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大切な枝葉たち 9
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マンションに寄って冷蔵庫に私たちの分と灰谷兄妹分の食材を入れる。灰谷兄妹のところへ行くのは明日だ。今日は買い物を済ませただけ。
そして屋敷に行くと食堂の冷蔵庫は大西さんとうさに任せ、私はダイニングへ入る。ここの冷蔵庫も空っぽだったからね。お父さんたちの夕食は食堂とダイニングが半々くらい。朝は必ずダイニングで、昼も屋敷にいたらダイニング。
これまでは太郎や次郎が買ってきた物や3人で鍋物というのが多かったらしい。
けれど、みんな私の家族だからね…全部は出来なくても手伝えたらと思いながらカボチャの煮物から作り始めた。誰かに今夜の予定を聞かないと、あとの食材をどうしておくか決められないな。
するとザワザワと人の気配が下りて来る。上からだからお父さんたちだ、と思ってダイニングから顔を出してみると
「おっ、玖未。ちょっとそこで待っててな」
お父さんがニコッと笑いながらも急いだ様子で玄関へ向かう。太郎と次郎はめちゃくちゃお仕事モードだね…でもお父さん、普段着だよね…いってらっしゃい、と言うのは違うか…玄関でなく、玄関を通りすぎて食堂側の建物に行くのか…と後ろ姿を見ながら予想するが
「門番に徹底しないといけませんね」
「通してしまうとは何事でしょう」
と言う太郎と次郎のイラついた声に何かあったのだと理解した。
でも他の組員さんがバタバタしている様子もないし、悠仁たちの気配もしない。悠仁たちは食堂側の建物でお仕事中なんだけれど…と思っているとpurururu…スマホが鳴り、私は応答をタップしながら、コトコト小さく音を立てる鍋の前に立った。
そして屋敷に行くと食堂の冷蔵庫は大西さんとうさに任せ、私はダイニングへ入る。ここの冷蔵庫も空っぽだったからね。お父さんたちの夕食は食堂とダイニングが半々くらい。朝は必ずダイニングで、昼も屋敷にいたらダイニング。
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けれど、みんな私の家族だからね…全部は出来なくても手伝えたらと思いながらカボチャの煮物から作り始めた。誰かに今夜の予定を聞かないと、あとの食材をどうしておくか決められないな。
するとザワザワと人の気配が下りて来る。上からだからお父さんたちだ、と思ってダイニングから顔を出してみると
「おっ、玖未。ちょっとそこで待っててな」
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