彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

大切な枝葉たち 20

玖未がいて、キッチンから温かい料理の匂いがして、それでもその中で俺たちは北さんたちがどんどんと上げてくる報告からヤクザの現状を読み取り、話し合う。

今日新たに加わった警戒人物2名の件で、食堂を含めた屋敷中がピリッとしていたはずなのに、玖未がいるだけでどこか家庭を思わせる空気があり殺気立つことがない。

思えば、ばあちゃんが居たときもこんな空気があったのかもしれないが、その時の俺は組の仕事を知らない子どもだったから感じ方は異なるかもしれない。

はっきりと思い出せない子どもの感情を振り払うように、ベッドで繋がったまま玖未を抱え起こす…はぁ…ぅっん…玖未の体重を俺自身で受け止め、最奥を強く刺激すると玖未は俺の首に巻きついて自分の体重を逃がそうと腰を浮かす。すかさず下からグイッ…突き上げかき混ぜると…ふぅ…ぁん…

「…ゆ…じんっ…っ…ぃいぃっ…ぐちゃぐ…ちゃ…がいぃ…ぅん…」
「くっ…お前っ…ここで煽るか…っ？」

思わず喉を鳴らした俺は下から突き上げるだけでなく、玖未の腰骨辺りをガシッと掴んで前後に動かす…ひゃっ…っん…

「も…無理…って…っぁ…あっ…」
「…もう少し…っ…玖未…ぐちゃぐちゃがいいんだろ…？」
「…っ…ぅっ…」

声が出そうなのに呼吸が乱れ過ぎて声にならない玖未の顎が上がり、俺はその首筋に吸い付いた…グルッ…ぁん…ぅっん…円を描く突き上げの繰り返しに二人に広がる快感が体も脳も支配する。

そしてドロドロと繋がる鍵穴だけでなく、汗までも絡み合わせて俺たちは大きな波に飲まれた。