばす。
「来いって、吉宗…言い方…」
戸惑う綸とは違い、機嫌よく歩いて来た尾木は吉宗の手を握り4人並んで歩き始めた。チッ…壁に当たるじゃねぇか。だが気づいた綸が俺を自分の方へ引っ張るようにしたので良しとする。
広間にはもう皆が揃っており、仲居たちが忙しく出入りしていた。
俺たちが座ると、なぜか料理長が箱を抱えて広間に入って来た。
「高須さん、綸ちゃん。お待たせ」
そう言いながら料理長は、あの幻の酒を3本箱から取り出す。
「これ、高須さんたちに取っておいたんだ。3本しか確保出来なかったが皆で仲良く分けてくれ。高須さんも独り占めするよりいいだろ?」
「ああ、ここにいるのは皆家族だからな。感謝する」
「料理長、ありがとうございますっ」
小笹さんの一際大きな声がした時、鞠子さんと航平が入って来た。そして皆の膳に小鉢を追加し始める。
「綸ちゃん、すきみだ。これは客には出さないものだが、綸ちゃんの家族にはいいだろ?」
「嬉しい…ありがとうございます。すごく嬉しい…厨房にこっそり行った自分が恥ずかしい」
「ははっ、綸ちゃんには量や仕入れがわからないから仕方ないさ。それも実家の可愛いワガママってことでいいだろ。厨房に来てくれるのは嬉しいんだが今日はこれをサプライズで準備していたからな、悪かった」
「そんな…嬉しいね、正宗」
本当に嬉しそうな綸を見て俺も嬉しくなる。
「料理長、いただきます。皆もうまいうちに始めるぞ」
「「「「「いただきます」」」」」
「吉宗のも美味しそうだね、いただきます」
「…ます」
小さな手を合わせて言った吉宗に鞠子さんが
「お利口さんねぇ、吉宗くん。たくさん食べてね」
と微笑んだ。
「吉宗が真ん中じゃないところが正宗だよな」
と潤の声がした。
「そうだな。吉宗、俺と手繋いで行くか?」
駿が手を伸ばして見せると吉宗は
「いと」
とすぐに返事をする。すると駿のさらに後ろから
「吉宗は駿より俺。来い」
尾木の声がすると今度は綸を見上げて考えた吉宗は
「こい」
と、尾木の真似をするように言い小さな手を伸ばす。
「来いって、吉宗…言い方…」
戸惑う綸とは違い、機嫌よく歩いて来た尾木は吉宗の手を握り4人並んで歩き始めた。チッ…壁に当たるじゃねぇか。だが気づいた綸が俺を自分の方へ引っ張るようにしたので良しとする。
広間にはもう皆が揃っており、仲居たちが忙しく出入りしていた。
俺たちが座ると、なぜか料理長が箱を抱えて広間に入って来た。
「高須さん、綸ちゃん。お待たせ」
そう言いながら料理長は、あの幻の酒を3本箱から取り出す。
「これ、高須さんたちに取っておいたんだ。3本しか確保出来なかったが皆で仲良く分けてくれ。高須さんも独り占めするよりいいだろ?」
「ああ、ここにいるのは皆家族だからな。感謝する」
「料理長、ありがとうございますっ」
小笹さんの一際大きな声がした時、鞠子さんと航平が入って来た。そして皆の膳に小鉢を追加し始める。
「綸ちゃん、すきみだ。これは客には出さないものだが、綸ちゃんの家族にはいいだろ?」
「嬉しい…ありがとうございます。すごく嬉しい…厨房にこっそり行った自分が恥ずかしい」
「ははっ、綸ちゃんには量や仕入れがわからないから仕方ないさ。それも実家の可愛いワガママってことでいいだろ。厨房に来てくれるのは嬉しいんだが今日はこれをサプライズで準備していたからな、悪かった」
「そんな…嬉しいね、正宗」
本当に嬉しそうな綸を見て俺も嬉しくなる。
「料理長、いただきます。皆もうまいうちに始めるぞ」
「「「「「いただきます」」」」」
「吉宗のも美味しそうだね、いただきます」
「…ます」
小さな手を合わせて言った吉宗に鞠子さんが
「お利口さんねぇ、吉宗くん。たくさん食べてね」
と微笑んだ。
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