さまよう綸◆◆若頭からの求愛…迷惑だわ◆◆ 【完結】

まぁ

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第十一話 8

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 どうしたものかと伊東さんを見ると

「ははっ、正宗のこと気になる?それとも伊東たち?」
「…伊東さんたちに迷惑掛けるのは嫌だ」
「優しいな、綸ちゃんは。じゃあ正宗のことは?」
「正宗は仕事って言うなら仕事なんじゃないかなって思うけど…よくわからないからいいや。考えるの面倒くさいもの」

 この時の私の瞳がまたリッキーを惹き付けているとはわからない。彼は軽快に何でも無いことのように続けて聞く。

「何でわからない?正宗のマンションに住んでいるだろ?それに美容室に行くとか綸ちゃんの行き先は連絡するだろう?」
「昨日、本家に泊まるとだけメッセージが来た。今朝は美容室のこと電話したら女の人が取って正宗を起こしてた。わかるのはそれだけ」

 リッキーはそっか…とだけ言い

「正宗には俺がちゃんと連絡する」

 伊東さんに向かって告げると私の手を引き歩きながら、反対の手でスマホをタップした。出ないな…と、彼はまた違うところへ掛け始めたと思ったら、ぴたっと立ち止まった。

「お疲れ様です。国府力哉です。先日は失礼致しました」
‘…’
「お忙しいところ組のことで無くて恐縮ですが、正宗と連絡が取れなかったので組長に…綸ちゃんが連絡をきちんとしないと伊東たちに迷惑掛けると心配しているので…」

 彼は私とたまたま会って食事に行くことと、昨日から今朝の私と正宗のやり取りを告げ

「あんな広いマンションに一人では可哀想なので今日はうちに泊まってもらってよろしいでしょうか?うちには母の他にも女性たちがいて賑やかですから」
‘…’
「高須から通達が出ているわけではないので綸ちゃんの好きにして構わないはずですよね。けど彼女は優しいんでしょ、人に迷惑を掛ける事を心配していますね」
‘…’
「えっ…彼女に確認してよろしいでしょうか?」
‘…’
「綸ちゃん、正宗から何か連絡来てる?」

 リッキーに言われスマホを見るが何も来ていない。そう言うと

「お待たせしました。何も連絡無いですね」
‘…’
「承知しました」

 通話を終えリッキーは言いにくそうに言葉を発した。

「正宗、2~3日出張らしい…」

 そしてリッキーが伊東さんたちを見ると、二人はスマホをチェックし

「「ありません」」

 と答えた……
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