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第二話 1
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次の派遣先はオフィス家具会社の総務課だった。
一階がショールームになっており、二階三階に各部署、四階に各役員の部屋と会議室がある。そしてオフィス家具を扱う会社らしく、どの階も快適な空間作りがされている。
今日も淡々と業務をこなし終業まで20分余りの頃、部署を越えフロア全体がざわついている。
‘あの車、何?’
‘誰も降りないのにウチの前?’
‘2台とも普通じゃない雰囲気だよね…’
仕事の手を止めないで残業なしにすればいいのに…と思うが私には関係ない。終業時間ぴったりにパソコンの電源を落とし部屋を出る。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
「お疲れ様…」
「あの駒村さんって人、愛想よくないよね…仕事はしてくれるけど…」
最後に耳に入った言葉に、仕事しに来てるんだからいいでしょ?と心の中で呟きつつ建物の外に出る。バッグに手を入れイヤホンを探りながら歩き始める私を大きな影が遮る。避けて進もうとすると
「綸」
腰に響くような子宮に響くような…聞いたことのない甘く心地よい低音のバリトンで名前を呼ばれ思わず顔を見上げた。でもやっぱり知らない人だ。
知らない人に名前を呼ばれて心地よいと感じた自分が気持ち悪いな。帰ろう…
一階がショールームになっており、二階三階に各部署、四階に各役員の部屋と会議室がある。そしてオフィス家具を扱う会社らしく、どの階も快適な空間作りがされている。
今日も淡々と業務をこなし終業まで20分余りの頃、部署を越えフロア全体がざわついている。
‘あの車、何?’
‘誰も降りないのにウチの前?’
‘2台とも普通じゃない雰囲気だよね…’
仕事の手を止めないで残業なしにすればいいのに…と思うが私には関係ない。終業時間ぴったりにパソコンの電源を落とし部屋を出る。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
「お疲れ様…」
「あの駒村さんって人、愛想よくないよね…仕事はしてくれるけど…」
最後に耳に入った言葉に、仕事しに来てるんだからいいでしょ?と心の中で呟きつつ建物の外に出る。バッグに手を入れイヤホンを探りながら歩き始める私を大きな影が遮る。避けて進もうとすると
「綸」
腰に響くような子宮に響くような…聞いたことのない甘く心地よい低音のバリトンで名前を呼ばれ思わず顔を見上げた。でもやっぱり知らない人だ。
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