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業が深く罪深い 11
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「遅れてすみません。自分たち二人は寝違えた程度で安静の必要もなし。今日乗り込むのも許可をもらいました」
「あの女医の言いそうなことですね」
「それで?行くか?」
古原と桝井が聞くと
「「はいっ」」
と返事がある。こうなると2人は決定だ。運転していた組員は胸を打っており様子見、もう一人は明らかなむち打ちでコルセットをしていた。
「大したことはありません。夜が明けるまで屋敷の見張りにはつかせて頂きます」
どちらも寝て待つ訳ではなさそうだ。今も屋敷はいつもより見張りが多い。夕方の事故を知った者が、屋敷の手薄な時間帯を狙ってくることを警戒しておかなければならない。
「屋敷は親父に任せる」
「それでいい。玖未もいるからな。朝まで万全に固める」
そう聞くと、皆は屋敷に残るのも重要だと思えるのだ。
「失礼します。見回るうちに…これ…おにぎりを届けていいのかと言う玖未さんに会いまして…案内すると言ったんですが、仕事の邪魔をしたくないから…と預かりました。まだもう少し握っておられます」
夕食を食べ損ねた俺たちにも、食っても今夜は眠ることのない組員たちにもありがたい。
「わぁ、卵焼きあるのか?」
「米を炊く間に焼いたそうです。手で食べられるでしょ?と言っておられました」
玖未の卵焼きを食べながら考える。間違いない計画を立てられているか?と自問する。2時…夜明けが早いから時間帯はこれでいい。
「野沢、車2台だ」
「承知しました」
黒塗りでぞろぞろと行くのはいけない。と、俺のスマホに澤井組長から電話があった。
「はい」
‘お忙しいところ申し訳ありませんが、ひとつご報告です’
「ん、何だ?」
‘相手の組が経営する風俗や飲み屋、全て確かめたところ全店通常通り営業しています’
「そうか…表だっては変わりない…あの夕方の二人の単独かどうかがわからないってことか…」
‘それも探ってきたんですが…’
澤井組長、なかなかやるじゃねぇか。
「あの女医の言いそうなことですね」
「それで?行くか?」
古原と桝井が聞くと
「「はいっ」」
と返事がある。こうなると2人は決定だ。運転していた組員は胸を打っており様子見、もう一人は明らかなむち打ちでコルセットをしていた。
「大したことはありません。夜が明けるまで屋敷の見張りにはつかせて頂きます」
どちらも寝て待つ訳ではなさそうだ。今も屋敷はいつもより見張りが多い。夕方の事故を知った者が、屋敷の手薄な時間帯を狙ってくることを警戒しておかなければならない。
「屋敷は親父に任せる」
「それでいい。玖未もいるからな。朝まで万全に固める」
そう聞くと、皆は屋敷に残るのも重要だと思えるのだ。
「失礼します。見回るうちに…これ…おにぎりを届けていいのかと言う玖未さんに会いまして…案内すると言ったんですが、仕事の邪魔をしたくないから…と預かりました。まだもう少し握っておられます」
夕食を食べ損ねた俺たちにも、食っても今夜は眠ることのない組員たちにもありがたい。
「わぁ、卵焼きあるのか?」
「米を炊く間に焼いたそうです。手で食べられるでしょ?と言っておられました」
玖未の卵焼きを食べながら考える。間違いない計画を立てられているか?と自問する。2時…夜明けが早いから時間帯はこれでいい。
「野沢、車2台だ」
「承知しました」
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「そうか…表だっては変わりない…あの夕方の二人の単独かどうかがわからないってことか…」
‘それも探ってきたんですが…’
澤井組長、なかなかやるじゃねぇか。
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