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業が深く罪深い 17
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3つ並ぶ炊飯器がひとつ空いてるので、ツナと白ネギの炊き込みご飯をめんつゆで味付けして炊く。
冷凍から出してあった油揚げ4枚と玉ねぎをとろっと炊きながら、ダイニングと食堂の豚こまと豚バラをかき集めてくる。箱買いの玉ねぎの底が見えたと思いながら、ニンニクを加えてポークケチャップを作る私の隣で、大西さんが森川兄弟たちのお皿を静かに洗ってくれた。大西さんも自分に出来ることをしながら家族を待っているんだよね。
「大西さんも食べてね」
「はい、もう少しあとで頂きます。落ち着いたら旅行のお土産を渡しますね」
「あ、ありがと…外国のお土産…初めて」
「そうですか。向こうで人気があるという普通のお菓子ですけど」
「ん…楽しみ」
「この炊飯器も空いたのは白米を炊いていいですか?」
「お粥を炊きたいから、お米は少ないお粥モードにセットして欲しい」
「いいですね。夜明けの胃に優しそうです」
大西さんがお米をセットしてくれたところへ干し海老と生姜を入れ、塩、オイスターソース、醤油、胡麻油を少しずつ入れて炊く。これで3台の炊飯器は白米とお粥と炊き込みご飯で準備できた。
「あ、戻られましたね」
「ん…大西さん、行っても大丈夫だよ…悠仁が出迎えはいらないって…待ってくれって言ったから…私はここで待つの」
「そうですか。では、私も玖未さんとここで待ちます。私は玖未さん付きですので」
「…ん…」
「珈琲も落としておきましょうか…誰が何を欲しがるか分かりませんからね」
大西さんは12杯入れられるコーヒーメーカーに水と珈琲豆をセットしながら
「皆が出て行かれた直後に森川兄弟が一生懸命風呂掃除してたんで、皆、ゆっくり風呂で汗を流してから来ますよ」
と私に言った。
そうなんだ…人の気配が一気にする屋敷で大西さんが普段と全く同じなことと、奈保先生の走る音や大きな声がしないことから、私が緊張しないで済んだのだと思う。奈保先生が起こされずに寝てるなら大丈夫。
冷凍から出してあった油揚げ4枚と玉ねぎをとろっと炊きながら、ダイニングと食堂の豚こまと豚バラをかき集めてくる。箱買いの玉ねぎの底が見えたと思いながら、ニンニクを加えてポークケチャップを作る私の隣で、大西さんが森川兄弟たちのお皿を静かに洗ってくれた。大西さんも自分に出来ることをしながら家族を待っているんだよね。
「大西さんも食べてね」
「はい、もう少しあとで頂きます。落ち着いたら旅行のお土産を渡しますね」
「あ、ありがと…外国のお土産…初めて」
「そうですか。向こうで人気があるという普通のお菓子ですけど」
「ん…楽しみ」
「この炊飯器も空いたのは白米を炊いていいですか?」
「お粥を炊きたいから、お米は少ないお粥モードにセットして欲しい」
「いいですね。夜明けの胃に優しそうです」
大西さんがお米をセットしてくれたところへ干し海老と生姜を入れ、塩、オイスターソース、醤油、胡麻油を少しずつ入れて炊く。これで3台の炊飯器は白米とお粥と炊き込みご飯で準備できた。
「あ、戻られましたね」
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「…ん…」
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